徐々に、AO入試、推薦入試の出願が本格的に始まろうとしている。
すでに、多くの受験生が小論文の練習に本格的に取り組み、志望理由書の作成をしていることであろう。
そんな生徒を過去に何百人と指導をしてきて、しみじみ思うことは、
あなたは推薦・AO入試で大学が欲しがる人材ですか?
ということである。
例えば、アドミッションポリシーの内容を、よく読み、そこに書かれている「本質」をしっかり読み取っているだろうか。
私の知る限り、ほとんどの高校生は、まともに「本質」を読み取っていない。
(本人は読み取っているつもりでも・・・)
それは、むろん文字上の内容を読み取ることではない。
この1点だけでも、アドミッションポリシーの本質的内容を読み取れずに、大学が求める人材のはずがないではないか。
志望理由書を書くときに、志望の本質を思考しているだろうか。
過去の志望理由書などを参考にして書くなどという愚行はしていなだろうか。
もし、そういった思考なきOnlyではない志望理由書を書いていたら、それはもうAO.推薦入試には向いていない人材となる。
小論文を書くときに、本質や真理を目指し思考しているだろうか。
まさか、暗記してきた解答、また知識に頼った小論文を書いていないだろうか。
もし、質問からただ解答を書くような内容であれば、それは小論文ではなく、単なる一問一答となる。
そんな小論文もどきを書くような人を、大学はわざわざAO入試、推薦入試で求めるだろうか?
これはたまたまかもしれない。
しかし、私のもとに指導を求めてきてくれる高校生のほとんどは、最初は残念ながらAO入試や推薦入試で大学が求めるような思考をしていない。
書いて持ってきてくれた志望理由書には、本人の個性を示すオリジナリティは乏しく、内容を簡単に想像できるもが多い。
もちろん、そうした人が多いからこそ、逆に思考豊かな志望理由書や小論文を書ける受験生は受験に勝つことができる。
なにやら、人の真似をするようなケースは、多くの場合、それが大人でも思考停止であり、アカデミックではまったくない。
思考とは、本来はひととは被らないものであり、多数が同じような小論文になれば、それは「思考」ではなく「暗記」にすぎない。
AO入試、推薦入試にもっと向かないのは、「模倣」をする生徒である。
常に何かを参考にし、解答を求めようとし、結果として思考の欠片もないものを書く・・・。
逆にいえば、志望理由書の段階から、過去の人のものなど参考にせず、思考の結果、独自の内容を構築できるひとこそが、大学の求める人材となる。
小論文とてそれは同じであり、「あなたの考え」が人の考えを参考している時点で、合格しない側にいることとなる。
小論文は、うまい文章を書くことが目的ではなく、文章構成が綺麗なものを書くことが目的でもない。
いかに思考し、真理に迫り、最高善を目指すことができるか、それが小論文の神髄である。
それができてこそ、大学求める人材となるのである。
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