江戸東京たてもの園に行く | きゅうの休憩室

きゅうの休憩室

ドールを始めたのは2015年。
コロナの自粛生活がきっかけでアニメに転向。
工作はチマチマと続けていますが。。。


こんばんは。

前回、上野動物園に行ったときの続きで

ぐるっとパスを使って江戸東京たてもの園に

行ってきましたー。


先週も土曜出勤のシフトで金曜日が休み。

平日の訪問ということでばっちり撮れました。


たてもの園がある武蔵小金井は、私の住んでる

千葉県北西部からは都心を通り越して向こう側

ちょっと行きづらいところです。

でもせっかくぐるっとパスがあるので

頑張って行ってきました。

じつはパスを買った目的もこれでした。

入場券の束を手にすれば少々めんどうでも

行かなきゃならなくなるから。

無精者には良いきっかけづくりになりました。




新松戸で武蔵野線に乗換えて延々1時間、

西国分寺から2つ戻って武蔵小金井です。

なんか思ったより立派な駅でびっくり。

こんなだったかなあ?

小金井街道を15分ほど北へ、玉川上水を

東へ10分歩くとたてもの園入口に着きます。

たてもの園は小金井公園の中にあるので

さらに公園内を5分ほど進むと…


入口でーす。

なんかえらく立派ですので説明看板を見ると、

皇居に作られた皇紀2600年の式典会場を移築した

のだそうです・・・ うーむ。

一般のひとはここで入場料400円を払って入りますが

私はぐるっとパスの束をどん、とカウンターに提出。

チケット3枚目がもぎとられました。

前回900円、今回400円で1300円使用済になりますが

パスの値段は2千円ですから、まだまだですね。


園内に入ると最初に東エリアを目指しました。


東エリアのメインストリートです。

おおーっ 誰もいない!

撮り放題ではないか。 心がはやります。


正面突き当たりは子宝湯です。

うーん、でもなんか違う。。。

現地では判りませんでしたが、

帰ってからPCで画像を見ていて気がつきました。

電信柱と電線がないのです。

その分空が広すぎて不自然なんですね。

木製の電柱を立てて、電線をごちゃごちゃっと張れば

ずっとリアルになると思います。


通りのどん突き、正面に銭湯という配置も不自然。

あと自転車やガラクタ、荷物が積んであるとか

もっと雑然としていなければいけません。

どうも整然としすぎていて、生活感がないようです。

それはともかく、まずは子宝湯へ行ってみました。



あこがれの(?)番台でーす。

左側のどこでもドアは開いていますが、

閉まっていても番台越しにけっこう見えますね。

少年の頃は目線より高かった番台のへりに

20円置いて通過しましたが、背の高い大人なら

チラ見できたんですねー。

おしいことした。(!?)


まず女湯の脱衣場に行ってみますが

籐の赤ちゃんベッドは必ずあったでしょうね。

2つも3つもあって、お母さんが入浴中は

いくらか渡して子守り婆にみてもらった、

という話を聞いたことがあります。

高い格子天井や柱時計、体重計、看板広告。
みな往時を思い出させますが・・・


足りないもの探しーっ!

テレビがありません。

番台の向かい側、柱時計の下にテレビがありました。

牛乳の冷蔵庫がありません。

(フルーツ牛乳!)

電動あんま器チェアーか、腰ぶるぶるベルトもないな。

床置きの背が高い扇風機(鉄の羽根)もあった。

男湯だと縁台があって将棋さしてるおじさんがいた。



ペンキ絵の富士山!!

東京の銭湯には必ずありました。
そして吹抜けのように高い天井には明り窓。

東京の銭湯の標準型はこうだった、という感じです。


こちらは女湯からみたところですが…


間違い探しーっ!

カランは湯と水(赤青)の2個一組だったはず。

カランの下にも排水溝(浅い溝)があったと思う。

真ん中の洗い場にも両面の鏡がありました。

これでは対面の人と面と向かい合ってしまいます。

移築したときにタイルは貼り替えたはずですから

省略しちゃったのかなあ?

看板広告もそれらしく描いてありますがレプリカ。

千寿診療所や大橋眼科、藤見カメラも

探してみましたがみつからなかったです。

あと決定的に足りないもの、ケロリンの黄色い桶!
これがあるだけでずっとリアルになると思います。


子宝湯には入ったことがありませんが、川向こうに

住んでいて少年時代は銭湯利用者だったので

つい本気になってしまいました。

子宝湯は廃業してここに移築されましたが、

寿町の大黒湯はまだ現役で頑張っています。

まさにこのままの東京の銭湯を体験できます。

機会があればぜひ入っていってください。

(写真は撮れませんよ! 念のため。)

懐かしい銭湯で興奮してお腹がすきました。

食べ物屋さんは・・・と。

ああ、それらしき暖簾がかかっています。

ちょっと入ってみましょう。




あれー? 一杯飲み屋でしたー

昼間っから飲んでいては

ただの酔っ払いおじさんになってしまいます。

とりあえず1本だけつけてもらいましょう。

メニューは、と…

招き猫の横にありました。

ぶっかけうどんをお願いしました。



はーい、こんな感じでーす。
おいしそうでしょ?

