スピリチュアル剤SPi 【18】

【密会】


「スピリチュアル剤」「SPi」を事実上、服用しなくなり5ヵ月が過ぎようとしていた。


すると思った通り…


高齢者によるおかしな事件、事故…


新しい世代若者による殺人事件や強盗など犯罪が増加していた…


犯罪はこの国の警案体制が強化されている事から目に余るほどでは無かったが…


高齢者によるおかしな事件、事故は止まることを知らず…


起き続いていた。


おかしな事件は、頭の衰えをわきまえず、アクセルとブレーキを踏み間違えパニックに陥り…


狂ったように暴走するボケ老人…


あとは…


自動車に乗ると気が大きくなるのか…


あおりを繰り返し危険運転をする高齢者…


この行為は、高齢者だけでは無く…


中年、青年にも見られ…


俺にはこれらの人間の頭中が理解でいない…


「スピリチュアル剤」「SPi」服用義務化される前…


この様な現象はあったのだが…


新たなおかしな事件が勃発していた。


そして前回の会合から1ヵ月が過ぎ…


山田、「ヤンピー」俺は国会から…


岡田、大吾、なんちゃんは直和県からのテレビ会議で会合を行う事となっていた。


「こんにちは…」


「京介さん…」


山田が会合10分前に俺の「厚生省開発大臣室」の部屋に入って来たのであった。


「おう、山田、お疲れ様…」


俺は軽く山田の 労をねぎらった。


「山田、閣僚の統制力は…」


「やはり、総理の独裁政権であり…」


「総理が指揮している事…」


「統制は図れているが…」


「各閣僚はすべてがイエスマンだと考えた方が正しく…」


「揺さぶり案は、「ヤンピー」にお願いしている…」


「腹中の秘書、野田の事だけで揺さぶりを掛けられるのでは…」


「京介さん…」


「僕が確認したところ…」


「総理に意見する人が居ないのです…」


「京介さんと同じ報告となりますが…」


俺と山田が話していると…


会合の時間となり「ヤンピー」が「厚生省開発大臣室」の扉を開けた入って来た。


「こんちわ…」


「あ、「ヤンピーちゃん」お疲れ様です」


直和県からテレビの中に岡田、大吾そしてなんちゃんがスタンバイしていた。


「さあ、全員揃いましたね…」


「…「ヤンピーちゃん」どうでした…」


「腹中さんの秘書は…」


山田は、前の会合から1カ月が過ぎ…


全体的な流れを説明すると思っていたのだが…


いきなり「ヤンピー」に確信的な事を聞き出したのであった。


なので俺が…


「山田…いきなり「ヤンピー」の重要案件からの報告か?」


すると山田が…


「あ、そうでした…」


「僕と京介さんの宿題である…」


「閣僚の統制力と揺さぶり案について…」


「京介さんと常に確認しあってたのでついつい….」


すると「ヤンピー」が…


「ヤンピー」も山田君と京介さん達の内容分かっているから…」


「岡田さん、大吾さん、なんちゃんが良ければ…」


「…「ヤンピー」の宿題であった腹中大臣の秘書について話しますが…」


「いいかなぁ?」


「ヤンピー」の口調がおかしく…


俺と山田はクスクス笑っていた…


