きたぐに・日本海の旅 1 | きゅうの休憩室

きゅうの休憩室

ドールを始めたのは2015年。
コロナの自粛生活がきっかけでアニメに転向。
工作はチマチマと続けていますが。。。


こんばんは。

昨日から6月、衣替えですね。

蒸し暑い梅雨を経て、いよいよ夏本番!

というこの時期になぜ雪景色なのか?


正直に言います。

ネタ切れですー ぅ。。。


ドールはイマイチ進歩がないし、

まともな工作もしていなければ書きようがなくて…

しかたないので旅行記のファイルを引っ張ったら

一番上に出てきたのがこれです。


暑い夏に雪国の話で少しだけ涼しくなれるかなー?

というわけで、とりあえず今回は焼きなおしてみました。




きたぐに、というのは新潟・大阪間の夜行急行。

日本海は大阪・青森を結ぶ寝台特急。

どちらも関東に住む人間には縁のない列車です。

その両方に乗り、ついでにローカル線で雪見列車を

楽しもうというのがこの旅の趣旨でした。


《1日目》

東京→あさま→長野→飯山線→越後川口→上越線

→小出→只見線→会津若松→新津→新潟


平成21年2月21日、まず東京発640の

長野新幹線あさま559号で長野へ向かいます。

少し早めに着いたので終焉が近い初代ミニ新幹線

400系つばさや200系ときなどを撮影。


実は長野新幹線は初乗車になります。

長野や新潟、もちろん東北もそうですが、新幹線が

できてからは東京駅がターミナルになりました。

北の玄関口・上野の影が薄くなり寂しいかぎりです。

長野着828。1時間50分足らずで着きました。

次に乗る飯山線まで1時間ほどあるので、

改札を出てみます。


ところが、どうも長野に着いたという気がしません。
善光寺に倣った駅舎もないし、横川・軽井沢の峠越

をしてないし、釜飯を食べないと実感が湧きません。

肉体は先に到着しましたが魂は途中、上田あたりに

いるんじゃないか、とそんな気分でした。



《雪列車その1・飯山線》


再び改札を通り、在来線のホームに降ります。




新幹線は没個性というか、その土地らしさ、

というのは感じにくいようですが、在来線の

ホームで長野独特の列車を見ると、やっと

長野へ来たな、と実感が湧いてきました。


飯山線を走る車両はキハ110型です。

JR東日本の非電化普通列車では標準型ですね。

かつて飯山線には専用塗色の車輌もいました。


こんな車両ですが、このカラーを見ると

長野に来たぞ、という気分が出たものです。


ところで今回乗ろうという飯山線も只見線も

JR東日本では有数のローカル線です。

それを通しで乗ろうというのですから、大変です。

実は時刻表マニアの人にはおなじみなんですが

1日に1本だけスムーズに接続する列車があります。

これから、その列車に乗車します。



長野発959の越後川口行きに乗車しました。

車内はロングシート、ローカル線の旅的には

向かい合せのクロスシートのほうがいいなあ。


しばらくは信越本線を走ります。

本線なのでレールの規格も高く快調に飛ばします。

豊野から分岐して飯山線に入りました。

これから日本有数の豪雪地帯へ進んでいくと思うと

期待が膨らみます。

速度は落ちましたが上下左右の振動は倍加しました。


首が痛くなりながら景色を見ますが、

積雪は少なく一向に増えません。

乗ってきた長野新幹線が延伸されたときの

次の停車駅・飯山に着きました。

ホームには雪灯篭が作ってあり風情があります。

しかし、積雪は50cmくらいです。

なぁに、この先の森宮野原は鉄道の積雪日本記録の

駅なのでどんどんゆきは増えるはずと期待します。


森宮野原に着きました。

ありゃりゃ? さっきよりも雪が少ないぞ。

というか雨が降ってるみたいです。
2月下旬最高に寒い時期のはずなのに…

日本最高積雪記録(駅での)7m85cmの

票柱がむなしい森宮野原駅でありました。

なんて言っては雪国の人には申し訳ありませんね。

毎日ひと仕事、雪かきをしてからでないと日常生活が

始まらないというのは大変だと思います。

雪が少ない年はいくらかラクでしょうね。


列車はだんだん混雑してきました。

すでに立ち席もいっぱいです。

こんなに人が乗ってる飯山線は初めてだよ、

という声も聞こえてきました。話を聞いていると、

十日町の雪祭りの期間中だったようです。


十日町ではほとんどの乗客が降りました。

ちょっと気になりましたが、天気は雨。

駅前の雪像も解けて、

