私を忘れていく | nono*hana ✿ 柴犬・ごはん・ハンドメイド・介護のことなど

 

 

昨年7月は、

こんな笑顔してくれていましたよ^^

 

 

 

 

 

「りえちゃん。」

 

「りえちゃーん。」

 

私の名前、いっぱい呼んでくれた。

 

お話しも、いっぱいした。

 

 

 

 

 

 

昨年11月は、

 

一緒に、布花をスリッパにつけて、

可愛いね~可愛いね~って、喜んでくれた。

 

 

 

 

 

 

「あまおうやけね~。」

 

何度も言いながら、苺を美味しそうに食べた。

 

 

 

(はじめましての読者様もいらっしゃいますので経緯を)

 

今年は居室で転倒することが増えて、

春のお彼岸にも転んで、あちこち怪我をし、眼鏡で顔も怪我をした。

骨折はなかったけれど、今までで一番酷かった。

 

移動は車椅子になった・・・・・

捕まり歩きする様な居室の家具は、危険なので取り除かれた。

 

今後、認知症が進むだろうなって思った。

 

 

体調は大丈夫だったので、

お墓参りに連れて行って、私の実家でお食事会をすることにした。

 

お墓参りも最後かなって思った。

 

叔母はトイレが近いのですが、

そこの霊園には多目的トイレがない。

 

一般のトイレは、ドアの幅が狭くて車椅子では入れなかった。

介助する時には扉を開けておかないと、私の身動きが取れない。

叔母が全く歩けなくなったら、立てなくなったら無理。

 

いっそオムツにしか出せなくなったら・・・

〇〇〇の場合は放っておけないので、やはり連れてこれないよね?

 

 

 

4月は、回転寿司も食べに行って、桜の花見に連れて行った。

大好きな握り寿司なのに、食べ方を忘れていたり、

醤油をつけ過ぎたりするから、ずっと介助した。

 

この頃から、喋らなくなってきて、表情も少なくなっていた。

うつらうつらすることも増えた。

 

会話も自分から言葉を発することは無く、

語り掛けに対する反応も少なかった。

でも、花を見たら笑顔になったり優しい顔をしていた。

 

 

5月は、藤やツツジの花見、鯉のぼりも見に行った。

ファミリーレストランにも行ったよ。

トイレに行った時には、間に合わなくて紙パンツに出てて、

お尻を拭いてあげてる途中で、〇〇〇がまた出ちゃって、

座ってもらって、終ってまた拭いてたら途中で出ちゃって・・・

 

ん~、難しくなってきたなぁと感じた。

 

でも、この頃はまだ、私のことは分かっていた。

 

 

それから6日後、グループホームの関連施設でバーベキューがあったので、連れて行ったけれど、

私のことは、時々分かっていない様でした。

 

 

7月は、誕生日パーティーに参加しました。

プレゼントを渡したけれど、ケーキに夢中。 笑

 

 

8月は、居室に仏壇があるので、お盆の準備や片付け。

夏祭りや打上花火のことは最近UPしましたね。

 

 

外出や行事の合間にも、会いに行ってますが、

私の顔を見ても、表情が変わらなくなってきた。

分かった時は、ぱぁ~っと表情が変わります(*^-^*)

 

 

今週は、おやつ食べていても、美味しいって言わない。

私を時々見るけれど、分かってない様子だったので、言ってみた。

 

『大姉ちゃん、私は、りえです♪』

「りえちゃん?」

『はい♪りえちゃんが来ましたよ^^』

 

「りえちゃん?」

『そうですよ♪』

 

「りえちゃ~ん?」

『はい♪ りえちゃんでーす^^』

 

 

 

半年前、握手しながら、

「また来てね、また来てね、」  (←リンクしています)

そう何度も言ってた叔母はもういません。

 

それもいいかもしれない・・・・・

 

私がいつ来るかと、待ち焦がれないですむ。

 

私が帰ってしまう時、いつも見えなくなるまで手を振っていて・・・

そんな、さみしい想いを叔母がしないですむ。

 

 

 

私の心の中には、

笑ったり怒ったりしている叔母が、ちゃんといる。

りえちゃん、りえちゃんって、話しかけてくれる叔母が、ちゃんといる。

 

ほらね、こんなお顔してくれる日もあったのよ(*^▽^*)

 

今の叔母の中にも、ちゃんといるのです。

 

 

 

 

認知症の一人暮らしを支えるのは大変だったけれど、

お世話をさせてもらって、ほんとうに良かったと思います。

とても、濃い日々だった・・・☆