するとテレビ画面から岡田が…


「構いませんよ…」


「…「ヤンピーちゃん」からお願いします…」


「始めましょう…」


そして腹中の秘書である野田の情報に関して「ヤンピー」が話し出した。


「結論から報告すると…」


「腹中さんの秘書、野田さんは…」


「野田さんは…」


かなり「ヤンピー」は短い説明を引っ張り…


「黒です…!」


「え、なに…黒…?」


「ヤンピー」以外の俺達は何となく言ってる事は分かっていたが…


こんな例えで「ヤンピー」が回答した事から…


絶句した後…


「ヤンピー」以外である俺、山田、岡田、大吾、なんちゃん全てが腹を抱えて笑った。


何故そんなに可笑しいかと言うと…


「ヤンピー」は半分ふざけているこの回答「結論から黒です…を」至って真面目に答えていたからなのだ…


「え、何か可笑しいの?」


「ヤンピー」は笑われている事を理解していなかった。


すると山田が…


「…「ヤンピーちゃん」ありがとう」


「やはり「ヤンピーちゃん」は一言で流れを変え…」


「全ての人をなごませる事が出来るんだね!」


俺もそれを感じていた。


しかし、等の本人は理解が無くキョトンとしていた。


そして「ヤンピー」が腹中の秘書である野田のスキャンダルを話し出すその時…


部屋の扉を叩く音が響き…


テレビをオフにした。


俺は扉の前に行き…


「どなたですか…」


と尋ねると…


「腹中 浄です…」


「お話ししたい事があり…」


そして俺が…


山田、「ヤンピー」にアイコンタクトで扉の向こうに腹中がいる事を理解された…


「腹中さん….」


「今出なくてはいけませんか?」


と俺が答えると…


「今、お願いしたい…」


「これは「総理側近大臣」からの命令です…」


俺はこの言い方に「ムカッ」と来たが…


部屋に居る山田、「ヤンピー」の存在を誤魔化す手段を考えていたが…


「腹中大臣…」


「今、今後の「スピリチュアル剤」「SPi」に付き…」


「開発段階での報告を山田大臣と「ヤンピー大臣」にお話ししていました」


俺は口から出まかせを話していたが…


「山田大臣と「ヤンピー大臣」の了解が得られれば…」


「腹中大臣にお話しをと…」


「とにかく迎田大臣ここを開けて下さい!」


「わかりました…」


俺は再度、山田、「ヤンピー」にアイコンタクトを送り扉を開け…


腹中を部屋に招いた…


すると腹中から思わぬ言葉が俺達を叱咤したのであった。



【来訪者】


腹中はいきなり怒鳴り出した…


「迎田大臣!!!」


「あなた達は…!」


「何をやっているのだ?」


腹中は明らかに 怒っていた…


「腹中大臣、何をそんなに怒っているのですか?」


山田が冷めた目で答えた。


「なんですかこの密会は!」


すると「ヤンピー」が…


「腹中大臣、密会なんて…」


「…「ヤンピー」達はこれからのこの国を考え…」話し合っているのに…」


「密会なんて?」


「なんか、すごく侵害だなぁ〜」


「…「ヤンピー」大臣、相変わらず…」


腹中の話しの途中….



