イクメン | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

最近、イクメンなる言葉がはやっている。

育児に協力的、というよりも育児に対し非常に積極的であり、へたな母親顔負けの育児の「技術」を持つ。


それはそれで素晴らしいことだが、正直、少し違和感がある。


夫が育児に協力するとは、おむつを替えたり、お風呂に入れたりといった直接的なことだけでなく、子供の将来に責任を持つということではないだろうか。



いうまでもなく、金銭的には、いままでも責任をもってきた父親は多い。


それは、育児に協力する、つまり日常生活での様々な育児に協力するという考えに進化したのだが、もひとつ大切なのは、様々な育児における方向性への関与ではないだろうか。



妻に任せている・・・・この言葉は、日常的な育児と、子供の将来への子育て方針の2つがある。

むしろ育児におけるもっとも大切な協力とは後者ではないのだろうか。


誤解なく言えば、前者の協力は尊い。それすらしない人も、決して少なくない。

しかし、より進んだイクメンであれば、子育ての在り方、方針などに大いに関与してほしい。


子供が女の子であればこそ、父親はしっかりと関与してほしい。

イクメンとは、幼児期だけではない。

子供が小学校、中学校とあがっていても、ずっと続く。

女の子は、お父さんと話さなくなる・・・・これこそ、イクメンの放棄ではないのか。


子供が独立するまで、いい意味で関与する(甘やかしたりの意味ではない)、それこそイクメンである。