新型コロナ、オミロオン株は本当にピークアウトしたのか? | 軍師たるもの物申す (世界で唯一の正しい少子化対策指南)

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前記事では、なぜ第5波(デルタ株)の陽性者が激減したのか、その原因を明確にしたが、

新型コロナ、デルタ株の感染者数は本当に減少しているのか?

第6波は、なかなか収束の傾向が見えない。


東京都の新型コロナ陽性者数推移(第6波オミクロン株)


■第6波の陽性者のピークは本来は報告数の2倍?

第6波では、陽性者数が第5波ピークの3倍を越え、検査体制が追い付かなくなったため、症状のない濃厚接触者のPCR検査をやめてしまった。そのため、陽性率が50%を越えた時点から無症状感染者をカウント出来なくなっている。第5波では正常に検査出来ていた場合のピークは1.5倍と推定したが、第6波では2倍程度に悪化している可能性が高い。


PCR検査のうち、入院患者等に行っている検査が平均5,000件程あるため、この検査数を差し引いた正味陽性率で見ると、ピークを少し過ぎた頃から陽性率が100%に張り付いている事が分かる。(第5波では正味陽性率で60%程度だった)

第6波では、ピーク付近に達してから、年代別の感染率に大きな変化が見られる。
 

東京都の新型コロナ第6波の陽性者数と年代別割合


■若者の感染が減り、幼児・児童が感染中心に

感染中心が第5波までは例外無く20代が中心であったが、10歳未満の子供が1月上旬の5%前後から、20%近くまで増加し、10歳未満の子供が中心になっている。
20代の陽性者数は、40代の2倍程度あったものが、2月に入ってからは40代よりも少なくなっている。
オミロオン株は2回のワクチン接種では感染防止効果がほとんど無く、3回目の接種が必要とされる事から、3回目接種が全く進んでいない20代の多くが感染した事による集団免疫効果による事は明らかである。


第5波では、20代の中でも感染し易い行動を取る層の中での集団免疫効果が急激な感染収束の原因となったと推論したが、第6波では20代に限らず、会食などの危険行動を行わない身近な人間に感染者が出る事も良くあり、第5波よりも広い層での限定的な集団免疫効果により、感染数が頭打ちになった形に見える。
2月末の時点で、20代の25~50%が感染していると見るのが無難だろう。
2022年、1~2月の東京都の20代のPCR陽性者数は11万人、20代の人口を170万人とすると、僅か6.5%しか陽性者はいない。この数字が実際の感染者数の場合は、集団免疫効果はほぼ無いに等しい。
50%が感染している場合は陽性者数の8倍、25%が感染している場合は4倍の計算になるが、25%よりは50%に近い数字になりそうだ。あと1ヶ月経って、20代の割合がどこまで下がるかを見れば、もう少し正確な数字が出せるだろう。

■オミクロン株は本当にピークアウトしたのか

オミクロン株で懸念されているのが、BA.2という変異株で、国内でも市中感染が報告され始めているが、動物実験によるデータでは、現在の主流であるBA.1に比べ1.5倍の感染力があると報告されている。
現時点での実効再生産数は0.9止りである事から、感染力が1.5倍になれば、収束せずに再び増加に転じる。
BA.1の立ち上がりが1週間で10倍であったが、BA.2も同じペースで立ち上がるのか?
ワクチンやBA.1の集団免疫の効果がBA.2にも同様に効果があるとすると、その可能性はほとんど無さそうである。
2月15日からの1週間の陽性者のうち、BA.2の割合は4.2%(東京都の陽性者数に換算すると1日平均600人)という報告が上がっている。


BA.2の市中感染が都内で始めて確認されたのは1月前半であり、1月中旬まではBA.1と共に週5倍を越えるペースで増加していったはずである。
BA.1がほとんど下がらない事から、BA.2だけがその感染力(1.5倍)の強さの分だけ増加すると仮定すると、3月末にはBA.2が7000人に増える計算となる。BA.1は8000人程度に減るとすると、合わせて2月15日の陽性者数と同じ15000人を維持する事になる。


その先が収束に向かうのかどうかは、ワクチンの3回目接種の進み具合による所が大きいはずだが、3月後半はやっと若い層の接種が始まるタイミングであり、20代に代って感染中心となっている10歳未満の子供の接種はそれ以後(5歳未満はワクチン接種の対象ではない)となると、4月に入ってから第6波のピークが更新される事も想定される。そもそも、マスクを正しく付けるのも難しい保育所での5歳未満の子供のクラスターを防ぐ対策は一切無いと見て良い。

■第7波以後はどうなるのか

第6波の収束には、かなりの時間がかかる事が予想され、第5波のように「ほとんど0」というレベルにまでは下がらないだろう。既に専門家の間から第6波が収束しないうちに第7波に入るリスクも懸念されている。第7波がいつになるのかにもよるが、夏場になっても1000~3000人程度を維持している可能性が高い。


そもそも、どこかの時点で発熱外来であってもPCR検査をしなくなる措置も考えられ、そうなると、感染数の推移すら分からなくなってしまう。完全に『コロナと共生』の方向に流れてしまう。中国ですら「ゼロ・コロナ」政策の失敗が明らかになっている。

第7波で問題になるのは、更なる変異であり、それも病原性が強くなる変異は非常に危険である。感染力に関しては、これ以上の更なる劇的な増加は、可能性は低いだろうが、少し感染力の強い変異株が現われると、病原性が強いかどうかに関係無く、次第にそれに置き代って行く。

病原性が弱くとも、元から感染力が非常に強いので、何もしなければ医療機関や高齢者施設での蔓延はは防ぐ事は出来ず、利用者の生命に関わる問題であるから、施設関係者と利用者の双方が高い免疫力を持っている事や、感染していない事の確認は最低限必要である。親族などの面会制限は残る事になり、完全な『コロナと共生』とはならない。
こうなってしまった以上、インフルエンザと同様の扱いは半永久的に出来ない。
また、免疫は時間と共に低下するので、延々とワクチンの追加接種を行わなければならないという事である。せめてワクチンは国産の鼻スプレー方式にして欲しい。
飲食店では目障りなアクリル板が撤去される代りにワクチンパスポートが当たり前のように導入され、家族以外の人と会う場ではマスク着用が強制され続けるだろう。
これらの社会的コストは、全て国民の税金で賄う事になるのは言うまでもない。

『二度とコロナ前の生活には戻らない』

残念ながら、新型ロナが流行り出した当初から言われていた事は、覆る事は無いだろう。