2019年8月26日、84歳の母に悪性脳腫瘍(膠芽腫)がみつかり、治療しても翌年夏までもつかどうか、このままなら余命3ヶ月程と告げられましたが、超高齢の母にとってあらゆることを考え悩んだ結果、積極的な治療をしない自宅療養(緩和ケア)を選びました。
母の悪性脳腫瘍「膠芽腫」発覚から旅立ちまでの〔前編〕からだいぶ日が経ってしまいました💦
の続き、「後編」です。
【2019年】
●9月27日(土)退院。
退院時に主治医から言われたことは下記3つ。
・転倒しないよう気を付けること。
・旅行へ行くなら11月ごろまでに。
・緩和ケア病院の手続きを早めに済ませておくこと。
夜は久しぶりのビールで退院祝い。
手術のために剃った側頭部を見て、”ヤンキー婆さん”と言ったら、
「80過ぎてヤンキーもいいね!」とな(笑)。
●10月
脈・血圧・SpO2は安定、平熱、食欲も普通。
毎日のリハビリと訪看さんのマッサージで気分良し!
9月末の血液検査も問題なし。
10月中旬に「要介護4」の認定通知が届く。
毎食後に飲む薬は訪看さんが2週間分をセット。
ステロイド(プレドニン)の影響で、顔が徐々に下膨れのように丸くなる。
〔毎日服用の薬〕
・プレドニン5㎎(ステロイド 炎症やアレルギー抑制):1錠×3(朝・昼・晩)
・酸化マグネシウム(胃酸中和)5mg:1錠×3(朝・昼・晩)
・イーケプラ500㎎(痙攣予防):1錠×2(朝・晩)
・アムロジピン5㎎(血圧):1錠(朝)
・エディロール0.75㎎(骨粗しょう症治療):1錠(朝)
・タケキャプ10㎎(十二指腸潰瘍治療):1錠(朝)
※週3:バクタ配合錠(感染予防):1錠(朝)
★10月下旬・・・「水上温泉」に伯母や従兄妹達と親族旅行。
母には余命は伝えずく、薬で浮腫を抑えながら自宅療養と言ってあったので、体調がすこぶる良かった母は、「お母さんはまだまだ大丈夫だからね!」と、いつも明るく前向きに、訪看さんがいなくても一人マジメにリハビリをしていた。
●11月
脈・血圧・SpO2は安定(毎日訪看さんが計測)、食欲も普通。
月末の血液検査も問題なし。
体調が安定していたので11月から往診は隔週土曜になる。
外出時は車椅子を車に積むけれど、スタスタ歩けて病人に見えないほど元気。
髪も少し伸びたので美容院やお気に入りのレストラン、スーパーに買い物、デパートにショッピングなど、往診日と雨の日以外は少しでも外気分を味わうために外出した。
★11月上旬・・・ 緩和ケア病院の面談。1週間後に受入審査通過し、万が一の場合に備えて登録(母には言わず)。
左手は指先まで問題なく動き、針仕事も普通にできるように。
膠芽腫だとわかった時、余命3ヶ月くらいと言われていたので11月下旬は毎日ドキドキしていたけど、体調が良く、12月1日になったときはホントにうれしかった
●12月
脈・血圧・SpO2は安定(毎日訪看さんが計測)、食欲も普通。
月末の血液検査も問題なし。
★12月6-7日・・・1泊で北陸へ母娘旅。
最後になるかもしれないと思い、往診医の許可をもらって連れて行った。
氷見は初めてで、美味しい寒ブリと、のどぐろに惚れ、「また来る!」と何度も言うほど気に入ってくれた。
機内から富士山を観る母↓
大好きな買い物中の母↓
ホテルで記念写真↓
(ここに書いてるだけで泣けてくる)
この旅行後は、ジブリ美術館に行ったり、群馬まで1泊でお墓参りに行ったりと出歩く。
車椅子は歩き疲れたときに使い、ひとり歩行は問題なし。
(トトロと会って喜ぶ84歳↓)
★12月28日・・・訪看さん年内最終日(年明け2日に訪看を特別依頼)。
12月の一ヶ月はひたすら年を越すことを祈りながら過ごし、無事に除夜の鐘を聞いたときは本当に涙が出た。
年越しは難しいと言われたけど、無事に2020年に!
美味しいモノや楽しいコトは母にとって何よりの良薬でした。
ここまででだいぶ長くなってしまい、、、
後編の前編にしました ←ナニコレ
後編は続きます。。。m(_ _)m