教員は、若いころから「先生」と呼ばれ、未熟にもかかわらず、その職業がゆえに尊重される存在である。
学習指導にしても、実際は生徒の自助努力による結果にも関わらず、自己の指導力を過信する。
そのような待遇を何年も得ているうちに、己の未熟さを知ることがなくなる。
しかし、現実の未熟さゆえに、結果をだすことができない。
すると、結果を軽視する習性が育ち、努力や頑張ったといった抽象的な部分を重視するようになる。
先日、ある美容院で髪を切っていただいた美容師の方に、仕事上の徹底した結果主義のお話を伺った。
常に己の未熟さを自覚し、毎月のように研修に赴く姿勢を知った。
この美容師の方は、オーナーとして十分に成功している。
にもかかわらず、さらなる結果を求め続けている。
まさに「己の未熟さを知り、結果を重視する」姿勢である。
この記事を書いているときまさに、若きサッカー日本代表がスペイン代表に勝利した。
そのふがいなさを、再三再四非難され続けた日本代表が、己の未熟さを知り、結果を重視し、最高の勝利を得た。
努力は大切である。しかし努力だけでは評価されない。最後の勝利という結果を得てこそ、評価される。
その結果を伴った努力こそ、己の未熟さを知ったところから生まれたのである。
素晴らしき結果であった。
このあり方こそ、自分の志である。
おめでとう! 日本代表!!