「ヤンピー」は腹中の顔を睨みつけた…


「腹中大臣、今、この状況で早急に「スピリチュアル剤」「SPi」に代わる新薬を考えて…」


「スピリチュアル剤服用大臣である山田大臣に聞いていたのですよ…」


「ご存知とは思いますが、山田大臣は元製薬会社の開発者ですから….」


「助言を頂いていたのですが…」


俺は呆れたように…


でっち上げた事を伝えていた。


すると、腹中が…


「何故、総理側近大臣である私に…」


「スピリチュアル剤に詳しい「ヤ・ミカエル」大臣に…」


「連絡しないのかね…?」


「え、何故、 総理に一番近いくらいである両大臣に….」


「お話しすべきレベルでは無いと…」


「厚生省開発大臣である私が判断しましたが…」


「この件につきて「ヤ・ミカエル」大臣にはご理解頂いていますが?」


「そうですよね?」


「山田大臣、「ヤンピー」大臣…」


俺はアイコンタクトを使って、山田と「ヤンピー」に同意を、求めた。


「あと…」


歯切れが悪い言葉で腹中が…


「噂であるのだが、この会合は…」


「今の総理体制に反旗を…」


「根拠は何を…?」


山田が意見をした。


そして腹中は…


「私の部下である官僚から聞いた事で…」


「私の過去とか…」


「私の秘書である野田のことを…」


「…「ヤンピー」大臣の官僚関係者や…」


「…「ヤンピー」大臣のスピリチュアル関係者が探りを入れていると…」


俺はまずいと感じたが…


「ヤンピー」は涼しい顔をしていた。


すると「ヤンピー」が…


「腹中大臣…」


「官僚関係者に腹中大臣の事を聞いては、いけないのですか?」


「ヤンピー」は流石である。


「ヤンピー」の言っている事は正論であるが…


この状況で開き直り…


行ってのけた「ヤンピー」の、気迫は…


どん底を経験し、這い上がってきた強さを感じた…


「ヤンピー」の気迫に腹中はタジタジであった。


そして山田が…


「腹中大臣まだ打ち合わせの途中なのですが…」


「まだ何かありますか?」


山田はダメを押すように腹中に言葉をかけた。


すると何かを思い出したように腹中が…


「現在、国民に服用させている「スピリチュアル剤」「SPi」はどうも…」


「おかしいと…?」


「腹中大臣、何がおかしいのですか?」



俺は冷静を装い腹中に話しかけたが…


内心は…


「従来の「スピリチュアル剤」SPi」は国民を無能化にした事から…」


「迎田大臣が、改良して対応してもらったのだが…」


「国民の無能化は治ったが…」


「犯罪やおかしな事件、事故が以前のように徐々に増えていますが…?」


「その傾向は総理、腹中大臣にもお話ししていますよね?」


俺は今迄の、ように答えていたが…


腹中が次に何を言うのかを予想していたが…


思い浮かばなかった。


このストーリーは岡田のシナリオにはまったく無いアドリブであり…


俺の心はドギマギしていた。


すると「ヤンピー」が…


「腹中大臣、先ほどから何が言いたいのですか?」


「はっきり、お伝え下さい…」


「時間を有効に使いたいのですが!」


「ヤンピー」は迷いがなく…


この現状を打破する事を考えていた。


「ヤンピー」の根底は俺、山田と同じ…


今の、総理の体制を、崩壊させる事だ…


俺は「ヤンピー」を、疑った事が恥ずかしくなっていた。


そして、腹中が…


「極秘情報で…」


「総理には口外しないように言われているのですが….」


「…」


俺達は黙り込でいた…


すると山田が…


「腹中大臣、お話し出来れば…」


俺は再びドギマギしていたが…


「何ヶ月前…いや何年前?」


「小規模なデパートの爆破….」


「そして、政府ホームページのクーデター的な脅迫状があり…」


「忘れていた訳では、なかったのですが….」


「私は大臣前だったので…?」


そして新たに、総理個人にメールで…


脅迫状が、届いたことを腹中から聞くことが出来たのであった。


そのメールの内容は…


現状服用している…


「スピリチュアル剤」「SPi」の中身が…


空である事を知らせる内容であった。


俺の頭の中はパニックに達し…


そして、山田、「ヤンピー」の顔は蒼白していた…


【メール】


山田は慌てる事無く、腹中に尋ねた…


「腹中さん…」


「…「スピリチュアル剤」「SPi」錠剤カプセルの中身が空っぽ…」


「それは問題ですね?」


「総理からお聞きになった経緯を教えて頂ければ…」


