「広島平和記念資料館」の原型である「広島平和記念館」開館したのは1955年。
原爆投下から10年後のことだ。
当時は、広島に住むほとんどの方が、原爆投下の体験を持ち、その記憶も生々しかったに違いない。
そこにオバマアメリカ大統領がやってきたのは2016年。
開館から61年目のことだった。
本当に長い長い道のりだった。
その7年後、そこにG7の首脳がやってきた。
その中には、アメリカはもちろん、フランスやイギリスといった核保有国の首脳も含まれ、こうした人々があの展示を見たという事実は、資料館の68年の歴史において、画期的なことだ。
確かに、まだまだ核廃絶、平和への希求への道のりは険しく簡単ではない。
それでも68年の長い時間はかかったが、大きな一歩を記したことは間違いない。
にも拘わらず、どうしてこの人は、その事実をまず評価しないのだろうか。
もしかすると、各国首脳が「広島平和記念資料館」を訪問しないほうがよかったとでも言うのか?
これを批判するなら、どうして中国やロシア、北朝鮮をこの何倍も厳しく断罪しないのか?
しかもこの3か国は核保有国である。
この3か国のプーチン大統領、習近平国家主席、金正恩総書記が、広島平和公園で献花し、「広島平和記念資料館」を3人で訪問するだろうか?
なぜそれを促そうとしないのか?
もし広島ビジョンに中国が理解を示していたら、この人はそれでも広島ビジョンを批判するだろうか?
共産主義というイデオロギーですべてを判断したり、アメリカのやることはすべて反対、自分の反対する政党の為すことはすべて反対、そうした愚かな政治行動が日本をダメにしている。
確かに政治の実現には「数の力」は必要であるが、良いことはみんなで協力する、そんなことは小学生でも理解できる。
ひとそれぞれ考えや意見は自由だが、この人に対し、「もっと真面目に平和を目指そうよ」って、しみじみと思う。