2022年度の小論文・志望理由書・面接指導の結果(12月9日現在) | これでも元私立高校教員

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30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

2022年度入試(総合型・学校推薦型など)の12月9日現在の合格状況です。

 

いつものことながら、ここに学校名を掲載できなかった受験生がいます。

常に「全員合格」を目指して全力で指導していますが、生徒は頑張っていたのに力及ばず悲しい結果になってしまったことが、本当に残念です。

この課題の解決は、来年度に向けての自分の責任と使命となります。

 

下記に簡単な分析があります。




1.取り組み始めの時期

やはり毎年のことだが、できれば2年生からの取り組みが望ましい。

スタートが遅くなって良いことは何もなく、できれば新3年生のスタートまでには取り組みを開始したい。

 

2.「添削」では戦えない。

学校での小論文講座は増えてはきたが、そこに「対話」が伴えばいいが、「提出→添削→返却」のみの指導を受けてきた生徒の状況はほとんど厳しい。

何より「クリエイティブシンキング」がなければ、またその思考を養うトレーニング・メソッドがないと難関大学は厳しい。

 

 

3.評定が低い場場合でも。

「総合型」であれば、取り組みが早期であればば評定の低さはあまり気にならないが、「学校推薦型」では評定もやはり大切。

 

4.資格は大事。

「受験資格」で英検2級などがあればクリアしていればいいが、「学校推薦型」の場合は、英検などの資格・スコアは少しでも高いほうがいい。これも早期の取り組みが求められる。

 

 

5.「テンプレート」「型」への依存は良くない(志望理由書・小論文)

これが一番の大敵。これに依存すればするほど状況は厳しくなる。

 

6.大学への論文・レポート提出。

過去に学校の課題で書いたものではなく、「新規作成」が大切。

そのためには遅くとも3年生のはじめ位からの探究・取り組みが必要。

 

7.自分の受験学部の学問探究は大きな武器。

いたずらに受験大学の「授業名」「教授名」を志望理由書に書くのではなく、その学問領域への真面目な探究をすべき。

将来の就きたい仕事のなどはあまり重要ではない。

 

8.入試に絶対はない。

総合型であれ学校推薦型であれ、努力が及ばないことはある。

だからこそ、少しでも早期からの全力での取り組みが大切である。