Sasarie | ホットロックのブログ

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2020.7.20(月)   19:30~20:45

 

今池    得三

 

 

藤田理恵:ボーカル

笹本佳宏:ギター

 

 

「ブルースを歌います!」    と藤田さんが歌いだす

 

これまでにも何度となくブルースを聴いていると思うが

 

それは歌っている人がこれからブルースを歌いますと言ってくれるので分かるけど

 

何にも言わないで歌っていてもそれがブルースであると気が付かない事が多い

 

まだブルースというジャンルがどういう音楽なのかはよく分かっていない

 

今日の歌でもこの感じは他に例えるなら「アレではないか?」と思っていたが

 

その「アレ」が思い浮かばなかった時に藤田さんが巧い事言ってくれた

 

「ソウルのような響きもありまして・・・・・」

 

「そうだ!ソウルだな」    これまで少し抱えていたモヤモヤが晴れる気がした

 

 

小さな舟に乗って河を下っている     

 

ブルースはそういう情景があると思いながら聴くと歌の世界に入って行けると思う

 

自分で揺らしている訳じゃない     何かに乗ってその動きに身を任せて佇んでいる形

 

そのゆっくりとした状態をただ楽しんでいる歌だったり、

 

落ち込んだ気持ちで水面を眺めている     そんなやりきれなさを歌ったものもある

 

 

そんな感情がある中、途中で粘りのある歌声に変わる時がある

 

それまで優しかった落ち着いた歌から一転して「熱さ」を感じる歌になる

 

それが藤田さんが言うところの「ソウル」の部分だろうな

 

「ソウル」と「ブルース」が歌う人のさじ加減で巧妙にブレンドされて聴き手に届けられる

 

今日はそういう世界に来ている

 

ステージから流れる音楽をひたすら聴くだけ

 

藤田さんがブルースを歌う人である事を知らずに来た訳だから、何も構える事なく素直に聴く

 

 

「アイ・アム・ワイン・ドリンカー」   という歌で 

 

「私はワインが好きです、お客さんは今何を飲んでますか?」    

 

「乾杯しましょう」    

 

その時すでに私のコップに入っていたジンジャーエールはほんの僅かでした

 

前もって分かっていたら、もっと多く残していたのに    と思いながら乾杯した

 

この雰囲気がライブハウスならではのもの

 

酒が好きな人もそうでない人もこの場面ではグラスを高く掲げて「乾杯!」と言う

 

同じテーブルに座っている知らな人達のグラスにタッチすると一体感を感じるんですな

 

 

ワインの好きな藤田さんとほとんど酒を飲まない笹本さんの組み合わせが

 

初めから最後まで良い雰囲気のライブになっている

 

藤田さんはけっこう歌もMCも「熱い」     自分の個性をはっきりと出すタイプ     

 

笹本さんのギターはさり気ないようで、ここぞという所では自己主張を出す 

 

動と静のコンビネーションの面白さ