南海電鉄・貴志川線 | きゅうの鉄道写真館

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きゅうの休憩室から鉄道関係を移設しました。
ドールに興味のない方はこちらで。


こんばんは。

前回、紀州鉄道を撮りに行った続きです。

紀勢本線で大阪へ戻る途中、

和歌山で途中下車しました。

今でこそネコの駅長で有名になりましたが、

貴志川線なんて言っても誰も知りません。

もともとは南海電鉄の支線でしたが

合理化のため切り捨てられ

和歌山電鉄として再出発したのは

記憶に新しいところですね。


訪れた当時はまだ南海電鉄でしたが、

お荷物路線のこととて、電車は南海最古(当時)

1201系で非冷房車です。

非冷房のため、どうどうと窓全開で吹き抜ける風、

登り勾配の力強いモーター音を楽しめる

マニアにとってはうれしい電車でした。



紀州鉄道の帰りだったですが、
じつは紀州鉄道の前に野上電鉄にも寄ったので
かなり遅い時間になってしまいました。

とにかく初めての訪問だったので終点まで行き

乗ってきた電車でそのままキックバック。

行きに当たりをつけておいた

大池遊園で途中下車しました。


沿線には特に見所などなくて

唯一、ポイントになりそうなところがここでした。

水不足の年だったでしょうか、水位が低く

鉄橋が高く見えました。


上下1本ずつ撮っただけで時間切れ、

再訪を心に誓い帰路につきました。

(それほど大げさなもんじゃないけど)


2回目のチャンスは2年後にやってきました。

そろそろ野上電鉄がやばいと思い撮りに行き

ついでに貴志川線にまわりました。


和歌山までくればJRもローカルなはずですが

貴志川線と比べると近代的に見えてしまいます。


和歌山駅の時刻表です。

朝は少し密ですが9時以降は40分ヘッド

夕方になると30分ヘッドと完全パターン化。




前回は終点の貴志まで乗ってるので

今回は最初から大池遊園で下車しました。

例の鉄橋へ行ってみると、

ちゃんと定位置まで水位がありました。





大池遊園のひとつ手前は山東という駅ですが

そこまでの区間がちょっと山深い感じがしたので

撮りながらひと駅歩いてみました。

乗るのを待つには長い列車間隔40分も

撮り歩くにはちょうど良いくらいです。
緑の中に、シックな緑色の濃淡の電車は

完全に溶け込んで、よく似合っていました。


山東からひと駅乗って伊太祁曽に着きました。

伊太祁曽には車両基地があります。


ホームから駅舎へは写真の通路を通ります。

おお、車庫がばっちり見えるじゃないか。

わざわざ事務所で許可を取らなくても

お手軽に撮影できました。




上り列車が到着しました。
ホームの端では駅員が待機しています。

実はこのため。

下り列車が到着するとタブレットを受取り、

上り列車の運転席に走ります。

取替えっこしてふたたび下りの運転士に

渡せば任務完了です。

さあ、上り列車に乗車しましょう。

1933年製の古い電車に揺られる旅も

ここまでです。


大手私鉄から分離して、本当にやばかった

経営危機も1匹のネコによって

大逆転ホームラン。

タマ駅長は後継猫の二タマ駅長に代替わり。

今後も末永く存続できますように!



おまけ。

戦前、大量に増備された1201型でしたが

南海の本線にはどんどん新車が入り

貴志川線で使ってもまだ余りました。

一部は水間鉄道にも譲渡されました。


こんな塗装で活躍しましたが

貴志川線より先に代替わりしています。

水間鉄道で走っていた頃に行かなかったので

模型で見ていただきました。



水間鉄道で廃車になった仲間のうち

何両かが野上へ移っています。

ところが、今までにない大型車のため

ホームにこすったり、

重すぎて鉄橋を渡れなかったり。

先に調べておけばよかったのにね。

結局、路線の廃止までこのままでした。

そうだ、野上電鉄も書かなきゃなりませんね。

またそのうちに。。。



本日もご乗車ありがとうございました。