こんにちは。
キハ183系の後編です。
JR北海道は到達時間の短縮が
最大のサービスと考え、
列車のスピードアップを重ねていきます。
183系の後継として281系が誕生、
そのスピードは電車特急の781系よりも
速いほどです。
183系もエンジンのパワーアップや
ブレーキの強化で運転速度を向上、
塗色も281系にあわせ
灰色ベースに青のデザインに変わりました。
そのヨーロッパ風のデザインは
広々とした北の大地によく似合いました。
(私のひいき目でしょうか?)
とくにスピードの要求される北斗には
最高速の高い車両が使用されたように
思います。
しかし、どうあがいても281・283系に
かなうはずはなく、速達型のスーパー北斗と
こまめに停車し客扱いする「並み」の北斗に
役割は二分されました。
小沼湖畔を行く
大沼と小沼のセバットは葉の落ちる晩秋から
積雪する前まで撮影可能です。
運がよければ白鳥を絡めて撮れるかも。
が、なかなかうまくいきません。
静狩~小幌
礼文~大岸
足元のトンネルに飛び込んだ列車は
いそいで振り返ると後姿が見れる
2度おいしい場所です。
北斗が走る区間は海有り、山有りで
しかも道路も整備されていて
撮影しやすくて楽しめました。
北舟岡 有珠山をバックに
非電化の区間は空がすっきりして良いです。
石勝線方面はおおぞら、とかちです。
高速対応の車両を優先的に北斗に使い、
余ったものがまわされた、感は否めません。
キハ184やハイデッカーでないキロは
北斗に組込まれることはなかったですね。
青くなった183系も283系の量産により
遠距離のおおぞらから置き換えられます。
そんな折、見劣りしはじめた車齢の高い
0番台をアコモ改善し、新型グリーン車を
組込んだスーパーとかちが登場しました。
帯広寄りの2両目にキサロハ182を連結、
他の車両も塗装や内装を一新しました。
2階建て構造をとったため付随車となり、
その分不足するパワーを補うため、
他の中間車はキハ182550を連結する
必要が生じました。
2階は3列シートのグリーン席、1階は
普通指定席の2人個室5部屋です。
設計はクリスタルエクスプレスの中間車が
ベースになっていました。
しかし2階建てグリーン車の活躍は短く、
スーパーとかちの283系化に伴い、
10年足らずで役目を終えました。
北斗においても振り子特急への移行は進み
余剰となった183系がとかちへも充当。
結果、平床のキロは廃車され、
ハイデッカーの500番台~になりました。
キハ183100番台もとかち色になりましたが、
なぜか500番台~は3代目の青塗装のまま
使用されています。
狩勝峠を下る183系
右後方はサホロ岳
オホーツク 札幌
石北本線・網走方面はオホーツクです。
こちらもとかち色の183系ですが、
500番台~のキハ183はやはり青です。
網走駅にて
宗谷本線では速達型のスーパー宗谷は
キハ261系で2往復運転されています。
そのすき間を補完するように183系の
サロベツがあります。
サロベツ 札幌
サロベツの3両編成は最小です。
JR北海道は速達性を最大のサービスと考え
実施してきましたが(もちろん安全性は前提)
車両性能の限界ぎりぎりまで引出したためか
どこかに油断があったためか
あいついで事故が起こるという
残念な連鎖におちいります。
火災事故を起こした183系は
全車両運転自粛という事態もありました。
283系ではパワーに耐えきれず
プロペラシャフトがねじ切れたり、
グリーン車の配電盤から出火。
貨物列車が高速でカーブを曲がりきれず脱線
あるいは駅構内で軌間が不正確なため脱線…
そんなこともあって現在はジョイフルトレインや
イベント列車も縮小気味です。
183系のジョイトレは改造車でなく新製です。
ニセコエクスプレス
クリスタルエクスプレス 上野幌~北広島
レインボーも新製183系だし
番外編としてスハネフ14を連結した
利尻、まりもなんて夜行もありましたね。
もうひとつ内装と塗装を変えただけの
お座敷列車もありました。
183系6000番台 お座敷列車
この車両は特に愛称名はなかったと思います。
普通列車を追い抜く 西の里信号場
ちょっとわかりにくいですが、
4両目にはお座敷の中間車が入っています。
どういう客扱いをしていたのでしょうね?
一番馴染み深かった北斗で
183系の編成を見てみましょう。
上野幌にて
キハ1831500+キハ182500×4
+キロ182500+キハ1831500
実際には550番台だったり
2550番台だったりしますが、
出力やブレーキの効きの違いだったり
写真からでは判別が困難なのでご容赦ください。
知ったかぶりでインチキを書いてもいけないしね。
こちらも同じく上野幌ですが
少し古く1989年7月で、
500番台登場時の塗装です。
《鉄道模型》
模型を使ってもう少し詳しく見てみます。
Nゲージはトミックス製品
HOゲージはカツミ製品です。
では真横写真で編成をご覧ください。
キハ1831500
キハ182550(MP)
キハ182
キハ182
キロ182500
キハ182550(MP)
キハ1831500
当鉄道ではこの7両で運転します。
もう1両キハ182500があるので
最大8両編成まで組めますが、
ホームの有効長が7両分しかありません。
キハ183の番台による区分ですが
0番台は非貫通型
100番台はキハ184の改造車
500番台は500hpエンジン搭載トイレ付き
1500番台は220hpで発電ユニット搭載
550、1550、2550など
パワーアップしていきますが
詳しくはわかりません。
左:0番台 右500・1500番台です。
台車や客ドア窓のHゴムが違います。
屋根上の機器の配置も全然違います。
このモデルでは
床下機器を作り分けてありません。
(古い製品なのでね)
もう1両あるキハ182500は
550と屋根上が全然違います。
(修理中のため撮りませんでした)
0番台
500・1500番台
客窓まわりを観察すると、0番台は
普通の窓で周りを黒く塗ってあるだけ。
500番台~は連続窓風になっています。
鉄道模型の場合は
走らせてしまうと細かい違いは見えません。
この手の模型は1両1両手にとって
眺めるものでもないのでね。
雰囲気重視というところかなあ?
(言い訳、言い訳・・・)
次の運転会のときには
北海道タイプばかりを並べて
特集してみようかな、
なんて気分になってきました。
本日もご乗車ありがとうございました。





