すると腹中は…


「これは私だけに…」


「総理が話してくれた事でしてね?」


「誰かのタレコミのようで…」


腹中はどのように総理から聞いたのか…


現時点では俺にはさっぱりわからなかった。


そして、山田が再度、腹中に…


すると、腹中は…


「これは内密にして下さい…」


「くどいようですが、総理に口外しない様に言われ…」


「山田大臣…」


「貴方が「スピリチュアル剤服用大臣」である事から…」


「総理の信頼がありますので…」


「お話ししますが…」


「あと、迎田大臣、「ヤンピー」大臣はこれから話す事…」


「くれぐれも内密にお願いします」


腹中は総理から面倒な事を聞いてしまったかのような…


話しだした。


「総理から聞いた内容は…」


『おまえのやっていることは…』


『こくみんをあざむき…』


『そしてぐろうしている…』


『すべてがちゅうとはんぱで…」


『このくにをとうせいできていない!』


『おまえはそうりになるべきにんげんではない!』


『もっともらしく、くにをとうせいしているつもりだが…』


『あらたなほうれいである…』


『すびりちゅあるざい…』


『ふくようぎむにおいても…』


『ちゅうとはんぱで…」


『こくみんにこくちもなく…』


『くすりふくようをちゅうししている…』


『くすりはかぷせるだけで…』


『くすりはこむぎこではないかと?』


『おまえはゆるされないことをしている…』


腹中はメール内容を読み上げため息を吐いた。


「配信もとは訳の分からない国を経由していて…」


「これからの思案を考えていたのだが…」


「思いつかないんだよ…」


腹中は迷った表情で俺達に語った…


そして…


「極秘に現時点の「スピリチュアル剤」「SPi」の成分を調べてもらいたいのだが…」


この言葉を聞き俺は返す言葉を失った…


すると山田が…


「腹中大臣、今の「SPi」は改良した成分が入っています…」


「また再度調べるのですか?」


そして腹中は…


「総理のメール内容が正しいか…」


「確認したいのです…」


「わかりました…」


「腹中大臣…」


「….「SPi」確認に1週間猶予を下さい…」


山田が「ヤンピー」俺の顔をみて頷き…


回答した。



【脅迫メール】


腹中が部屋から出て行った…


「山田、この件….」


「想定してたのか?」


「いいえ…」


山田が素っ気なく応えた。


「あ、岡田と大吾に…」


俺はそう言いながらテレビのスイッチを入れた。


「岡田さん、大吾さん、なんちゃんすいません…」


「突然…腹中大臣が訪れて…」


山田がテレビの向こうにいる直和県の岡田、大吾、なんちゃんに説明していた。


するとテレビの向こうにいる岡田がニャついていた…


「岡田…大変だったんだぞ…」


「誰かが、脅迫めいた事を…」


「総理に「スピリチュアル剤」「SPi」錠剤…カプセルの中身は空っぽ…を伝えた」


「総理はこのような事があれば…」


「今迄は「ヤ・ミカエル」に相談していたが…」


「…「SPi」を服用した国民が無能になった事から…」


「疎遠してしまった…」


「そこで、総理は「総理側近大臣」となった…」


「信頼はしていないが…」


「口外しない事を条件に…」


「腹中に打ち明けた様だが….」


「総理は口外するなと言っていたが…」


「腹中は自分で考え…」


「解決する事が出来ずに….」


「俺達に打ち明けたんだよ…」


すると岡田が…


「大吾さん、何とか上手くいきましたね…」


岡田はニャつきながらテレビの中で大吾と会話していた。


「岡田さん、何とか上手くいった…」


「どう言う事ですか?」


山田は、少し強い口調でテレビの中の岡田に問いかけていた…


そして俺も…


「岡田、大吾どう言うことなんだ!」


すると黙っていた「ヤンピー」が…


「ん〜やられたなぁ…」


そんな言葉を交わしながら頷いていた…


やはり「ヤンピー」は洞察力と察知力が俺、山田より優っていた。


そして「ヤンピー」は…


「京介さん、山田くん…」


「わかったでしょ…?」


「総理に脅迫めいたメールを送った犯人が…」


「岡田さんも大吾さんも意地が悪ねぇ…」


「そう、この脅迫めいたメールは岡田さんと大吾さんが送った…」


「自虐作戦なんですよね〜」


「劇を欺くにはまず…」


「味方からですか?」


「ヤンピー」からの説明を聞き俺と岡田は目が点になっていた…


