「旦那さんはアスペルガー 4年目の自立!?」
5月10日頃発売予定です。
この本は…と言うよりも、私の本は、
当事者の人向けの本ではありません。
当事者さんの身近にいる人向けです。
どうぞよろしくお願いします。
4冊目で「4年目」ということで、わかりやすいかもです!
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何度も本の中で書いてきていることですが、
これは「アスペルガーのアキラさん」という人の
ただひとつの事例を描いたものです。
すべてのアスペルガーの人に当てはまるわけではありません。
アスペルガーというのは、
その根本(三つ組の障害)は共通ですが
表面に現れる様子は人によって違っています。
その点にどうぞご留意ください。
また、表面に現れている様子がアキラさんと同じ(似ている)としても
それがイコールアスペルガーということでもありません。
肝心なのは三つ組の障害と、子供の頃の様子です。
成長過程で外的な要因でアキラさんのような様子になることもありますから
独自の判断は避けるようにしてください。
気にかかることがあったら、発達障害を専門に診ているお医者さんに聞いてみてください。
その際、事前に電話などで、家族相談を受け入れているか尋ねると
スムーズに進むと思います。
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既刊やブログを読んでくださった方はご存知でしょうが、
ツナ自身は決して「自分が普通だ」と思ってはいません。
むしろ一般的には特殊なカテゴリーに属するタイプだろうと自覚しています。
それでも、子供を持ち、家族を形成する上で
改めるべきところは改めるようにしています。
それがどの程度正しいのかは、子供が育ちきるまではわかりませんが
とりあえず「昔のままの自分では親としてダメだろう」と考えて
日々子供の様子を見ながらそのありかたを探っています。
自分を弁護するわけではなくて、
これは親になった人は誰しも多かれ少なかれ意識することだと思うのです。
自分という「個」から、家族を構成する「一員」へと、
気持ちを切り替えていくということ。
しかし、それはアキラさんには難しいことでした。
「自分を変える」ということ自体が、彼にとっては意味不明なのです。
「自分」は「これまで生きてきた自分の延長」でしかないから。…
私は、こんな破天荒な自分が子供のために変われたのだから、
私よりまともに見えるアキラさんが変われないはずはない、と
思い込んでしまいました。
その時点でアキラさんのアスペルガーを知っていれば
そのような思い込みは持たなかったのに…と、今は思います。
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早期に自身のアスペルガーを知った人は幸いです。
他者との違いを知り、社会で求められている事を知ることができるからです。
それに迎合しろと言っているのではありません。
知った上で、自分の生き方を探すことができるわけです。
他者に合わせていくか、自分なりのやり方で生きられる場を見つけるか。
その選択が自分でできるというのは大きなことです。