都電荒川線・小さな旅 | きゅうの休憩室

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ドールを始めたのは2015年。
コロナの自粛生活がきっかけでアニメに転向。
工作はチマチマと続けていますが。。。



今週は土曜出勤のシフトで金曜日がお休みでした。

お天気もよく4月並みの気温、の天気予報に誘われて

都電荒川線・小さな旅に出かけました。


都電荒川線は荒川区の三ノ輪橋から

新宿区の早稲田まで、約1時間で走っています。

やはり端から端まで乗ってみたいので

自宅に近いほうの三ノ輪橋からスタートしました。

常磐線の南千住からは歩いて10分くらい・・・









のはずなんですが、隅田川貨物駅をちょっと覗いてみて

せっかくだから首切り地蔵(小塚原刑場跡)を見て

と、まわり道しました。

ずいぶん久しぶりに来たんですが

三ノ輪橋の雰囲気はあまり、というか全然変わってません。

とても怪しい写真館が駅への通路の入口で

懐かしい感じの商店街は、時間が早いのか

多くの店のシャッターは閉じたままです。

また帰りに歩いてみましょう。




レトロな感じを演出するためか、

ホーロー看板が貼ってありますので

一応撮っておきましたがニセモノでした。

レプリカというか印刷の復刻版で、

金鳥など本物はもっとずっと大きいです。




どうせならアースマットの由美かおるのほうが良かったな。





ちょうど停まっていた電車は最新型の高性能車です。

小さな旅としては旧型の吊掛けモーター車に乗りたい。

2台待って7000形に乗車しました。


何がちがうって? 古い車は走るときに

ゴオォォォーってモーター(ギア)のうなり声がします。

この音が路面電車の風情をアップするので

わざわざ2台見送ったような次第。

新型車の比率がずいぶん増えていました。





運転手直後のかぶりつきです。

発車するときの合図のチンチンていう鐘の音も

実際に鐘をたたく(電動ですが)アナログなのがうれしい。

荒川遊園地前までしばし前方展望を楽しみます。






今回利用した一日乗車券です。

右の沿線ガイドはキップを買ったときにもらいました。
ステッカー3種は荒川遊園の都電記念館でもらいました。


行ってみようかな、と思った方にひとつお得な情報があります。

運賃はその都度払うと、1乗車170円(均一)ですが、

一日乗車券は400円で当日何回でも乗降が可能です。

しかもこれから行く荒川遊園の入場料(200円)が無料に!

これは絶対お得です。

一日券はパスモに登録する方法もありますが、

紙のキップでないと入園無料にはならないので、

運転手に「一日乗車券ください」と言って買ってね。





荒川遊園地前で下車して桜並木を徒歩5分ほど、

あっ、都電の6000形だ。

ブレーキが保安基準を満たせず走れなくなった車です。

古い形ですが、私の懐かしい都電は黄色に赤帯なので

色のイメージが違います。


カメラの露出補正をいじったのを忘れていました。

電車に夢中になっていて気づきませんでした。

他に入口の写真がないので恥ずかしいけど載せておきます。
では一日乗車券を見せて中に入りましょう。






ゲートを入るとカラフルな花壇と

記念撮影の看板が迎えてくれました。

これを見て「しょぼい」と思ってはいけません!

なにしろ荒川遊園は荒川区立の遊園地ですから。

公立の遊園地ってめずらしいと思いますが、

日本中探せば他にもあるかもしれませんので

都内唯一の区立遊園地です、と言っておきましょう。








近くで電車を見られて子どもたちも喜んでいます。

喜んでいるのは自分とドールの子どもたちだけで、

人間の子どもは遊具や動物園に行っちゃってるので

ゆっくり撮れてよかったです。





人がいない場所がもう1ヵ所ありました。

小川のせせらぎコーナーです。

さすがにこの時期、水遊びする子どもはいません。
小さい子ども(人間の)の前で

ドールを見せびらかすのも気が引けますのでね・・・





区立遊園地といってもあなどれません。

本格的な豆汽車も走ってるし、空中自転車や

大観覧車もあります。

そうだ、観覧車に乗りましょう。



「ちょっとこわいでーす」
「つかまってればだいじょうぶ」

左の川は隅田川。 前方に下っていくと浅草です。



「やぎさんでーす」

「こっちにきましたー」


あーっ 危なーい!

