津軽海峡冬景色・その3 | きゅうの鉄道写真館

きゅうの鉄道写真館

きゅうの休憩室から鉄道関係を移設しました。
ドールに興味のない方はこちらで。



こんばんは。


今日は竜飛崎のてっぺんから
階段国道を下り、漁港を見て
青函トンネル記念館まで参ります。




まず全体を見まわしてみます。
青函トンネル本州方基地竜飛

という長ったらしい名前ですが、
工事が終わると
ほとんどの施設が撤去されて
空き地ばかりが目立ちます。
左の特に平らなところが
バスを降りた駐車場です。


少し寄ってみましょう。
奥のほうの↑矢印のところが
青函トンネル記念館です。




竜飛には青函トンネル以外にも

もうひとつ名物があります。

全国の陸上の国道で唯一、
(海上の国道=フェリーは別)

車が通れない道、

階段の国道がここです。


駐車場のすぐ手前のところに

階段国道の下り口があります。


降り口はこんな感じです。
岬のてっぺんは
強風で雪が飛ばされるので
あまり積もっていませんが…



あー!
こんなことが書いてあります。




下るほどに雪が多くなってきました。
振り返ってみると、自分の足跡、
というよりラッセル跡になっています。



この辺で膝上くらい。
下を見るとさらに吹き溜まって
階段部分は完全に埋もれている!
仕方がないので横の壁の上を歩いたら
よっぽどラクでした。
強風で飛ばされた雪が

風下側に吹き溜まるのですね。




中間に小公園とトイレがありましたが
もちろん冬季は使用できません。


漁港が見ました。

赤い社がひときわ目立ちます。

風向きによって視界が悪くても

目印になりますね。



最後はとくに急な崖のようなつづら折で
ちょっと恐いくらい。


下から見上げるとこんな具合です。

前方はよその家の玄関先ですが、
ここも間違いなく国道339号線です。
あ、国道工事中の看板が出ています。




うーむ…(国道工事には違いない)


階段の整備中ですね。
この位の斜面だとスロープでは
滑って危ないかも。
ご苦労さまです。




路地を抜けて角を曲がると
下の方の上り口になります。


看板には「一旦停車、歩行者注意」と
書いてありますが、一旦停車しても

車はこれ以上進めません。
ユーモアが効いていますネ!


案内図を見ると判りやすいです。
予定では階段から先 「つ」の部分に
道路を作るはずでしたが、
超急坂と硬い岩盤のためあきらめて
階段で上下を結びました。


トンネル工事に先立ち

上下の青い●印を結ぶところに

別ルートで車道を作ったので
こっちを国道339号線に変更しても
良かったのでしょうけれど、
あえて階段国道として残すあたり
粋なはからいだったと思います。




竜飛漁港のメインストリートです。
すぐに向こう端まで着きました。

健さんが舟唄を聴きながら
一杯やっていた居酒屋は
1本ウラの通りだったのかな?
(スタジオのセットです!)





橋を渡って対岸から見ると
灯台は見えませんでした。
灯台の建物の角がちょっとだけ。
手前のドームはレーダーです。



船溜りの奥から見上げると
丘の上にホテル竜飛が見えます。
工事中お役人やJVの関係者、
作業員の家族などが来ると
泊まっていた宿舎ですね。
工事も終わり、

トンネル以外何もないところなので
もう満室にはなりにくいことでしょう。



漁港をひとまわりして戻りました。


雪深い階段国道を漕ぎ登るのは
ちょっと(かなり)困難なので
車道の方から上ることにしました。
(バスもこの道を通りました)





急坂を登りきったところに
青函トンネル記念館があります。


左の丸い建物が記念館、
右奥がケーブルカーの地上駅です。
竜飛海底駅とをケーブルカーで
結んでいますが、本来の目的は
万一のときの海底からの非難口です。


あいにく海底駅の見学は
冬季休業中でしたので、
改めて夏に来なければなりません。



館内にはトンネルの実物大輪切りや
横から見た断面図、模型や
パネルが展示されています。


三線軌条はそのまま正しいですが

走行する車両は古いですね。

いずれも新しく生れ替わりました。



貫通のときに鏡割りした
実際に使った槌や柄杓、枡は
映画の感動シーンを想い出させます。

あまり時間の余裕がなくて

駆足で見学しましたが、そろそろ

バス停に戻らねばなりません。




記念館から駐車場まではすぐ。
駐車場の前に歌碑があります。

前に立つと
だだだだ~ん♪ と
津軽海峡冬景色が流れました。
歌詞はもちろん2番の

ごらんあれが竜飛岬 北の外れと~♪

歌碑の裏からも北海道が見えました。




さて次回は三厩駅へ戻り
青函トンネルをくぐって
向こう岸から海峡を見ます。




本日もご乗車ありがとうございました。










ひとつ追加のお話です。
この時の旅はこんな装備で出かけました。


マリンブーツにオーバーズボン、
海用のジャンパー、スキーのグローブ
マフラー、帽子に使い捨てカイロも。
もちろん列車を降りてから着ますが
改めて見るとかっこ悪いですねぇ。
(船に乗る時の方がもうちょいマシだった)


でもしっかり準備していかないと
危険です!
特に今年は大雪で大変なようです。
遊びに行って怪我をしては
シャレになりませんからねー。