
気付けばもうすぐ子供の夏休みも終わりに…
今年は何もせず、どこにも行かず、でした

ただひたすらオリンピックを観ていて、昼夜逆転してしまった

あ、子供らはそれぞれに友達とレジャーを楽しんだようです!
では、前回からの続きです~

*************
「AC」について。
ACというのは、「アダルトチルドレン」の略です。
アダルトチルドレンというのは
もともとは
「アルコール依存症の親の元で育ち、成人した人々」
という意味ですが、最近では
「機能不全家族の元で育ち、成人した人々」
のことも含めています。
「機能不全家族」というのは
ひらたくいうと
親が親として子供を守らない、
家庭が子供にとって安心できる場ではない、
ということです。
そういう環境の中で
子供のうちから大人のような役割や気遣いを強いられて、
子供としての心がきちんと満たされないまま大人になった…
それがアダルトチルドレンです。
(

「アダルトチルドレン」という言葉は有名ですが、実は医学用語ではありません。
カウンセリングの現場で生まれた言葉です。
DSMでは正式な病名として認定されていません。
でも、認定されていなくとも
症状を訴える人が多くいて、それに名前をつけることには大きな意味があります。
それは、
・悩み苦しみの自覚
・悩み苦しみの原因が解明
・このような苦悩が個人的なものではないという証明
・悩んでいるのが自分一人ではなく、他にもたくさんいるとわかる
・複雑な状況を一言で言い表せる
ということです。
「AC(アダルトチルドレン)」という言葉があることで救われた人は多いでしょう。
そこから自分と親との関係を考察しなおすキッカケになったり、
自分の苦手意識の正体がわかったり、また対処を考えられたり、
自分自身を見直すカギになったり。
ある学者の説によると、日本人の9割近くはACである、そうです。
これは、日本人の家族形態や気質や風習によるものではないかと言われています。
9割は多いような気がしますが、
でも私の実感としても、少なくとも7~8割はあるような気がします。
虐待があったり、暴力があったり、愛情をそそがれなかったり、
口答えひとつ許されない恐怖政治の元にあったり、
兄弟との扱いが大きく違ってないがしろにされていたり、
逆に、可愛がられているように見えるけど強い束縛や制限をされたり、
行動を支配されコントロールされていたり、
いろいろなケースがあります。
ACの人は
自己評価が低く、
他者の顔色や感情が気になり、
自己主張できず他者を優先しがちで、
なかなかイヤと言えず、
何でも自分で引き受けてしまう
…という特徴があるそうです。
「親とちゃんとした関係が築けず、屈折してしまったので、夫の“おかしな所”に気付けず結婚してしまった」
「アスペルガーの夫と結婚したのは自分のACのせいだから、仕方ないとあきらめている」
というような声は、本当にたくさんあります。
でも、ちょっと待ってください!
そもそものACの比率が高いのだから、
カサンドラの8割がACだとしても、それは“普通”の範囲、ということになりませんか?
ACだからASDと結婚しやすい、とか
ACだからカサンドラになる、とかいうことは言えないと思うのです。
カサンドラの原因や遠因を自分のACだとしてしまうのは、
本当の問題の解決にはつながりません。
もちろん、カサンドラと向き合う中で、ACの問題に気付くことは大きな収穫です。
ただ、二つを結びつけて考えるのではなく、
ACはACとして、自分の中で折り合いがつくまで向き合い、
カサンドラはカサンドラで向き合う必要があります。
カサンドラに苦しむ皆さん、
どうかその原因(犯人)を、自分の中に見つけようとしないでください。
カサンドラは誰かのせいでなるのではなく、夫との関係性の中で生じるものですから
犯人がいない分、カサンドラの回復や解決への道は簡単ではありません。
でも、ゆっくりと元気になって、
自分と向き合うことができるようになれば、
夫の事も冷静に考えることができるようになって
回復へと進んでいけます。
その折々に私ツナの本の、どこか1ページでも1コマでもお役に立てたらいいなと思います。
*******************
コメントは承認制です。反映されるまで時間がかかりますのでお待ちください。
人を傷つけるおそれのある内容、簡単にお答えできないこみいった内容などの場合、原則公開を控えさせていただいています。
ご理解の上どうぞよろしくお願いします。