名古屋弦楽四重奏団 リサイタル vol.5 | ホットロックのブログ

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2024.4.6(土)   14:00~16:00

 

メニコン  HITOMI HALL

 

 

春日井久美子:バイオリン

亀谷希恵:バイオリン

小坂井聖仁:ビオラ

堀田祐司:チェロ

 

 

*  ハイドン:弦楽四重奏曲 変ロ長調作品 76-4  Hob.Ⅲ:78

 

「日の出」という愛称で呼ばれている曲

 

そのイメージを掴もうと待ち構えて聴く

 

ほんの少しの時間だけその日の出感があったようです

 

細くたなびくように弦楽器の音が静々と聴こえてくる

 

もっと長く続くものと予想していたが、割と短かったのでもっとあっても良いかなと

 

 

全体の曲の感触はいかにも宮廷で演奏される為の音楽   という事

 

極めて緩やかな音が綿々と続いていく

 

 

*  カプースチン:弦楽四重奏 第1番 作品88

 

まず、チェロの音がコントラバスで弾いているジャズのベース音のような響き

 

 

そこから最後までジャズ感たっぷりです

 

 

ジャズのようなクラシックではなく、クラシックに近いジャズと言った方が当たっている

 

バイオリンの胴を叩く、ピチカートで弦をはじく

 

こんな動的な弦楽四重奏曲があるなんて

 

 

この曲をソプラノ、アルト、テナー、バリトンで構成されたサックスカルテットで演奏されたら

 

けっこう面白いと思う

 

 

今度はどんな変化点が見られるのか   そんな期待をしながら聴く

 

 

*  シューベルト:弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調 D 810

 

シューベルト自身が作曲した歌曲「死と乙女」のモチーフを主題として用いてこの

 

弦楽四重奏曲を作った  と書いてある

 

絶望的な心境を感じる部分は思ったよりも少なかった

 

それよりも、自らの死に対して対峙する姿勢の方が強く出ていた

 

次第に演奏そのものが聴き手に大きな圧力をかける

 

シューベルトの激しさがいかんなく発揮されて動的な弦楽になっている

 

 

何かを悟った、閃いた、気付きがあった

 

 

シューベルトの生にたいする執念が現れたと思う

 

 

アンコールは吉松隆の「アトム・ハーツ・クラブ・カルテット」

 

春日井さんによると、ビートルズ、エマーソン・レイク&パーマー、イエス、ピンクフロイドの

 

曲をモチーフに作られたロック

 

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