上田原駅を作る | きゅうの鉄道写真館

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きゅうの休憩室から鉄道関係を移設しました。
ドールに興味のない方はこちらで。

 

運転会以来、かつての上田交通萌えが
再燃してしまい、ローカル私鉄用の
駅セクション製作が始まっています。

 

 

運転会での1コマ(他社からの乗入車)

 

 

《駅のプランニング》

 

ポイントを並べてみる
今さらですが篠原模型が廃業してから
数年たち、すでに模型店の店頭から
製品は姿を消してしまったようです。
私は昨年、フジモデルで知りました。
余談ですが京阪地区では専門店そのものが
消滅し工作ファンは困っているとのこと。
で、とにかく手持ちの資材のみで
勝負するしかない、ということです。


手持ちの資材
#6左x2、#4右x1、#4Yx3
カーブポイント左右各1
(#6Wクロス・Wスリップ各1)
フレキシブルレールは在庫多数
WクロスとWスリップはローカル線には
似合わないため除外するしかなく
残りを使ってデザインします。

 

9mm厚ベニヤ
物置からベニヤ板を引張り出してきました。
長辺は定尺(1820mm)は譲れないとして、
幅をどのくらいにするかが問題です。

 

現物あわせで検討
いろいろ並べてみて収まりを検討します。
レンガ車庫は大きすぎるのでトミーの箱
(多分この位の大きさ)を置いてみて
車庫の姿を想像します。

 

プラン決定

 

図面を描く
図面といってもメモ程度ですが…
普通は机上で図面を描いて検討するところ
からスタートしますが、使用可能な資材も
限られているし現物合せが先になりました。

 

全体の検討
レイアウト(配置)全体を検討します。
窓際のヤード(エクステンション)を
上田駅(始発駅)に見立てます。
エンドレス上の上田原駅(中間駅)を
経由して内側に斜めに位置する別所温泉駅
(終着駅):機関庫を仮置き へ至ります。

終着駅は別途製作予定です。


手放しで電車のぐるぐる回りを眺める
「ゆとり」も欲しいのでエンドレスも
組み込みます。
両端駅を2列車が出発して中間駅で交換する
とか、貨物側線を復活させて小貨物列車の
入換えや運転も楽しめそうです。


一応 上田交通を念頭に作ろうと思いますが
(具体例があったほうがリアルにできる)
一般的な一地方鉄道としても遊べるように
仕上げていくつもりです。

 

基盤(下塗り→乾燥中)
幅は37cmになりました。
天気の良い無風の日に屋外でペンキを塗り
なま乾きのうちに部屋に取込みました。
下塗りにペンキを使うこだわりはないけど
塗料が大量に必要なので安価なペンキを
使っただけです。

 

仕上げ
乾燥のため一晩おいてから
つや消しグレーのスプレーで仕上げます。
プラモ用スプレー(軍艦色)の半分くらい
残っていたのが空っぽになりました。
(前回のフィギュア用乗用台車の塗装を
ラッカーで行なう原因となったわけ)

 

再び線路を配置
描いてあった図面を参考に改めて線路を
並べてみます。

 

 

余分をカットする
重ねてある余分を糸鋸で切落とします。
レールがつながると更に感じが出てきます。

 

色々な車両を置いてみる
車両によって印象が変わるので、いろいろ
試してみるのも大事です。(イメージ構築)
なんちゃって、遊んでるだけだったりして…

 

塗装待ちの上田交通車両

 

17m級3連
試しに17m級の3連を置いてみました。
するとぎりぎり停まれるじゃないですか!
となると18m級も停めたくなってしまい…
駅前後のポイントを2.5cmずつ切り詰めて
むりやり有効長を延ばした結果は…
前回書いたとおりローカル私鉄らしさが
スポイルされてしまい残念です。
「無駄に見えるゆとりがローカルの魅力」
のひとつだったのに、です。

 

 

ローカル私鉄電車3連
弘南鉄道3600形、長野電鉄2600形です。
(いずれも元東急の中古車)
実際には2両編成で遊ぶつもりですが
可能性として3連の入線も考えておきたい。
という欲張りだったのですが…
ポイントも切り詰めちゃったし
後悔しても あとの祭りです。


