「カレーパーティーをするために30人分のカレーをつくったんだけど、急遽パーティーが中止になっちゃったから、全部冷凍して、毎日少しずつ解凍しては、こうしてカレーパンにしているの」。(★句点残す★改行しない)知人は、そういって、数日前から毎日、昼食時に、食パンにカレーをはさんで揚げたものを差し入れしてくれる。その手づくりカレーパンは、ひとつ、またひとつ……と、つい手が伸びてしまうほどにおいしいのだけれど、ひと口食べる度に車いすの声が聞こえてきそうな気がする。
 「そんなに食べたら、そのうち重量オーバーで車いすに乗れなくなるからねー」。(★句点残す)