そして俺は我に戻り…


「どう言うことなんだ!」


「岡田、大吾!」


すると笑いを押さえるように大吾が…


「すいません….」


「京介さん、山田くん…」


「騙すつもりはなく….」


「改良していない「スピリチュアル剤」「SPi」を総理に知れるのは…」


「時間の問題だと感じていました…」


「あと、京介さんが総理、腹中を騙し続ける事も限界であると…」


「岡田さんと判断したのです…」


「それで、この会合で経緯を話そうと考えていたのですが…」


「こんなに早く腹中がこの会合を知り…」


「乗り込んで来るとは…」


岡田、大吾が考えた「総理脅迫メール作戦」であったのだが…


そして岡田が…


総理に送った脅迫めいたメールは、以前送った政府ホームページ脅迫文及びデパート爆破の伏線である事を…


「岡田…これも山田、「ヤンピー」、俺には内緒で出来ていた….」



「劇画的ストーリーシナリオなのか?」


「京介さん、すいません…」


「実行後、速やかに話すつもりが…腹中さんの出現で…」


そして岡田が…


「京介さん、山田、「ヤンピーちゃん」ここからストーリーの流れが早くなります…」


「山田の機転で1週間の時間が出来た…」


「今、腹中さんは速やかに総理この件を報告しています…」


「我々が脅迫めいたメールを送った犯人である事は直ぐにわかる…」


「そして、京介さん、山田、「ヤンピーちゃん」が犯人とグルだった事も?」


「これから一番必要な事…」


岡田はテレビの中から気迫を込め…


俺達にメッセージを伝えていた。


一番必要な事とは当たり前の事であったが…


それは、この国の国民に意志を持たせる事であったが…


「岡田、時間が無い早急に始めよう…」


「最終局面…を」


俺の言葉に全員がうなずいたのであった。


【迷い】


この国は以前の様に経済的技術が活性化され、外貨を稼ぎ…


総理は外交に追われていた。


既に「スピリチュアル剤」「SPi」は事実上服用していな効果なのか?


今迄のマスコミ報道は奥歯にものが挟まったような…


何かを規制している報道となっていたが…


今では自由な報道が目立っていた。


しかし、活性化している国民はごく僅かで…


高齢者の税金が改善されない事から…


貧富の差が大きく…


心病んだ、新しい世代若者が徐々に増えていた。


貧富の差から高齢者以外は生活が苦しく、強盗、恐喝、詐欺…


そのほか…


婦人暴行、虐待、殺人などの犯罪から…


この国の治安は悪化していた。


高齢者は「スピリチュアル剤」「SPi」を服用しなくなった事から…


自粛する穏やかな心か失われ…


多額な税金が得られることから…


節度が無い行動の末…


犯罪や今迄のような逆走、ブレーキとアクセルの踏み間違えによる交通事故が増加していた。


そんな中、沈黙を貫いていた「ヤ・ミカエル」が俺の部屋…


「厚生省開発大臣室」に現れた。


「京介、どうするつもりだ…」


「この国を…」


「わかるだろ…「ヤ・ミカエル」…」


「…「スピリチュアル剤」「SPi」に代わる新薬が….」


「上手く行かない…」


俺は尤もらしい嘘をついたが…


「京介…お前が何もしていない事ぐらい….」


「私はわかっていた…」


俺は「ヤ・ミカエル」から指摘を受けたが…


以前とは違い、全く感じるものがなく…


「そうか…わかっていたのか?」


「じゃあ…お前はどうしたいのか?」


俺は逆ギレして…


「ヤ・ミカエル」に問いかけた…


「総理は勝手だよなぁ…」


「お前を利用してここまで登り上がりながら…」


「都合が悪くなれば…」


「黙れ…」


「京介…」


「まあいい…」


俺は「ヤ・ミカエル」の恫喝に威圧も恐怖も無く奴の顔を睨みつけた。


今度は俺が…


「だから、お前はどうしたいんだよ!」


「…「SPi」を復活させたいなか?」


「それと「SPi」に代わる新薬を根気よく作るのか…」


「どうするんだよ!」


「…「SPi」は無能な人間を作り出す…」


「そんな考えを…」


「総理へ植え付けたのは…」


「お前…「ヤ・ミカエル」だからなぁ…」


「お前も総理も「SPi」の副産物として「SPi C型」に感染し…化け物を生み出し….」


「尻拭いは俺達がやって…」


「お前と総理の言う事を聞いてやって…」


「お前…」


「俺を怒鳴る資格があるのか!」


「おい!」


俺は半分切れていた!


