診断にまつわるあれこれ② | 野波ツナブログ

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「あの人の行動が変わる言い方・接し方事典」(講談社)
2024年6月27日発売!
どうぞよろしくお願いします。

※これは「雑感」ですので、ツナの個人的な思いや考えです。どうぞご留意ください。

 

 

診断にまつわるあれこれ① の続きです。順番に読んでね!ウインク

 

夫の診断、何のためにしてもらいたいのか?

夫自身のため。

妻のつらさを解消するため。

 

その他には・・・


・夫の親に理解してもらいたい
嫁(自分)のわがままとか至らなさと思われている事を、

そうではないのだとわかってもらいたい。ショボーン

その裏付けのために、医師のお墨付きが欲しい!えーん


その気持ちも理解できます。

 

でも、ちょっと考えてみてください注意

 

診断が下りたとして、その結果を伝えて

「あなたの息子さんがASDで、その特性のためにこうなっているんです」

という事を、受け止めてもらえそうですかはてなマーク

 

もし先方に『そういえば子供の頃からいろいろあった…おーっ!』と、思い当たる節があったら

理解してくれるかもしれません。

 

でも、そうじゃなかったら

これまでの自分たちの子育てを否定されたように感じるかもしれません。

 

先方に発達障害の知識がなかったら

「障害」の単語に反応して『そんなわけない!!勉強も良く出来たし、不自由なところはありません!!むかっ』と、聴く耳を持ってくれないかもしれません。

 

それに、旦那さんの身についた慣習や物事のとらえ方は

自身の認知の歪みやこだわりもあるけれど、

育った家庭の中で身についたものもあるでしょうし、

こだわりを家族が容認してきた面もあるでしょう。

そうすると『うちはずっとみんなそうだけど、なにか?ぶー』と、

逆に妻が孤立することも十分考えられます。

 

うまくいけばいいけれど、

相手あっての事なので
うまくいかなかった時のことも考えておいたほうがいいと思います。

 

付け加えると、

ご両親同時ではなく、少しでも理解してもらえる可能性がありそうなご家族、

夫に対して違和感を持っていそうなご家族に、

最初にまず相談する形で話を進めるという方法も考えてみてください。

 

少なくとも、自分のカサンドラ状態が良くなってから。。。ショボーン

 


・離婚を考えているので、その決め手にしたい
そう考える人もいらっしゃいます。

離婚は選択肢の一つですから、そのこと自体は問題ありません。

 

でも、発達障害は離婚の理由にはできません。

 

夫婦間の話し合いで旦那さんが納得しない場合、調停に持ち込まれます。
調停員がアスペルガーを理解していて、夫婦関係の影響についても理解しているなら、
状況を説明する上で伝わりやすいかと思います。
ただ、いつもそれを期待できるとは限りません。

 

社会生活が営めない(就労しない・借金癖がある・頻繁にトラブルを起こすなど)ということがあれば
そっちを主な理由にしたほうがいいと思いますし、
もしDV(暴言・暴力・威嚇)や経済DVと考えられる行為、浮気などがあるなら
むしろその証拠集めを積極的にやったほうがスムーズに進むと思います。

 

診断の有無よりも、

結婚生活で妻がどのように被害を受けたか、尊厳を傷つけられたか、

具体的に事例を挙げられることが必要です。

 

診断のために費やす時間とパワーは

良い弁護士探しに使ったほうが有益だと思います。

 

 

  クローバー   クローバー   クローバー  


カサンドラに陥っていると、自分から動くエネルギーが残っていなくて
つい受身になりがちです。
(それはどうしようもないことなので、悪いわけではありません)


そのため、
第三者からの認定(医師の診断や他者の理解)に頼るしかないと思ってしまうのですが、
どうかあせらないでください。

 

まず、自分の気持ちを元気にしてからビックリマーク


カサンドラ状態にあるあなたは、本来のあなたではありません。

 

元気になれば、視野が広がります。
見通しが立てられるようになります。
今なにが必要なのか、なにをすべきか、冷静に考えることができるようになります。
そして、そのために動くことができるようになります。
それはすべて本来のあなたが持っている力ですキラキラ

 

 

自分が動かせるのは自分だけ。


カサンドラの方は、「自分を変える」ということを
イコール「アスペルガーの夫に合わせる」と思っているかもしれません。

(私もそう考えていた時期がありました!)
でも、そうじゃないんですよねニコ

 

変えられない夫はそのままに、
自分をよく見つめて
自分が望む自分に変えていく、ということです。

 

その結果、夫も変わるかもしれないけど、変わらないかもしれない。

でも、それでもいいんです。
夫イコールあなた、ではないんだから。

 

かんじんなのは、あなたがあなたらしく充実して生きることだと思うのです。

 

 

 

(この項まだ続きます)

 

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