チャーン、チャラリラララ~♪
寅さんのテーマが流れてきそうでしょ?
今日は2月3日、節分です。
ご一緒に、寅さんの故郷、
葛飾・柴又は帝釈天にお参りしましょう。
寅さんといえば旅の空。
勝手気ままに放浪の旅をしているように見えますよね。
どんなに遠く離れていても旅先で見る夢はいつも
故郷(ふるさと)の家族や周りの人のこと。
口では乱暴なことを言っていても、
心の奥ではほんとうに愛し、気にかけていたのでしょう。
そんな家族がいるから、
帰るべき場所があるから、
安心して旅に出られたのかもしれませんね。
寅さんが旅に出るのは、やさしさの現れだったと思います。
定職につかない自分が家でごろごろしていては
結局、みんなに迷惑をかけているんだ、と
心のどこかに感じて
ひとところには落ち着けない性分なんだ、
と言い訳をしながら旅に出ます。
これほど日本人の心に響く
物語も、登場人物も、そして俳優も、
もう生まれないかもしれません。
そんな寅さんの葛飾・柴又を旅してみました。
柴又へのルートは2通り。
京成上野または日暮里から京成電車で行くか
常磐線各駅停車の金町で京成に乗換えるか。
今日は常磐線ルートで来ました。
JR車の233系です。
常磐各駅停車・地下鉄千代田線直通専用車です。
こちらは東京メトロ千代田線の16000系。
常磐各駅停車は千代田線から直通で
北千住から金町まで、こんな電車で約10分です。
改札を出たら右へ、地下道を抜け南口へ。
京成電車の駅はどこでしょうね?
横断歩道の向こうにコンビニがあるので聞いてみましょう。
おおっと! コンビニの中に駅がありました。
あ、逆かな? 駅の中にコンビニがあるのか?
コンビニのほうが目立ってることはまちがいない。
ちょうど電車が待っていました。
3500系。京成では最初のステンレスカーです。
寅さんの映画にもあとのほうで登場しますが
京成電車といえば、やはりあの赤い電車。
映画にはこんな電車がよく登場していました。
もう全部ステンレスの電車になってしまったので
赤い電車には乗ることができません。
さあ、発車です。
柴又までは1.5km、2分半のミニ・トリップです。
ありゃりゃ? もう柴又駅に着きました。
金町線はもう1駅、高砂まで全長2.5kmですから、
先週の大師線には勝っていますね!
柴又駅ではいつも上り下りの電車が顔を合わせます。
金町・柴又間が単線なので柴又で交換するのです。
1本が金町を往復しているあいだに
もう1本が高砂まで行って帰ってきます。
で柴又ですれ違うため、いつも顔を合わせるわけです。
駅前には寅さんのブロンズ像が待っていてくれます。
体は駅のほうを向いていますが顔は振り返っていて
実家のほう、妹のさくらに「あばよ」と言ってるようです。
切ないなあ、哀愁だなぁ・・・
おや? 寅さんのトランクに何か乗っているみたいです!?
はーい。 こんにちは!
あーっ こだまちゃん。
こんなところにいましたか。
では、こだまちゃんと一緒に寅さんの幻を探しに行きましょう。
参道の入口です。
街灯に渥美清さんの名前が入っていますね。
左後ろの碑には寅さんの口上と
山田洋次監督の名前もあります。
参道を進みますが、今日はすいています。
豆まきの良い場所をとろうと帝釈天に急いでいるみたい。
こちらはこだまちゃんもいるので群衆の中には入れません。
こちらは寅さんの実家のモデルの店です。
あれ、とらやじゃないぞ?
実はこの先にとらやもあります。(できました)
映画の中では途中から「くるまや」に名前を変えました。
なぜかはご想像ください。
帝釈天の山門が見えてきました!
柴又・帝釈天と言っていますが、お寺の名は題経寺です。
やはり帝釈天のほうが通りがいいですよね。
あ! 鬼がいます!
記念写真を撮ってます。 近くに行ってみよう。
黄色鬼は1本ツノですね。
あ、2本ツノの鬼は赤青色だ、変な鬼だなあ。
緑鬼のほうが鬼っぽいな。 トラのパンツもはいてるしね。
あーっ 何だか判らないヒーローもいます!
いったい何者だろう? 誰も口をききませんね。
まもなくお練(おねり)が始まる、と放送がありました。
多くの人は境内の舞台の下へ行ってしまいました。
私は参道でお練を見ることにしました。
人混みでこだまちゃんをつぶされては大変なので。
あ、鬼が見えました。
鬼に続いて猿の神主(今年は申年なので)が通ります。
その後ろは年男さんたち。
これから舞台に上がって豆をまきます。
ここでマル秘情報を・・・
身体の弱い方やお年よりは参道でお練を待つと良いです。
年男さんたちに福豆をもらえます。
私もこだまちゃんの分と2つもらえました。
すいてるし、鬼や猿も間近で見られたのでとても良かったです。
あっ!! 行列の最後のあの人は!?
「はい、はい、ごめんなさいよ」
と、通っていきました!
「とーら さーん!!」
役者もそろいましたので中に入りましょう。
山門をくぐった正面は本堂。
左を向けば鐘楼。
振り返れば山門がそびえます。
おや? 今、源ちゃんが通りませんでしたか?
豆まきは右手奥の特設舞台で行います。
あー、鬼が出てきて暴れ始めました。
鬼と神職の猿(申年)が何やら言い合いをしています。
ああ、これが有名な節分問答ですね。
言葉を戦わすこと5分、猿が論破しました!
さあ、豆まきバトルの始まりです!
うわぁ! す・すごい!!
あそこでは片袖が引きちぎられています!
こっちでは頭の上にかなだらいが落ちてきました。
(ドリフの8時だよ全員集合か?)
「こわいでーす」
「近よるときけんでーす」
とにかく豆まき本番は半端なかったです。
服はぼろぼろ、
片手やウィッグの取れたドールが5体や10体はごろごろ・・・(?)
なんかよくわかりませんが・・・
豆をキャッチできているのは10列目くらいまでが多く
後ろのほうはぜんぜん飛んできません。
今山門のすぐ前にいますがここなら絶対安全です。
お練のとき豆をもらえて良かったです。
さあ、豆まきも終わったので、
これから寅さん記念館に行ってみましょう。
ここから歩いて10分ほどです。
では、今日は一旦これでさよならです。
「またあしたねー」
※お気づきと思いますが、集まった善男善女の視線は
99.5%舞台に集中しています。
おお、こりゃチャンスじゃわい、てな感じで
こだまちゃんを取り出して・・・パチリ。
参道でも妙に人影が消えている写真がありますが
豆まき10分前なんです。
みんなが舞台の下に集まってるあいだに抜け出して
参道へ撮影に行きました。
先に福豆をもらってたので安心して撮れました。
(つづく)