これはモデルでありアーティストとしても活躍してたKさんが大手製薬会社のライブアートイベントで描いた2匹の虎の絵が盗作ではないかと騒動になったものです。
こちらが元になったとされるイラストレーターの作品です。

そしてこちらがKさんの作品。

Kさんは当初は盗作を否定してたんですが、騒動になって約一ヶ月後に「構図を無断で使用した」ことを認め謝罪し一応の決着はついたようです。
この騒動でKさんの他の作品でも盗作が行われてた疑惑が続々と出てきました。
右が海外の方が描いたイラストで左がKさんが真似たとされるイラストです。

盗作に関しては裁判で著作権侵害が争われた事例も色々あるようです。
下の2点の画像はどれも左が既存のイラストで右が新しく作成されたイラストです。どれも裁判所は著作権侵害には当たらないと判断したようです。


次の2点の画像は逆に裁判で著作権侵害が肯定された事例です。


ミッフィーとキャシーが争ったこともあったようですね。こちらは和解してます。

どうも「その本質的特徴部分が類似する」と著作権侵害となる場合があるようですが正直僕にはアウトとセーフの違いがよくわからないですね。個人的見解としては偶然似てしまったのなら仕方ないですが、既存の作品を知ってた(もしくは参考にした)上で描いたのであればどれも文句言われても仕方ないような気がするんですが。
ネット上では『ジョジョの奇妙な冒険』や『スラムダンク』など人気漫画もパクリのやり玉に上げられてますね。
グランドジャンプで連載してた『ダシマスター』って作品があったんですが、こちらは一部の背景や料理、食材等の絵で、ウエブ上の写真画像に非常に類似したものがあることが指摘され結局休載になったようですね。
僕もイラストを描いてるんで真似、盗作に関しては結構気は使ってるつもりです。
作画においてはほぼなんらかの写真等を参考にしてます。
人物のポーズをはじめ髪型やファッション、建物、乗り物、動物、様々な小物まで想像だけではうまく描けないんでネットや本の写真などを参考にして描くんですが、どこまで同じに描いていいのかって部分に関してはいつも悩むとこです。
さっきも書いたように法律的な基準はよくわからないんですが個人的には一応の基準はあります。
最近背景を写真をパソコンで線画風に加工して使ってる漫画家もよく目にしますが、この場合自分で撮った写真でないとダメだと思ってます。
トレースする場合も同様で『ダシマスター』は他人の撮った写真を使ったからアウトだったんでしょうね。
模写する時も他人の写真を使うときはそのままそっくりはまずいと思ってます。髪型や服装は基本変えます。あとポーズも部分的には変えるようにしてます。『ジョジョの奇妙な冒険』や『スラムダンク』はこの範疇だと思うんで個人的にはパクリってことはないと思います。
次回の記事で自分のイラストを使ってどういう風に参考にしてるのかを書いてみます。
※今回の記事はこちらのサイトを参考にさせて頂きました。
イラストや画像の著作権侵害の判断基準は?どこまで類似で違法?
https://kigyobengo.com/media/useful/203.html