583系・きたぐにに乗る | きゅうの鉄道写真館

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きゅうの休憩室から鉄道関係を移設しました。
ドールに興味のない方はこちらで。



こんばんは。


583系の続きです。

本日は583系最後の定期列車だった、

急行きたぐににご乗車いただきましょう。


大阪・新潟間の夜行急行きたぐには

平成24年3月16日定期運行を終了。

その後、5月の連休、夏休みと年末年始に

臨時として走りましたが25年1月で

完全に引退しました。


関東在住者には、

新潟・大阪間の夜行急行では

わざわざ乗りに行かない限り縁がありません。


私も3回しか乗っていませんが

そのうち2回はわざわざ乗りに行ってます。


初めての乗車は、長野から直江津に抜けて

直江津から敦賀まで自由席の利用。


あとの2回は、東京→新潟→きたぐに→

→大阪→日本海→青森→東京という

乗らんがための(あほらしい)乗り鉄でした。





平成24年3月2日 200系ときで新潟到着。

新幹線ホームでは新潟に着いたー、

という気分がイマイチしませんでしたが

在来線のホームに降りるとがぜん、

雪国らしい実感がわいてきます。

定期運行終了の2週間前で、ご覧のとおり

別れを惜しむ鉄ちゃんでいっぱいです。






このころから乗り鉄の女性(鉄子さん)も

けっこう普通に見かけるにようになりました。

ちょっと立ち話をしたところ、

下りのきたぐにで来て、日中、新潟を観光し

その日の上りきたぐにで帰阪するとか。

しかもパン下の中段というツウぶりでした。


さすがに2週間前では車内も混雑していたので、

前回に乗車したとき撮影した写真も使います。






まず各種表示を観察してみると

ヘッドマークは当初は文字だけでしたが

絵入りになりました。

越前から越後の海岸線と

佐渡おけさをイメージしています。

側面の星のステッカーは

専用車両であることを主張しています。

列車名と行き先はロール、

号車と種別は差込札です。



デッキ扉は折り戸でステップ付き。

電車・列車兼用ホームだと

このようにフラットになります。

列車ホームではステップと床面で

階段を2段上がる感じです。

電車専用ホームに停車すると

ホームからステップに1段下りてまた一段上る

落とし穴のようなおかしな状態になりました。


では車内に入ってみましょう。




中央通路は狭く、

床から天井までカーテンがびっしり。
身体を斜めにしないとすれ違えません。

間違い防止のため

赤系と青系のカーテンの車両が

交互に連結されていました。




下段です。

ベッドの幅は106cm。

日本海や銀河の(当時)A寝台よりも広かった。

ただし3段なので高さは低く頭がつかえるので

前かがみになっていないと座れません。





中段、上段です。 ベッド幅70cm。

平成21年のときはすいていて、

中・上段はほとんど乗っていません。

ちょっと失礼して私の上の段を

撮らせてもらいましたが、

ついに終着までお客は現れませんでした。
横になったまま、のぞき窓から外を見ながら寝る

というのはどんな感じだったでしょうね。


少し車内を探検してみましょう。



グリーン車です。

車体は寝台車と同じ断面ですから

天井が異様に高いですね。


大阪まで乗り通してしまうと

寝台料金と変わらなくなるので

途中駅までの利用なのかな?



自由席です。

これで座席がフラットになれば快適ですが

勝手に組立てられないよう施錠されています。



下はパンタ付きモハネです。

パンタや高圧機器がある部分の下は

天井もフラットになり車体中央のみ

かまぼこ天井になります。

折りたたんだ寝台中段の底が

重苦しいです。


しかし、あーだこーだ言っても

横になって寝られるというのは快適で

寝ころがれば狭さもあまり感じなくて済みます。

深夜発、早朝着ということを考えれば

まったく問題なし、ということでしょうか。




明け方。

中段の底と窓ガラスの間の

三角の隙間に頭を突っ込んで景色を見ます。

こうすれば首は痛くないけど肩がこります。

なかなかうまくいきません。





京都で下車、きたぐにを見送りました。

この後、はるかで関空へ、ラピートで戻り

乗り比べをしました。

大阪の親戚に寄り、その晩の日本海で青森へ。


このときの乗車が

583系の乗り収めになりました。






最後になるので記念に作ったカードです。










この写真をご覧ください。

窓の上半分に透けて見えるのは

中段の底の部分です。

2段式のA寝台では窓の高さ分だけ

空間が確保されるわけです。

その差額は4千円。

ただA寝台の上段よりはパンタ下のB寝台中段

の方が広くて安いので、かなりお得ですね。


なんとなくすっきりして見えるのは

側面、運転室下にあったJNRマークが

なくなってしまったからでしょうか。



国鉄時代は金属プレートの

JNRマークが取り付けられていました。

旧客と比べて断面がひとまわり大きいですね。



高度成長期に大量輸送を目指して登場した

寝台電車でしたが、いま使命を終えました。


本来の姿と言える最後の活躍は

はくつるだったんじゃないでしょうか。



その思い出の雄を模型で再現してみましょう。



クハネ581

モハネ582

モハネ583(T)

モハネ582

モハネ583(MP)

サロ581

(サシ581)

モハネ582

モハネ583(MP)

クハネ581



10両編成を組みますが、

サシが抜けてからの編成は9両で再現します。

模型ではかたいことを言わずにサシも入れて

バラエティを楽しんでいます。

KTMの古い製品をリストアしたものです。





Nゲージはカトー製品です。

やはり実物のボリューム感を再現できるのは

HOゲージのほうに軍配があがります。


現在は両者ともトミーのプラ製もあるので
簡単に楽しむことができます。

我家では、あまり細かいことにこだわらず

がんがん走らせています。






某日、上りトワイライトに乗車中。
長岡の12分停車でホームに降りたところ

583系がかっ飛んでいきました。

10時ころ舞浜に到着するくらいな時刻ですね。


思いがけないところで出会うことがあった

583系も記憶のかなたへと旅立ちます。




本日もご乗車ありがとうございました。