診断にまつわるあれこれ① | 野波ツナブログ

野波ツナブログ

「あの人の行動が変わる言い方・接し方事典」(講談社)
2024年6月27日発売!
どうぞよろしくお願いします。

※これは「雑感」ですので、ツナの個人的な思いや考えです。どうぞご留意ください。

 

 

 

『アスペルガーと思われる夫を診断してもらいたい』

『どこに相談すればいいのか』

『夫を病院に行かせるためにはどうしたらいいのか』

 

…というお悩みやご相談は

「旦那さんはアスペルガー」を最初に出版した頃からずっと、

常に寄せられています。

 

 

まず最初に、

残念ながら私は病院の情報は持っていません。

なので、有益なお返事ができずたいへん心苦しく思っています。

 

 

そもそも成人発達障害を診てくれる病院が極端に少なくて、

それも今はどこもパンク状態なのが現状です。

(病院数が多い首都圏でもそうです)

 

病院 単行本監修などでツナがずっとお世話になっている

 宮尾益知Dr.は 「どんぐり発達クリニック」という小児専門病院を開設され、

 患者児童の家族療法も扱っていらっしゃいますが、

 患者数が増えすぎて新患受付を停止しています。。。

 

 病院 また、対談やパートナー会でお世話になった

 加藤進昌Dr.が院長をなさっている烏山病院の発達外来は

 毎月初日の予約電話すらつながらない状態がもう何年も続いています。。。

 

 

 

次に、ご相談いただいた際に私が気になるのは

【なんのための診断か】というところです。

 

 

・夫が、どうやら特性のために生きづらさを感じているぼけー

・夫が、どうやら特性のためにトラブルばかりで苦しんでるえーん

・夫に二次障害(うつなど)があるアセアセ

・障害者手帳の取得を考えているショック

 

など、困り感の自覚があって、

診断がおりたら気持ちが切り替えられるかも…と、

旦那さん自身の希望があるなら、

手間と時間をかけても病院を探して診断を受けることをお勧めします。

 

まずは都道府県の「発達障害支援センター」に相談をビックリマーク

自治体によって対応は多少違うようですが、病院の紹介をしてもらいましょう。

 

いくつもの病院に問い合わせることになるかもしれないし

近くではなく遠方の病院かもしれないし

予約を取れるのは数ヶ月先になるかもしれません。

 

 

・夫は自覚なく、妻がつらい場合

 

実際、相談をくださる方にもっとも多いのがこの理由です。

 

確定診断がおりたらつらい気持ちが少しは楽になれそう…ショボーン

夫に対して見方が変わって優しくできるかも…ショボーン

夫に、私が間違ってないことをわからせたいえーん

 

その気持ちはすごくわかりますよビックリマーク

 

ただ、旦那さんが納得していない場合は

もし病院に行ったとしても難しい局面がいろいろあります。

 

結果が出るはずだ、と信じて

そこに全てを賭けるというのはたいへん危険です注意

 

だって、もし診断が下りなかったら…??ガーン

 

上に書いたような旦那さん自身の「困り感」がなくて

客観的に見て社会生活が送れている場合、

診断が下りない可能性が(おおいに)あります。

 

妻の「困り感」は

妻自身の問題で、夫自身の問題ではない。。

医療の現場ではそのように分けて扱われます。

これはお医者さんが冷たいとかいうわけじゃなくて、仕方ないことなんです汗汗

 

また、妻から見てASDの特性がはっきりあって

特性による影響がたくさんあって、

これは間違いない!と確信があっても

診断は別問題だったりします。。

 

 

 

********************

 

講演会 「家族なのにわかりあえない~カサンドラ症候群~」

12月9日(金)10時~13時 秦野市秦野文化会館

 

花参加できない方に向けて、当日使用する資料の通販もあります。

 

詳しくはこちらサゲサゲ↓ わたぼうしの会HPにてご確認ください。

 http://www2.hp-ez.com/hp/wataboushi/page13

(クリックすると別ウインドウが開きます)

 

********************

 

これは性格?それとも…?

野波ツナ新刊 「うちの困ったさん」(リイド社)

どうぞよろしくお願いしますおねがい

 

 

電子書籍もあります照れ

 

 

********************

コメントは承認制です。反映されるまで時間がかかりますのでお待ちください。

(アメブロのアカウントがないと投稿できません) 
人を傷つけたり不快にするおそれのある内容、私ではお答えできない相談などの場合、原則公開を控えさせていただいています。