名古屋工業大学管弦楽団第109回定期演奏会 | ホットロックのブログ

ホットロックのブログ

ブログの説明を入力します。

2018.5.5(土)  16:30~18:30

 

豊田市コンサートホール

 

 

メンデルスゾーン  序曲「フィンガルの洞窟」作品26

ハイドン  交響曲第104番「ロンドン」ニ長調

ブラームス  交響曲第2番ニ長調作品73

 

 

「フィンガルの洞窟」  

 

 山の中にある洞窟なんて最初から考えなかった  浮かんできたのは

 

海にある洞窟  薄暗い洞窟  中には生き物が居るような感じはない  普通ならそこにコウモリが

 

飛んでいたりする情景がありそうだが、そんな動物の息をまるで感じない   動いているのは波だけ

 

寄せては返す   結構荒れた海がある   その荒れた波が洞窟の壁に打ち付けられている様子

 

あの結婚行進曲とは対照的な音楽だなと感じた   重たい暗さを感じる曲  とはいえ、その暗さに

 

心が落ち込む訳ではない   洞窟に押し寄せる波を空中に漂うような恰好で観ている  水の中に

 

入っていないので安全な位置です   それは生の自然じゃなくて映像を観ているのでは  とも思う

 

解説に最後は弦楽器のピチカート と書いてあったのでどんな音なんだろうと待っていた  割と

 

あっさりとさり気なく短いピチカートだった  その部分を予め予測していないと聞き逃してしまいそうに

 

なる   そのくらい短く、弱いピチカートでしたね  フワッとした終わり方です

 

 

「ロンドン」

 

第三楽章のところにメヌエットと書かれてある   それまでの曲調と変わった  それが直ぐに分かった

 

やっぱり舞曲を聴くと揺れるもんです   体は動かさない  内面的に舞っている     音楽の面白さは

 

聴く人の自由な聴き方   内面でいくら舞っていても外からは分からない  密かな楽しみを自分なりに

 

見つけて自由な時間を遊べる   解説を読みながら聴く人もいるし、目を閉じてじっとほとんど微動も

 

しないで聴く人もいる   外からはその人たちの心の動きとか、音楽に対する構え方なんて事は

 

予測もつかない  どちらにしても好きでこの場所に座っている事は間違いないと思われる

 

ただ時間があったから何となく   そんな人はまず来ない   クラッシック音楽のエッセンスに

 

触れたいと願っている   そこに気が付くまでにはけっこう通わないとならんでしょうね

 

メヌエットに気が付いただけでも良かった   大げさに言うならばそれがあって救われた気持ちに

 

なる   暗やみの中で手探りをして見たことがある物に触れたようなもの

 

 

「交響曲第2番」

 

クライマックスに向かう過程を聴くのが第四楽章の魅力だと思う   次第に盛り上がる  山を何度も

 

超えて行く   大きな山が繰り返される   まだあるぞ、まだあるぞと予測した通りにオーケストラが

 

動いている   最後に弦楽器の弓が立つ   それは勝利宣言をしている姿   それと、やり切ったと

 

いう達成感の現れ   それがいかにも恰好が良い  そこを観る楽しみもある

 

 

チェロが前列ではなくてビオラが前に座っていた   大抵、舞台の右手の前にチェロが並んでいるが、

 

今日は違った   以前の演奏会ではどんな配置だったか調べてみると、チェロが前の時もある

 

ビオラが前列にいたことが好い出会いをもたらす事になった

 

その男女の演奏スタイルが似ていた   上半身の動きが大きい   躍動感がたっぷりです

 

配置図を観てみると同じ苗字   このふたり夫婦ではないか    よく言われますね  こんな事を

 

「夫婦は似てくる」   ビオラの演奏スタイルも似てきたんではないか  演奏している二人が目を

 

合わせているようでもない   お互いを見ていない   前に置いてある譜面を観ているだけ

 

それでも阿吽の呼吸で動きを予め決めていたかのようにぴったりと合っている姿は羨ましいです

 

これが「夫唱婦随」ということでしょうね   夫婦だと勝手に決めてしまっているけど・・・

 

 

舞台右手の端の椅子の上にバイオリンらしきものが一台置かれていた   あれはやっぱり予備なのか

 

バイオリンパートは左手に座っているのでちょっと遠い所にいる   ビオラほど大きくはないので

 

どう考えてもバイオリンだな    演奏とは関係ないものに引かれる事も演奏会の楽しみ方の一つ

 

 

アンコール曲   三分もなかった   クラッシックのアンコールでこんなに短い演奏を聴いたのは

 

初めて   それも弦楽器だけで演奏していたようです   というのも終わって挨拶した時に

 

弦楽器の人達が立ち上がってから、遅れてその他の人達が挨拶していたので   あまりに

 

短かったので演奏スタイルまで気が付かなかった   どうやら、弦楽器パートによるアンコールと

 

思えるんですね   さてこれからどうゆう風になっていくのかと思っていたら、ス~ッとろうそくが

 

消えるように演奏が終わった    これは何という曲だろう   何時ものようにロビーに掲示されて

 

いる表示の写真を撮った   クラシックに詳しくない人にとっては面白いというか、土俵際で

 

「うっちゃり」をされたようなものですね