平凡な歌詞に非凡な音楽。オペラ「ラ・ボエーム」の魅力 | アラゴラスの頭ン中

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読書とオペラをこよなく愛する主婦アラゴラスの徒然日記

朝ドラ「エール」で、

音がオペラ「ラ・ボエーム」の

オーディションを受ける展開になりましたね。

 

と言うわけで、

今日はプッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」の話を。

 

オペラ「ラ・ボエーム」は

私の好きなオペラの一つです。

 

ストーリーはこんな感じ。

 

あるアパートの屋根裏部屋で、

貧乏芸術家4人が貧しいながらも陽気に

共同生活を送っていました。

 

あるクリスマスの日。

たまたま音楽家ショナールが

お金を稼いできたので、

カフェに繰り出そう、と言うことになりますが、

詩人ロドルフォだけは原稿を仕上げてから行く、

と言うので、3人は先に出て行きます。

 

ロドルフォ1人部屋に残されたところで、

同じアパートに住むお針子のミミが

ロウソクの火をもらいに来ます。

 

で、ミミが部屋の鍵を落として、

それを探したりしているうちに、

2人は恋に落ち、1幕終了。

 

で、2人はカフェに合流。

 

芸術家4人組の1人、

画家マルチェッロが

元恋人のムゼッタとよりを戻したりして、2幕終了。

 

3幕ではマルチェッロとムゼッタが働く酒場に

ミミがやって来ます。

 

ミミはマルチェッロに

ロドルフォが最近自分に対して冷たいと

相談に来ました。

 

そこにロドルフォが出てきたので、

ミミは物陰に隠れます。

 

そして、マルチェッロが

ロドルフォに問いただすと、

ミミが結核でもう長くはないこと、

貧乏な自分のところにいるより、

金持ちのパトロンの世話になった方が良い、

と思ってる事なんかを明かします。

 

これ、すごい理屈。

 

愛してるなら最後まで面倒見てやらんかい!

って思いますよね(^^;

 

でも、ミミはロドルフォの話に涙し、

春になったらお別れしましょう、

と二重唱を歌う横で、

マルチェッロとムゼッタが痴話喧嘩して、

2人も別れてしまいます。

 

4幕ではしばらくして元の屋根裏部屋。

 

相変わらず4人は陽気に貧乏生活を送っている。

 

そこに、ムゼッタが瀕死のミミを連れてくる。

 

ミミは、せめて愛するロドルフォのそばで死にたい、

と望んだので、ムゼッタが連れてきたのでした。

 

仲間たちは皆でお金を出し合い、

薬を買おうとしますが、

ミミはロドルフォの側で息絶えます。

 

って感じの話です。長かったー!

 

もっとコンパクトにまとめたかったけど、

私の力ではこれが限界でした(^^;

 

このオペラ「ラ・ボエーム」、

悲劇なのですがコミカルなシーンもあり、

私が初めて楽しく観れたオペラでした。

 

なぜ魅力的なのかな〜と思ってたのですが、

このオペラ、歌詞がわざとらしくないんですね。

 

例えば、ミミが歌う「私の名はミミ」の歌詞は、

 

「私はミミって呼ばれているの。

本名はルチアなんだけど。

普段は刺繍をして暮らしているわ。

そうね、詩が好きなの・・・」

 

という感じで、

平凡な歌詞なんですね。

 

そこにプッチーニの非凡な音楽がつくと、

魅力的なオペラに仕上がるわけです。

 

そして、芸術家4人のバランスも良い。

 

ロドルフォの相談役として登場する

画家マルチェッロはもちろんですが、

音楽家ショナールは1幕で、

お金を稼いだ経緯を面白おかしく歌いますし、

哲学者コッリーネは4幕で

古い外套をお金に変えて薬を買おうと

有名なアリアを歌います。

 

それぞれに見せ場があるんですね。

 

で、奔放なマルチェッロの恋人ムゼッタも、

最後はミミのためにお金を工面しようと

耳飾りを売りに出します。

 

そんなところにマルチェッロは惚れたんだろうなぁ。

 

と言うわけで、

プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」の魅力を

微力ながらお伝えしてみました。

 

最後はこのオペラで対照的な

2人のヒロインのアリアで締めましょうか。

 

まずはミミのアリア「私の名はミミ」

 

 

 

続いてムゼッタのアリア「私が街を歩くと」

 

 

 

両方森麻季さんになってしまった(^^;

 

ちなみに、私が持ってるDVDは多分これ↓

 

 

オペラ映画なので賛否両論あると思いますが、

ビジュアル的にも良いですし、

ムゼッタが美人で巨乳なのです(笑)

 

もちろん、歌も良いですよ^^