こんばんは。
本日は越後交通へご案内します。
前回の蒲原鉄道を撮ったあと、
長岡に回りました。
1993.4.29のことです。
現代のようにネットでいくらでも
情報が得られるわけでもなく
とりあえず行ってみましたが・・・
なんとゴールデンウイークのため
すべて運休。
ダイヤを教えてもらって
沿線で撮るつもりでしたが・・・
事務所もしまっているし、
誰もいないし、しょうがないので
かってに撮らせてもらいました。
ED5101
定山渓鉄道→長野電鉄→越後交通
と流れてきました。
この機関車、カツミの入門機の名機
自由形ED58にそっくりです。
HOゲージが鉄道模型の主力だった頃、
初心者はまず手ごろな価格の自由形を
購入したものです。
私もED58から入門しました。
そんな理由もあって
走っている姿を見たかったのですが・・・
残念でした。
ED5102
1号機と同様の経緯で入線した2号機です。
こちらは雨だれの跡や
パンタの碍子にからまったビニールの
様子から、動いてはいないようでした。
サビもかなり浮いています。
ED311
元西武のE31です。
ぱっと見、東芝の凸型機にしか見えませんが
西武鉄道が購入した東芝40t機を参考に
西武所沢工場で作り上げた機関車です。
台車は電車用ですね。
さてさて、機関車はこれだけです。
この時点で残っていたのは
来迎寺~西長岡間のみ、
しかも貨物専業でした。
(旅客の廃止は1975年)
機関車もこれだけで足りたのでしょうね。
朽ちかけた貨車もいましたが…
ED5101のところに戻ってみましょう。
となりに停まっている珍奇な貨車は…
・無蓋車の上に小屋を建てたように見える。
・ビームの穴から元はバッファー付きだった。
・低いあおり戸や片押式のブレーキが特徴的。
けっきょく聞く相手もいなくて
正体は不明のままです。
広い構内にはタンカーの群れ。
苛性ソーダ専用との標記が見えます。
ボーキサイトからアルミを作るのに使うのか
洋食器で有名な燕も近いし、いずれにしても
工業関係で使うものなのでしょう。
積荷はとても恐いもので
人間など跡形もなく溶けてしまいます。
車庫らしき建物の裏には
朽ちかけた貨車もいました。
タム3267
ベンゾールの文字が見えます…
赤錆の浮いた姿はあわれですねぇ。
そしてこちらは
タム6249
キケンの看板と
足まわりも失って
更に怪しい状態ですが…
あ、塩酸専用と書いてあります。
周囲の貯蔵タンクの群れといい
本当にキケンな場所のようです。
クワバラ・クワバラ…
(あ、雷よけのおまじないだった)
貨物専用線なので乗れないし、
全面運休でしたが・・・
本日もご乗車ありがとうございました。
残っていた来迎寺・西長岡間の貨物輸送も
2年後の1995年4月に廃止。
消滅しました。
結局動いている姿は見られないままでした。
残念・・・