映画 『宮本から君へ』 | 福玉本舗〜ノンジロウのブログ〜

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【文具メーカーの営業マン宮本浩(池松壮亮)は、営業スマイル一つできない不器用な人間だが、正義感は人一倍強かった。会社の先輩だった神保(松山ケンイチ)の仕事仲間・中野靖子(蒼井優)と恋に落ちた宮本が彼女の自宅に招かれた日、靖子の元彼・裕二(井浦新)が姿を現す。宮本と寝たと話す靖子に激怒した裕二に、宮本は「この女は俺が守る」と宣言する。(シネマトゥデイより)】 
 WOWOWで鑑賞。

 原作の漫画は未読です。
 各映画サイトの評価も高くて期待したんですが、個人的にはちょっと合わなかったですね。

 俳優陣の暑苦しいほどの熱演は見ものでした。池松壮亮も蒼井優もすごく体を張って頑張ってましたね。あとピエール瀧の存在感もさすがでした。
 ただキャラ的に主要人物のほとんどがうっとしい奴で感情移入は誰にもできなかったです。池松壮亮演じる宮本のワーワー、ギャーギャーうるさいのも、蒼井優演じる靖子のめんどくさい女っぷりも観ててしんどかったです。

 今作はレイプシーンも含めて凄まじい暴力シーンが多々あるんですが、これもなかなかきつかったですね。ただ宮本が最終的にやりかえすシーンはスッキリしました。

 今作で一番気になった部分なんですが、宮本の靖子への想いは最終的に受け入れられるんですけど、古くは武田鉄矢の「101回目のプロポーズ」も同じなんですが、あきらめずにトライし続ければ最終的には相手に受け入れられるって完全に男目線の展開ですよね。
 普通に考えたら痣だらけの顔でいきなり職場に乗り込んできて大声で「結婚してくれ!お前を幸せにする!」とか絶叫するような奴いやでしょー。
 これ男と女の立ち場が逆の場合は大抵女はストーカー的な扱いされるのに、男がしつこい場合は純粋な愛って完全に男の願望やん。女性がこの映画に共感できるのかなって思ってしまいますね。

 Wikipediaを見たらかなりたくさんの映画賞を受賞してますね。なので、それだけ評価される作品であることは間違いないんでしょうが、ひとによって好き嫌いは別れると思います。