親切心の輪(2月28日/車いすユーザーになって8年目) 8
いつものように市営バスを利用すると、私の車いすが乗車し終えた後、どういう訳か車いす用のリフトがうまくもとの位置に★収★まらなくなってしまった。(★改行しない)「このままでは発車できない」(★改行しない)と悪戦苦闘する運転手さん。 そんな様子をみて、何人もの乗客の人たちが、(★改行しない)「手伝いましょうか」(★改行しない)といってリフトの周りに集まってくれ★て、気がつけば、リフトの周囲には“小さな輪”ができていた。 10分以上の格闘の末、何人もの協力によってリフトが無事に収まるべき位置に戻された時には、バスの中に拍手がおきた。(★改行しない)ただ同じバスに乗りあわせたにすぎない見知らぬ乗客が、ともに拍手をする音に(★読点なし)身も★心★も包まれながら思い出した。「私は、こういったあたたかい出来事を経験する度に、車いすとの★心★の距離を縮めてきた幸せな車いすユーザーだった」。(★句点残す)バスから降りる際、また乗客の数人が声をかけてくれた。(★改行しない)「手伝うことある?」。(←★句点残す★改行しない)「気をつけてね」。 もしかするとバスの中には急いでいた人もいたかもしれない。(★改行しない)「私も、たとえ急いでいても他人を思う心の余裕を失わずにいたい」。(←★句点残す★改行ししない)そう思いながら車いすを漕ぎ、バス停を後にした。