「だからお前はどうしたいんだよ!」


「…」


それでも「ヤ・ミカエル」には迷いがあり…


俺に返す言葉が無かった。


しかし、俺は今迄、奴…


「ヤ・ミカエル」から受けた威圧と恐怖を忘れた事が無かった。


そんな事から、奴に本心を伝えない事を…


俺は決めていた。


すると奴が…


「京介はどうしたいんだ!」


やはり聞いていたか…


情け無いやっだなぁ…と俺は心の中で呟いた。


「俺か…」


「俺は今は頭の中にある新薬を具体化する事だ…」


「そんな悠長な事を….」


「お前、自分の意見も無いのに何様だ…!」


「….「ヤ・ミカエル」…」


俺は怒りと共に「ヤ・ミカエル」を一喝した。


すると俺と「ヤ・ミカエル」の言い争いの中…


部屋の扉が開き…


血相変えた腹中が入って来たのであった…


【要因】
 

「迎田大臣…!」


「…「ヤ・ミカエル大臣」も居られたのですね?」


「どう言うことなのだ!」


「腹中大臣…どうしたのですか?」


「総理に届いた脅迫的なメール‥‥」


「口外しないように言ったじゃないですか!」


腹中はえらい剣幕で俺に詰め寄ってきた‥‥


「え、山田大臣が「SPi」の中身の調査…に」


「1週間頂きましたから…」


「まだ、3日目ですよ。」


「その事で「ヤ・ミカエル大臣」にお越しいただきお話を聞いていましたが…」


俺は慌てることなく、口から出まかせに‥‥


あるような嘘をついていた。


「そうじゃないんだ!」


「君たち‥‥」


「迎田大臣、山田大臣、「ヤンピー大臣」しか話していないはずが…」


「なぜか…」


「ほかの大臣が知っていて…」


「私に問い合わせがあったのだ…」


「そして…」


「アメリカ外交にいる総理から電話連絡があり・・・・」


『総務省の丸山大臣から噂として連絡が入ったが…』


『腹中大臣、どう言うことなのだと…』


俺はそんな事なのかと思い…


「失礼ですが、腹中大臣、丸山大臣にお話ししたのでは…」


「君は何を言っているのだ!」


俺はおとなしくしていたが…


「腹中大臣、良く考えてください我々は…」


「…「SPi」の中身がどうなっているかの調査を行うことで‥‥」


「そのことが、口外されようが、されまいが、どうでも良いことなのだよ!」


「俺ら、山田大臣も「ヤンピー大臣」も国民のことが第一なので…」


「その脅迫的メールが国民に口外されて…」


「俺達が調査していることが国民に知れたら‥‥」


「パニック‥‥」


「いや…」


「紛争が起きるかもしれない!」


「そんな重要なことを‥‥」


「腹中大臣‥‥」


「丸山大臣に知れて総理からなんか言われたのですか?」


腹中大臣は俺に捲し上げにポカンとしていた。


「あ~その、総理は総務省 丸山大臣に話したのかって」


「私は話していないと言ったら…」


「脅迫的メールの犯人を調べて欲しいと‥‥」


「総理から言われたのだよ…」


腹中は自分が何をすべきなのか、まるでわかっていなかった。


「腹中大臣、口外の犯人探しより…」


「重要なことは、脅迫的メールを送った犯人と…」


「そのメール文が真実なのか?」


「そして、俺達はそのメール文が真実なのかを調査していた…」


「わかりますよね‥‥腹中大臣!」


腹中は、さっき迄の勢いは失せ‥‥


頭を下げ、項垂れていた。


すると話を聞いていた「ヤ・ミカエル」が…


「腹中大臣、あなたはこんな重要なことを…」


「‥‥」


「ヤ・ミカエル」はここぞとばかりに腹中に意見をしたが…


腹中は‥‥


「重要なことだから総理が私にだけお話しされたのです…」


「ですから…」


既に、腹中は「ヤ・ミカエル」の存在を無視しているように思え…


「…「ヤ・ミカエル」大臣がお考えになった‥‥」


「…「スピリチュアル剤」「SPi」に関してですが…」


「総理から直接、お話がなく…」


「それなら…」


「貴方でしたら、どのようにして…」


「総理への脅迫的メールを送った犯人を見つけるのですか?」


腹中は当てつけ的に「ヤ・ミカエル」意見をした。