細ーいおうどんですが、

冷たくて腰があってこれからの季節にはグー。

おいしい証拠にこんな動物も食べに来るみたい。




あー、本当のうどん屋さんは銭湯に向かって

右側の蔵の2階にあります。 お間違いなきよう。

蔵の1階は休憩コーナーで、自販機があります。

スケッチのギャラリーにもなっています。

お昼時はけっこう混むようで、店を出るときは

満員になっていました。




次はこちら、傘屋さんです。

うーん、唐傘かぁ。 

竹を裂いて削って骨をつくり、紙を貼る。

工程を模型で説明してあったりします。

が、さすがにちょっと古すぎて心に響きません。
裏にまわって、縁側でくつろいできました。




裏の縁側は風もとおるし涼しかった。

エアコンなどなくても団扇があればいい。

開け放って、蚊取り線香炊いて、
風鈴など下げればすてきな夕涼みができそう。

地についた生活って

今となっては、かえって贅沢かもしれません。



さて、お腹もこなれたので電車に乗って

西エリアに移動しましょう。

都電、懐かしい色です。
あれー?

この電車、見覚えあるよー。


荒川車庫の片隅で朽ちかけていた電車だ。

ここで再利用されていたんですね。

よかった・よかった。


ほんとうなら東急で行くべきなんだけど…

田園調布でーす。

かつて高級住宅地の代名詞のごとく言われた

田園調布のおうちがありました。


かわいいおうちですねー。

なんかドールが似合いそうです。

敷地150坪に芝生の庭、

贅沢に平屋の3LDK、

もちろんお風呂やシステムキッチンもあります。





昭和30年代にこんな生活があったんですね。

40年、50年たって

ようやく普通のレベルになったみたい。

もちろん我家にはピアノなどありませんが。


自分の少年時代は前回の下町資料館の

四畳半に台所、銭湯通いのほうが近かった。

田園調布も四畳半も同じ時代の生活です。




田園調布の家の隣はこんな家でした。

今にわかに脚光をあび始めた西洋美術館
基本設計はコルビジェですが、

実際に作った(詳細設計)のは3人の直弟子
で、そのうちの一人の家がこちら。

西洋美術館の前の都文化会館を作った人。

昭和17年、物資のない時代なので

木でできています。


その向かい側がこちら。

常盤台フォトスタジオです。


私は写真も絵もどこかで習ったことはなく

自己流ですが、(中・高の美術の授業のみ)

まあ趣味なので好きなように撮ればいいし

好きなように描けばいいと思っていますが、

初めて写真館のスタジオで撮ってみました。


上の写真、2階がスタジオです。

天井までの大きな曇りガラスから採光します。

その写真がタイトルバック、最初の1枚です。

いろんな道具が展示してあって邪魔なんですが

そのやわらかい光線ときたら!

ただ普通に撮っただけで人間なら美人になり、

ドールは高級品になるにちがいない。

自宅のドール部屋もちょっと工夫しなきゃ、

なーんて思いました。

今回のお出かけではお土産が2つあります。


子宝湯を千と千尋の湯屋の見本にしたとか
筆屋の引き出しを薬草の引き出しにしたとか

ジブリとは多少縁があるようで、マスコットも

宮崎駿さんのデザインだそうです。


ほら、これです。

もうちょっとアップにしてみると・・


うわあ!

イモムシのぬいぐるみ! ドールサイズ。

なんかすごいキャラクターですが

ジブリファンとしては見過ごせませんでした。

エドマル と名前がついていますが、

自分的にはイモムシでいいと思います。


そしてもうひとつがこちら。

うどん屋の蔵の1階に休憩場があって

スケッチの展示があると書きましたが、

そこのサークルの先生が似顔絵を

描いてくれました。


あまり(全然)似てないので

そのまま載せても大丈夫です。

左下にいるのが宮崎駿さんのイモムシです。

(お尻かじり虫ではありません)

江戸東京たてもの園は1日たっぷり遊べました。

とくにドールを連れて行こうという人には

平日がお勧めです。

(自分くらいなものか・・・ 失礼。)



ドールの外撮りは、すっかり慣れて

だいぶスムーズにできるようになりました。

ただ、それもこだまちゃん(幼ミディ)、

ひかりちゃん(SDM)を手に入れたからです。


上の銭湯での撮影風景、

あまり他人に見せられたもんじゃないですが

60cm級のドールだったら!

完全にヤバイひとになってしまいます。


荷物も以前のカゴ(右)から今はこれ。

ミニ・トートに2人納まっています。

袋の上をクリップで挟むと

何が入ってるか見えなくなります。



ぐるっとパスの有効期限は7月12日まで。

かなり一生懸命使わないと

お得感が薄れます。

最初に言ったように出かけるきっかけに

なればいいんですけどね。


さて、来週はどこへ行こうか。

そうやって考えるのが、また楽しいんです。


ではまた!  (^O^)/