福島交通(昇圧前) | きゅうの鉄道写真館

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きゅうの休憩室から鉄道関係を移設しました。
ドールに興味のない方はこちらで。



こんにちは。


本日は福島交通にご乗車ください。

前回、福島から移籍した電車を

ご覧いただいた縁もあります。


福島交通は福島の奥座敷

飯坂温泉へのアクセス路線です。

1924年4月、

路上や道路脇を走る軌道として開業。


後に路面の併用軌道区間を

専用軌道にルート変更し

地方鉄道に切り換えました。


そんな生い立ちもあって全線

道路に寄り添った路線に

なっています。


1991年(平成3年)4月21日早朝、

車両基地のある桜水駅に到着しました。

朝日をあびて、

続々と電車たちが出発していきます。



デハ5020+5021

元東急の5000系です。

(旧デハ5026+5021)

1両はパンタを降ろしていますが

クハの代用かな?

あるいは引き通し線があって

MMで使っていたのかは不明です。



モハ5319

前回の栗電のM183になった車両です。

こちらも仕業につきます。




デハ5022+5023
こちらも元東急5000系ですが

種車は5110+5112。

そう、旧形式が示すとおり

中間電動車2両を東急の工場で

運転台をくっつけた改造車です。

偶数車のモハ2両を使ったため

5023のパンタは連結面寄りです。

ところで前の写真デハ5000の奥に

停まっているのは

モハ5114+クハ5215ですが、

その左に写っている物体は…



あーっ!!

電車の生首が転がっています。

こ・これは・・・

解体中のモハ5012+5013です。

バーナーで焼き切られ、

ユンボで引きちぎられる無残な姿。

かわいそすぎて正視できませんでした。



モハ5114+クハ5215

顔が転がっていたモハ5000形の

後継車で同じ顔をしていますが

普通の電車になりました。


普通の電車とは意味不明ですが

モハ5000系は2車体3台車の

連接車だったのです。


というわけで

モハ5012+5013は間に合わず

亡きがらを見たのみでした。

 




モハ+サハ+モハの3連×2本

比較的新しい電車たちが

出発していった後に残ったのは

モハ1200+サハ3000+モハ1200の

3両編成が2本です。


モハ1200形は

1952年頃から登場した古い電車。

さらに古い木造車を改造したものや

新造したものなどルーツはいろいろです。

1201~3、8~11の7両ありました。

番号が飛んでいるのは、

間に元東急デハ3300の中古車

デハ3304~がいたためです。


3両編成の中間に挟まっているのは

サハ3016と3017です。

先にご覧いただいたモハ5014の

中間付随車タイプですが

1200形と編成を組みました。


訪問した日は日曜日で、3両編成が

走っている姿を見られず残念でした。



お気づきかもしれませんが、

福島交通の番号のふり方は独特で、

形式名はさまざまですが

下2桁が連番になっています。


形式名も中古の場合は

旧車の形式がそのまま使われていて

モハとデハが混在するなど

統一性がありません。


昇圧前の最終番号はデハ5023ですが

23両くらいなら不便でもなかったかな?





モハ5319が到着




モハ5023と交換

5023は飯坂温泉に向けて

出発していきました。

左側に写っている

幅の超せまいホームは

車両基地から出てきた電車が

バックして駅のホームに戻るときに

運転士が移動するためのものです。

非貫通の編成では

車内を通れませんからね。






今回は桜水駅で

車両の紹介をしました。

次回は沿線での走行風景を

ご覧いただきましょう。



本日もご乗車ありがとうございました。