かつて、スピリチュアル界のあこがれであった「ヤ・ミカエル」は‥‥


ここまで成り下がっていた。


「ヤ・ミカエル」は唇をかみしめ腹中を睨みつけていたが‥‥


どうすることも出来ず黙り込んでいた。


「腹中大臣、俺達の役割…」
 

「総理へのメール文の真実‥‥」


俺は腹中を睨みつけ…


「まだ、期限まで4日ありますよね?」


と言い放った。


すると腹中は元気なく…


「わかりました早急に調査をお願いしたい」


と俺に答えた。


そんな時‥‥


遠くから押し寄せてくる地響きを感じた…


俺はとっさに窓から外を観てみると…


そこには、大勢の群衆が国会議事堂へ押し寄せてくる風景であった‥‥
 

【群衆】
 

「なんだ!!!」


「この地響きは…?」


腹中が扉を開け部屋から出ようとした寸前‥‥


再び部屋に戻り…


俺のデスク後ろにある窓から大勢の群衆を確認していた…


「どうしたのだ…」


「この群衆は?」


腹中は予期せぬ事に血相が変り…


顔色が青白くなっていた。


すると山田が俺の部屋‥‥


「厚生省開発大臣室」の扉を開け…


「京介さん!」


「あ!」


山田はしまったと言う顔になり…


「腹中大臣、おられたのですね?」


「それに…「ヤ・ミカエル大臣」も…」


「迎田大臣、外の群衆ですが‥」


すると間髪入れずに…


俺の部屋の扉が開いた。


「京…あ!迎田大臣…」


俺の部屋に入り慌てて名前を叫んだのは…


「ヤンピー」であった。


「…「ヤンピー大臣」もこの群衆には理解できず…」


「いらっしゃったのですね…」


「山田大臣…」


「この大勢の群衆は‥‥?」


予期せぬ出来事により俺の部屋「厚生省開発大臣室」に主な閣僚大臣が集合していた。


「迎田大臣、僕もよくわからないのですよ…?」


「よりによって総理が外出時にこんなことが…」


腹中は面倒な責任から逃れたいのか?


俺達の前で本音を呟いていた。


すると山田が一瞬、ニヤッと表情が変ったのが読み取れ…


感が良い「ヤンピー」は山田の表情を見て大きく頷き‥‥


俺にウインクをして同意を求めていた…


俺はこの場に居る、腹中、「ヤ・ミカエル」を部屋の外に出すことを考えていたのだが…?


地響きがやっと治まり、群衆は国会議事堂前に集結していた…


俺は、窓の外から群衆を見渡した…


すると、国会議事堂正門から桜田門方向に100mほどの長い行列を作り占領していた。


「腹中大臣、「ヤ・ミカエル大臣」…」


「マスコミが騒ぎ出す前に、現在の状況をアメリカにいる総理にお伝えしたほうが…」


「我々は厚生省大臣である私と「ヤンピー大臣」そして「スピリチュア服用大臣」である山田大臣とでこの群衆の原因を…」


「あと、期限が4日に迫る「SPi」の成分などを調べたいのですが…」


腹中はブッブツと小言を言いながら…


「…「ヤ・ミカエル大臣」二人でこの状況を総理に伝えましょう…」


「私の部屋で‥‥」


腹中と「ヤ・ミカエル」はそのような会話をしながら俺の部屋を後にした。


「京介さん、上手く追い出すことが出来ましたね」


「何とか、ごまかせたな…」


「山田、「ヤンピー」お前たちニヤッついて、頷いていたが…」


「どう言うことなのだ?」


「これもアドリブでは無く…」


「岡田の劇画的ストーリーなのか?」


すると山田が‥‥


窓の外にいる群衆に先頭を指指したのであった…


「京介さん、目を凝らしてよーく見てください」


俺は山田に言われたように窓の外‥‥


群衆の先頭を凝視した…

すると…


「あ…」


「あれは、矢田 陽一…」


「それと冴島の息子だ…」


俺はやっと理解でき…


直和県にいる岡田、大吾そしてなんちゃんに連絡を行うことから…


テレビのスイッチをONにし…


テレビ会議システムモニターを稼働させた。


「山田、「ヤンピー」俺はホント感が無いなぁ」


「まあ、それが京介さんの良いところですよ…」


「山田、お前、馬鹿にしてるだろう?」


すると山田が笑いながら…


「いいえ、尊敬しています」


その言葉に「ヤンピー」が爆笑して…


俺は複雑な気持ちになっていた。