書籍 『「十二国記」30周年記念ガイドブック 』 | 福玉本舗〜ノンジロウのブログ〜

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 【歴史を塗り替えた大河物語「十二国記」の30年史を辿る! 1991年に新潮文庫の一作として発表された『魔性の子』は、その後、「十二国記」シリーズの「はじまりの物語」となり未来に繋がる――――。30年の時を経て、初版3万部で始まった一冊が、《完全版》全10点15冊の累計1280万部を超える大作となった今、改めて作品世界を振り返り、様々な視点から「十二国記」の30年史を辿る、シリーズ初の「ガイドブック」。(「BOOKデータベース」より)】

 前回の記事で書きました『「十二国記」30周年記念ガイドブック 』の紹介です。

 内容は、
 ・これまでの作品を見開きでひとつの作品を紹介する形であらすじやポイントを紹介。
 ・39人の登場人物を作品のカバーや挿絵のイラスト付きで紹介。
 ・作中に出てくる用語50個について解説。
 ・「十二国記」物語年表。
 ・「十二国記」世界地図。
 ・特別エッセイ 萩尾望都、辻村深月、沖方丁、阿部智里、畠中惠、三田みり、芦沢央、川谷康久、小松エルメ、鈴木健一。
 ・アートギャラリー 萩尾望都、羽海野チカ、藤崎竜、芥見下々、遠田志帆、清原絋、千景、THORES柴本、いとうのいぢ。
 ・編集、校閲、装幀、イベントの担当者にインタビュー。
 ・30年間の舞台裏とトピック。
 ・小野不由美ロングインタビュー。
 ・山田章博インタビュー。
 ・特別収録 短編「漂舶」

 用語解説については個人的にはもっとたくさん載せてほしかったですが、これだけでも結構助かりました。全作品のあらすじがまとめて載ってるんで過去作を振り返る時には便利です。
 各インタビューでは色々興味深いエピソードが出てきておもしろかったです。

 2019年に発売された『白銀の墟 玄の月』って長編としては18年ぶりの新作だったんですね。「十二国記」ファンの方にとっては待ちに待ったって感じだったようで、当時の熱狂ぶりも本書から伝わってきました。しかし完全に未完の『黄昏の岸 曉の天』から18年も待たされてたんですねー。

 ただ、収録されてる山田さんのイラストはすべて既出のものですし、コラムも過去に雑誌に紹介されたものが多々あったりしてずっと追いかけてきた方やネットで色々調べてる方にはさほど新鮮味はないかもしれないです。
 個人的にはまだ記事は書いてないですが、『黄昏の岸 曉の天』も読了し、いよいよ最後の『白銀の墟 玄の月』全4巻を読むにあたっては買ってよかったです。