がん検診のこと | きゅうの休憩室

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ドールを始めたのは2015年。
コロナの自粛生活がきっかけでアニメに転向。
工作はチマチマと続けていますが。。。

昨日、国立がん研究センターから

がんに関する新しい統計が発表された。


今までがんをどのくらい治せるかという統計は

5年生存率で比較されてきたが

新たに10年生存率が追加され、発表されました。


今や国民2人に1人はがんになる、と言われる時代

とても気になります。


生存率というのは、そのものずばり、がんを罹患した人が

5年後・10年後に生きているかどうか、という統計です。

表をそのまま載せるのは、たぶん具合悪いから書き写すと


主ながんの生存率

胃がん:5年70.9%、10年69.0%

大腸がん:5年72.1%、10年69.8%

肝臓がん:5年32.2%、10年15.3%

肺がん:5年39.5%、10年33.2%

乳がん:5年88.7%、10年80.4%


こんな感じでした。

この数字はがんと診断を受けたときから5年後、10年後のことで

診断時のがんの進み具合(ステージといいます)によっても

生き残る可能性の率は変わってきます。


当然、早く見つかったほうが生き残れる可能性は高くなる。

そういったステージごとの生存率や症例数も含めた詳しい表が

ホームページに掲載されていましたので、

興味のある方はぜひご覧ください。

「10年生存率 国立がん研」で出てきました。


さて、本題ですが、

この詳しい統計のほうを見ていただくと良く判りますが


「がんは早く見つけるほど治せる確率が高くなる」


一般的にもそう言われていますし、当然と思っていますが

具体的に数字を見ると納得できます。


じゃあ早く見つければいいじゃないか、ということで

発見するためにどうすれば良いか。

症状が出ていればその検査をすれば良いですが、

たいてい症状が現れるのは病気が進んでからなんです。

沈黙の臓器といわれる肝臓など2・3割が機能していれば

症状は現れません。

黄疸など症状が出たときはかなり進んだあと、ということで

早期どころか手遅れになりかねません。


がん検診のすすめ


では、どうすればいいか。

がんを早期に見つけるためにがん検診というものがあります。

厚生労働省はがん検診の基準を策定しています。


ざっと紹介すると

大腸がん:年1回、40歳以上

子宮頸がん:2年に1回、20歳以上

乳がん:2年に1回、40歳以上

肺がん:年1回40歳以上

そのほか前立腺60歳~

胃(ペプシノゲン検査)やピロリ菌検査などもあります。


これらの検査は健康保険適用外ですから、原則自費になります。

もちろん、症状があって原因を調べるためなら

健康保険が適用され3割自己負担になりますね。

しかし、前述のとおり症状が出る前に発見したほうが良いことから


多くの自治体にがん検診の補助があるようです。


気になったので、具体的にどんな補助があるのか

東京A区ホームページを調べてみました。

金額は自己負担の額です。


大腸がん検診 300円 年1回  40歳以上

子宮頸がん検診 2000円 2年に1回  20歳以上

乳がん検診 2500円 2年に1回  40歳以上

前立腺がん検診 800円 60~64歳

肺がん 800円  40歳以上


ざっとこんなもんですが、検診は指定医療機関で受けるそうです。

ブログを見る人には該当しない年齢層みたいな気もしますが・・・


では、どのくらいの確率で罹患している人が見つかるかというと

本当に大雑把な例ですが


社員健診の大腸がん検診で

2000人が受けて200人が陽性になり

精密検査の結果4人大腸がんがみつかった、という例がありました。


4/2000が多いのか少ないのか良く判りませんが

がん検診で4人の生命が延長されたことは事実のようですね。


長々と堅苦しいことを書いてしまいましたが、言いたいことは


チャンスがあればぜひがん検診を受けてみよう

   

ということです。

ここで引き合いに出すのは適当でないかもしれませんが

川○なお○さんの記憶が薄れないうちに

ひとこと言っておきたかったので・・・



最後まで読んでくれた人、ありがとう。


他人ごとでなく、

自分のこととして考えるきっかけになれば幸いです。