NG指令は難しい・アキラさんと息子③ | 野波ツナブログ

野波ツナブログ

「あの人の行動が変わる言い方・接し方事典」(講談社)
2024年6月27日発売!
どうぞよろしくお願いします。

前回からの続きで、

これまたちょっと前の話です。

現在の息子は21歳の大学生です。

 

  ********

 

 

息子は高校生になってから

心身ともに一気に成長していきました。

 

入学当初は不安でいっぱいだったものの、

いざ学生生活が始まると

あっという間にたくさんの友達をつくり

サークルでも生き生きと活動するようになりました。

 

毎日忙しく楽しく過ごし、

どんどん自分の世界を作りはじめました。

 

 

息子の新しい生活は刺激と楽しさであふれていて忙しく、

アキラさんの家に泊まりに行くことはなくなりました。

 

それは

単に泊まりに行く時間の余裕がないということだけでなく、

もう父親の家で疲れをリセットする必要がなくなったということでもありました。

 

 

一緒に暮らしているツナはというと、

高校入学当初は

不安をリアルタイムで報告や相談をしてくる息子に応えていましたが、

徐々に

出来事があってすぐではなく

数日たって自分の中で整理してから報告や相談をしてくる息子の様子に、

成長ぶりを感じていました。

 

(これは一緒に暮らしていないアキラさんが体験できなかったことですが、

 一緒に暮らしていたとして、アキラさんにその変化が伝わったかはわかりません)

 

 

結局、高校に上がって以降、

息子がアキラさんの家に泊まりに行くことは

一度もありませんでした。

 

 

この時期のアキラさんと息子の接点は

年2回の親族の集まり(正月、アキラさんの母命日)と

年に一回の文化祭と

これまた年一回くらいの『クロマニヨンズ』のライブ同行くらいになりました。

 

その後はライブに同行することもなくなるのですが。。。

 

 

 

子供は

親に依存しながらも

親から離れようとするものなんだな、ということが

見ていてよくわかります。

 

それはたぶん生き物としてあたりまえのことで、

自分も

親に依存したのちに

親から離脱して独立した人間になったわけで。

 

 

「親だから子供は自分の自由にできる」とか、

「学費を出してるんだから自分の支配下にある」とか、

そんなふうに思ったら

親子関係はそこでおしまいだな、と思います。