ユー・キャン・デペンド・オン・ミー(デクスター・ゴードン) | 今日の一曲

今日の一曲

これまでに出会った心に残る曲を一日一曲選びます。貴方の思い出などありましたら教えてください。

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Dexter Gordon - You can depend on me

 

 
Dexter Gordon (tenor sax) 
Kenny Drew (piano) 
Leroy Vinnegar (bass) 
Lawrence Marable (drums)
 
Recorded : Hollywood, CA, September 18, 1955
Album : Daddy Plays The Horn
 
’23年生まれのデクスター・ゴードンは40年代前半からバド・パウエルやアート・ブレイキーなどと録音を残しており、ビー・バップ、ハード・バップのムーブメントの中で第一線で活躍していましたが、御多分に漏れず麻薬に侵され、ハード・バップが全盛期を迎えた’52年から8年間を棒に振るという不遇を囲っています。
この曲が入った”Daddy Plays The Horn ”というこのアルバムは、そんな期間の中で唯一残された一枚です。
ドラムのイントロからデクスターのサックスが入って来ると、この時期頭角を現したソニー・ロリンズに通ずるゆったりとした豪放な音とフレーズの展開に思わずゾクッとします。
ロリンズはデクスター・ゴードンからかなり影響をうけたのだと改めて感じます。
デクスター・ゴードンとしてはベストな状態ではなかったのかも知れませんが、ゴードン節は十分楽しめます。
ケニ・ドリューも後年の甘さ重視ではない締まったソロを聴かせてくれます。
 
以前書いたこの曲の記事はこちらです。
Joe Newman