ところで今回の駅セクションでは
ポイントマシンを隠す予定です。

 


《ポイントマシン》

 

マシンの例
左奥のが今回使用するレマコ製です。
交換用も含めてストックの余裕はあります。
奥中央は鉄道模型社の平型、
奥右はピコのNゲージ用、
手前中央は篠原製です。
他に一般的な円筒形(シリンダー型)の物
がありますが(カツミ、天賞堂、カワイ)
どこかに仕舞いなくしちゃいました。
で、大昔に試用テストした結果レマコ製が
最も調子良かったので採用しました。

 

 

レマコ製(手仕事の配線が怪しげ)
レマコはスイスの会社で、たぶんとっくに
無くなっていると思います。
当初は Made in Japan で、韓国に移り、
その後どうなったか…
(モーターにはMABUCHIの文字が!)


取説はドイツ語とフランス語(多分)で
さっぱり判りませんが、パッケージにのみ
英語の表記もあります。
6V~14Vは作動電圧でしょう。
それだけ判れば問題ないか。


ベースのサイズは45mm×68mm でかいです。
for mounting under layout とパッケージ
の裏面に明記してあるし、裏面設置用の
作動ロッドとパイプも同梱されています。
しかし当鉄道の路盤は平置きなので裏面への
設置は不可能です。結果、表面設置のうえ
建築物等で隠す、ということになります。


このマシンの良いところはとにかく力強い。
かつスローアクションでポイントへの負荷
がかかりにくい。動きがリアル。
という点ですが作動音は大きいです。
「ぐわーーーーぉ」とド派手な音がします。

 

 

操作盤(旧作)
このマシンのメリットがもう一つ。
直流で+-の逆転で作動するということ。
配線が2本だけで済みます。
それと作動後、自動的に電流が切れること。
つまり普通のDPDTスイッチでOK。
しかもスイッチの向きがポイントの向きを
表すので操作盤上でも一目瞭然です。
乾電池(6V)でも動きますがNのパックに
つないで9V位かけて使っています。

 

 

 

設置例(旧作)
2個背中合せなら建物1棟で2個隠せそう。
掘り下げる場合は背は低くなるが投影面積
は変わらないので、建造物等で隠す場合は
あまりメリットはない。

 

補助接点使用例
接点が2組余っているので出発信号機の
点灯に使ってみました。
あと、ヤードの一番奥の線には逆向きの
ポイントがありますが マシンの接点利用で
フィーダーへの給電を自動化しているため
意識せずに運転を楽しめます。

 


《隠ぺい用小屋の試作》


ここまですべて現物合せで進めてきたので
マシンを隠すための建物も現物で確かめる
必要があります。

 

小屋の設計
篠原模型の建具を使う前提で検討します。
建物平面はマシンのサイズの関係で
5cm×9cmになりました。
1/80では90cm≒1.1cmと縮小するため
幅を4.5cmにしたいところですが仕方ない。
(実物サイズで2間×4間=3.6m×7.2m)
軒(のき)は控えめに5mmとしました。

 

白ボール紙で立体化
簡単にけがいて切り抜いたところです。

 

箱になったところ
原案では駅舎寄り線路の中心から基盤の端
までは7.5cmとしましたが(マシンだけなら
余裕)小屋を被せるには不足です。
小屋の敷地を広げる必要がでてきました。

 

 

 

線路中心80mm案
基盤端から線路中心まで80mmとして
置いてみたところです。
接触はしませんがこれでは…

 

 

 

線路中心85mm案
基盤端から85mmとして置いてみました。
建築限界としてはOKです。
見かけもぎりぎり許容範囲かな。。。
ローカル私鉄では軒先ぎりぎり というのも
ありがちですから・・・(?)
ということで駅舎寄り線路の中心は
基盤の端から85mmに決定しました。
(つまり全体的に1cm車庫側に移動する)

 

マシンの様子
小屋への収まり具合です。

 

大型車両を置いてみた
大きめの小屋(?)でも車両が大きいと
いくらかマシに見えます。
実際はこげ茶色とか暗色にすれば
さらにマシになることと思います。
プラ板で正式に作ることにしましょう。


他のマシンの小屋も順次設計、製作して
いくつもりです。


では今日はこのへんで…


本日もご乗車ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上田原駅の情景