ドールは食べられませーん!!

あやうく食べられるとこだったー・・・





「となりはひつじでーす」


孔雀が同居してまーす。

羽を広げて シャーーーっと震わせていました。

ほかにカピバラやミーアキャット、ニホンザルもいます。

バードケージや、なぜか釣堀もあります。




ウシのユズちゃんです。



ネコちゃんもいましたー

ありゃ? この子は自主展示ネコかな?


あまりゆっくりしていると

1日が終わっちゃうので次へ行きましょう。

荒川遊園地前の次の電停は荒川車庫前です。


一日乗車券を持ってるので一駅乗ってもいいけど

ぶらぶら歩いてみました。

途中、懐かしい自家製パン屋があったので寄り道。

近年のオシャレな手作りパン屋でなく、コッペに

焼きそばやコロッケをはさんだやつ。

荒川車庫の電車広場で食べようと思いましたが

土日、休日しか開いていなくて残念。

お昼は飛鳥山までおあずけですね。



さて、ここで問題でーす。
信号機の黄色い矢印(↑)はなんでしょうか?


答え・電車は進行可 です。

車の矢印方向進行可 は青色の矢印です。

この信号機、めったに出会わないから間違えそうですね。




電車広場は閉まっていましたが、

現役の電車は勢ぞろいで出番を待っています。

一番左の電車に運転手が乗り込みました。



行先表示は王子駅前になっていますね。

この電車に乗ることにしましょう。






まず三ノ輪橋行きが到着して、

さっきの電車が車庫から出て続行します。

三ノ輪橋行きが出発すると、

前方の渡り線でスイッチバックして手前のホームに入りました。


この電車も始発なので運転手の後ろに立てました。




高架の向こうに森が見えてきました。

次の目的地の飛鳥山です。

高架の突き当たりで右にカーブすると王子駅前。


王子駅前を発車した電車は道路に出ます。

道路の真ん中を飛鳥山の急坂を登りますが

電車には乗らずに飛鳥山の頂上を目指します。

JRのガードをくぐると公園の入り口が見えました。


飛鳥山公園は北区立です。

なんと公園入口から山頂付近まで、モノレールがあります!

日本一短いかどうかは知りませんが、

区立遊園地だったり区営モノレールだったり

東京の自治体はすごいです。




ちょうどモノレールが下りてきました。

あれ? キップ売り場が閉まっています。

と思ったら、なんと料金は無料でした!

ダウンを着たおじさんが駅員さんで案内してくれました。

モノレールの電車は座席6人、立ち席4人で無人運転です。






眼下の急坂を登る都電を見ながら

あっという間に山頂駅(無人駅)に到着しました。


モノレールでずるして登山しましたが

頂上まで行きましょう。


あっ! ありました。

山頂の水準点もあるぞ!




「ちょうじょうでーす!」


なになに、標高25.4m。 う~ん…



ここでネタばらしをすると

東京で一番低い山は愛宕山(25.7m)です。

東京タワーがあるところですね。

基準点もあって地図に載っています。


飛鳥山には基準点がありません。

あるとき北区が「東京一低い山として売り出そう!」と

測量させました。(正式データは公表していません)

で、国土地理院に登録を打診しましたが、アホか!と

(言ったかどうかは知りませんが)却下されたそうです。

しょうがないのでシャレで写真の山頂のケルンと

なんちゃって基準点を作った、というわけだそうです。







飛鳥山公園の向こう側には歩道橋があって

道路を走る区間の電車を見下ろすことができます。

右に曲がってすぐ、飛鳥山公園電停があります。

次の目的地、巣鴨のとげぬき地蔵へ行きましょう。




とげぬき地蔵はJRなら巣鴨駅からすぐです。

都電の場合は地蔵通り商店街を北側から抜けて、

庚申塚から歩いて10分くらいです。

交差点の向こうに地蔵通り商店街の看板が見えます。




交差点のカドに由緒ありそうな門があります。

猿田彦大神って書いてあります。

庚申塚ですね。 ちょっと寄ってみましょう。




さすが庚申塚、狛犬の代わりに猿が座っています。

ここから地蔵通りが始まりますが、今日は縁日で

屋台と人でいっぱいです!