よくわからない雪の塊になっちゃってます。

満員の乗客が降りるのに時間がかかり、

5分遅れで発車しました。

ありゃりゃ?ちょっとやばいかも。

越後川口での乗換時間は6分しかありません。

身軽になった列車は淡々と走り続けます。

が、遅れを取り戻そうという気もあまりないようで

結局3分遅れで到着。

待つことなく上越線の電車が滑りこんできました。




越後川口1257発、小出1308着。

次の只見線は1317発なのでここも好接続。

1日に5本しかない列車から、

1時間半に1本の列車に乗換えて、

さらに1日に3本の列車に乗り継ぐ。

その接続待ち時間が6分と9分だなんて!

こんな乗継ができるなんて奇跡です。

ひょっとして同好者がいるかと気にしましたが

飯山線から乗り継いだ人はいませんでした。


《雪列車その2 只見線》




小出駅では1日に3回だけ顔を見せる

会津若松行きが待っていました。

誤解のないように言っておくと、途中の
大白川と只見行きが各1本あるので

小出発の只見線は5本あります。

ていうか5本しかないのダ!

うーん、素敵です。

さて列車は2両編成です。

けっこう席もうまっていて、

多少空きのあるロングシートの方で我慢。
またまた首が疲れる雪見列車になりました。

1352入広瀬に着きました。

この前の列車は604ですから

実に7時間48分ぶりの上り列車、

本日2本目の上り列車になります。


駅前の資料館はこんな感じでした。

深い屋根は降った雪が積もらないための知恵。
そのかわり家の周りは雪の壁ですね。

ところで、入広瀬には半年前の7月に来たばかり。



そのときの写真がこちら。

入広瀬940の列車がやってきました。


そして、この次の小出行きは1710!!

乗れるもんなら乗ってみろ!

って言う挑戦的な感じの路線ですね。




入広瀬から少し山に入ったところに

白石キャンプ場があります。

そこには一時期はやったSLホテルがありました。

車内はまだぴかぴかでしたが、車体は朽ちかけ

ちょっと泊まりたくはないな、と思いましたが

聞いてみるともう営業していないとのことでした。


旅を続けましょう。

入広瀬を出た列車は新潟県最後の駅、

大白川に着きました。

側線には除雪車が待機しています。

大白川の先は1日3往復しか列車は走りません。

それでも除雪を続けるのは、雪でも乗客の足を

確保できることが路線存続の理由になってたから。


かつて旅人が難儀した六十里越えを

長いトンネルで抜けると福島県です。

田子倉ダムのダム湖の脇を通り只見に着きました。

この区間が只見線で最後に開通した区間です。

車窓の景色は福島県側の方がずっと良いです。

しかしこの険しさが災いし、2011年7月の豪雨で

鉄橋が流され再起不能となりました。


JR東日本は、3往復の列車のために莫大な経費

をかけて復旧するより、廃止したいと言ってますが

なかなか結論が出ないようです。

今の法律では黒字の鉄道会社の復旧工事に

国費を投入できませんが、年内に法律を改定して

国の予算で只見線を復旧させるという考えが

進んでいるそうですが、どうなることやら。


この旅の時点では列車は順調に進行し、

会津川口に到着しました。

(現在の不通区間は只見・会津川口間です)



会津川口駅では対向列車と交換するため

11分間停まります。

ダム湖に面していて、対岸には墨絵のような

モノトーンの絶景が広がっていて、乗客は

ホームに降りて記念撮影に余念がありません。


只見線は飯山線にくらべればいくらか雪深く

雪見列車を堪能できました。

気温も低く雪も解けかかってるようなこともなく

ホームを歩けばきゅっきゅっと音がするよう。


しだいに平地も増えていき会津坂下を過ぎると

田んぼの中を行くようになりました。

会津盆地の西の端をぐるっとまわって

17時18分、会津若松に到着しました。


早朝に東京駅を出発し、長野から新潟、福島と

ローカル線を乗り継いで会津若松まで来ました。

このあと更にローカル列車を乗り継いで新潟へ、

新潟から夜行急行きたぐにで大阪、1日遊んで

その日の晩の日本海で青森へと旅は続きます。


だいぶ字数も増えたので、今日は一旦終了して

この続きは次回にします。

明日は土曜のかわりに休みなので

どこかへ行くつもり。

そろそろ梅雨も近いので

貴重な晴れ間は大事にしなければいけません。


ではまた。

おやすみなさーい。