当店愛用のフェイスコーム、それぞれに違い、使い勝手があり、
赤い柄のものは約30年ものです
。 ＊一本は排水口から・・
お顔周りや、その他敏感で傷つきやすところで使う仕上げ用のコームです。
ブラシは絶対に必要で便利な道具ですが、使い方を誤ると凶器となり、
リスクはゼロではありません。
学生たちにも厳しく指導し、時には学生の手先に直接ブラシを当て加減や使い方を
教えますが、それでも厳しく叱責される学生もいます。
愛犬の声、心の声が聞こえない人間はこの世界にはいりません。
ペット用品、美容器具の営業をしていた時期、神と呼ばれるようなトリマーの仕事を
何度も何度も見てきました。
商売敵ではないので隠さずに、時には愛用の道具やテクニックを自慢、教えてくれることも、
ある時、一人のトリマーのブローに目が止まり感動、衝撃を受けました。
営業時間外に一人残り、自分の愛犬のプードルの手入れをしている姿が営業商談中に
ガラス越しに見えました。
あの、ハリセンボンのようなブラシを、まるで風船にでも当てるように繊細に扱い、見事にブロー
仕上げていく過程で出てきたのが、このコームでした。
絶句する仕上がりでした。
そのトリマーに尋ねると、もとはウサギ用のコームで、以前使っていたノミ取りコームより
使い勝手がよく、繊細な仕事に適しているので使っていると。
それが、きっかけとなりペット用コームとして世に出ていくことに・・・、そして、営業用として
持ち歩き、美容のプロとなっても愛用していたグリーンのコームが排水口より流れてしまいました。
そのトリマー、業界では知らない者はいない偉大なカリスマトリマーとなりました。
現在のトリマー界で、このコームを知らないものがほとんどで寂しく思うことも・・、最近の若い
トリマーたち、今のネット社会で薄っぺらな大量の情報が簡単に手に入るこの時代に
挑戦や探求心が低いように感じられます。
そのためか、ながらく欠品していたフェイスコームが入荷し卒業予定の学生三人宛に
学園まで急遽送りました。
直接手渡せませんでしたが、私からの餞別、就職祝いです。
メールアドレスを書いた名刺も同封し、何かあればいつでも連絡、相談して来い。
私は、無難な薄っぺらなトリマーを育てた記憶はありません。
ゴミになるか、かけがえのない魂の道具になるかはあなた次第です。
一度、当学園に見学、遊びに来ないですか。
オープンキャンパス
3月10日、 3月23日、24日、
学校説明会
3月18日
全学生３００人がいる学園です。カチカチな公務員、警察官、会計士やアニメのコースまで、
ペットコース
のオープンキャンパスでは手伝い応援や当番の
に会えますよ。
忘れられない二年間にして見せます。