【監督】
河瀬直美
【公開日】
2015年5月30日
【上映時間】
113分
【ジャンル】
ドラマ
【キャスト】
徳江…樹木希林
千太郎…永瀬正敏
桂子…市原悦子
ワカナ…内田伽羅
どら春のオーナー…浅田美代子
ワカナの母…水野美紀
ヨウヘイ…仲野太賀
若人…兼松若人
【主題歌】
歌手:秦基博
曲:「水彩の月」
【あらすじ】
「私達はこの世を見る為に、聞くために、生まれてきた。この世は、ただそれだけを望んでいた。…だとすれば、何かになれなくても、私達には生きる意味があるのよ。」縁あってどら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々をこなしていた千太郎。その店の常連である中学生のワカナ。ある日、その店の求人募集の貼り紙をみて、そこで働くことを懇願する一人の老女、徳江が現れ、どらやきの粒あん作りを任せることに。徳江の作った粒あんはあまりに美味しく、みるみるうちに店は繁盛。しかし心ない噂が、彼らの運命を大きく変えていく…。
【感想】
5つ星評価:★★★✬ 3.5 ノスタルジックな気持ちになれて、「どら焼き食べたい…」ってなる
面白かった。
樹木希林の飾らない演技がとても良い。
店長と徳江さんが日が昇る前から出勤して、あんを何時間もかけて作るシーンをみると
「こんなに手間と愛がかかってたんだなぁ」と感心してどら焼きを食べたくなります。
この映画のテーマには、とある病気と共生する方、
そして重い過去を抱える人を主軸にして描かれていますが、
それらを全て包み込むのが樹木希林さんの自然な演技と、
徳江さんの人柄だと思います。
私の好きなシーンは、二人が朝早くから初めてあんを共同で作って食べてみるシーン。
「店長さん、どう?」
「こんなの初めてです」
「美味しいよね~」
「はい」
「やっと自分が食べられるどら焼きに出会ったって感じです」
「美味しくなったわね~」
「ありがとうございます。」