お年寄りをかき分けながら歩かねばなりません。




赤いパンツを売ってまーす!

あーっ! 赤いショーツ! で・でかい!!

う~ん・・・

すがもんも郵便局でアルバイトしてるようです。




どうですか、このにぎわい!

無人なら10分くらいの距離を30分かかりました。

あ・とげぬき地蔵入口って書いてあります。



お寺の名前は高岩寺っていうんですね。

せっかくきたのでお参りしておきましょう。




とげぬき地蔵さんはどこかな?

あ・あそこみたいです。

行列が三重に折れ曲がっています。

ディズニーランドみたいです。

ちっとも進まないみたいなので覗いてみましょう。



ああ、ひとりひとりお地蔵さんを洗っています。

これでは時間がかかるわけです。

順番待ちのひと、具合悪くなりませんように。

私は信仰心がないのでパス。


名物の塩大福と焦げせんべいにしまーす。



こういうのって持って帰るより、

ここで食べるとうまいんだよねー。

おせんべなんかまだ熱いんだ!


それでは先に進みましょう。

あの商店街をもどるのはしんどいので

中仙道を新庚申塚へ向かいます。

ありゃりゃ、ほんとうに10分で着いちゃった。


ちょっと人混みに酔ってしまったので

次は静かなところにしようかな。

ということで池袋のサンシャインシティは飛ばして

雑司が谷の鬼子母神に行くことにします。


鬼子母神電停で下車。

踏切を渡ると参道の看板が出ています。

あれー? 鬼っていう字に点がついていません。

鬼子母神っていうくらいだから神様の親類でしょうから

ツノがないのでしょうか?



参道を歩くこと2・3分、見えてきました。

手前の公園にふくろうがいます。



みみずく公園って書いてあります。

そうか、鬼子母神の名物「すすきみみずく」ですね。


「えのしまにいた、すずめさんですかー?」


返事がありません。

まあ、どこにでもいるすずめなんでしょう。



鬼子母神というのは神社かお寺かよく判りません。

こうして見た感じは神社風の造作ですが鳥居がありません。

山門もないのでお寺っぽくもありません。

時代によって変わり、真言宗のお寺だったことも。

今は裏のほうにある法明寺(日蓮宗)の飛地として

面倒をみてもらってるそうです。





境内に入ってまず目につくのが大公孫樹の古木と

お稲荷さんの赤い鳥居の列です。

天然記念物って書いてあります。


まずはお参りしましょう。





なになに、安産と子育ての神様、だって。

うーん、ドールには意味のない・・・

あーっ、こだまちゃんが座っているのは狛犬!

やっぱり、神社のようなお寺のような・・・





お姉ちゃんのひかりちゃんは

なぜかたそがれています。


そういえば初めて来たときに(今日は2回目)

ここの売店でススキミミズクを売っていましたが

見当たりませんでした。


小さな旅も終点が近づいてきました。

もう1ヶ所、面影橋で降りてみます。

歌に出てきたり、江戸百名所の一つだったり

歌川広重の浮世絵にあったりするので

どんなに素敵なところかと思ったら・・・



「はーい、ここでーす」


普通のコンクリの橋だった!

しかも別の川に姿見の橋というのがあって

俤(おもかげ)の橋がこっちらしいが、逆かもしれない

よく判らないけど、まあいいかってなもんだそうです。



一応、姿を映してみます。


あっ! 映った!!




小さな旅もここでおしまい。

終点の早稲田電停が見えているので歩きます。


一日歩きまわって足が棒になりました。

電車の椅子に腰掛けられるのがうれしくて

早稲田の写真を撮るのを忘れました。

1時間、うとうとして三ノ輪橋に戻りました。







三ノ輪橋に着くころ、黄昏もせまってきました。

停留所のあんどんも灯りがともり風情を増します。

朝、閉まっていたカレー屋さんも、餃子屋さんも

おいしそうな匂いがぷんぷんです。

写真館のトンネルをくぐり、振り出しに戻りました。



早くおうちに帰って晩ご飯にしよう!






※ブログなのでさらっと書こう

 と思いつつ、またまた大作になってしまった。

 最後まで読んでくださった方

 ありがとうございました。