こんばんは。
この子はさくらちゃんです。
ご覧のとおり二本足で立っていますが・・・
完璧に重心のバランスがとれたときだけ
立ってくれます。
ロケでのドールの転倒事故はつきものですが
(ほんとかよ!)
大事な(高価な?)かわいがっているドールが
転倒で汚れたり、運悪く壊れたりしては
泣くに泣けません。
これはひかりちゃんの決定的瞬間!
幸い彼女は運動神経が良いので
とっさに左手をつき、顔が汚れるのをふせぎました。
(最初から左手だしてたじゃん)
外出時の転倒事故は2度経験しています。
もういっぺんはさくらちゃんが列車の風圧で転ばされました。
いずれも草の上でしたので大事には至りませんでしたが
次は判りません。
固いコンクリの上で撮るかもしれないし。
実は明日、
鎌倉へ初詣に行くのでドールも連れていくつもりでしたが
重心の高いさくらちゃんをあきらめようか迷っていました。
一番重たいしね。
でも、やっぱり連れてくれば良かった、と後悔したくないので
意を決してスタンドを作ることにしました!
市販のスタンドは1本太いシャフトが立っていて
パンツのときは写りこまないように撮るのが難しいのです。
そこで自作することになるのですが、汎用的なものを作ると
複雑で難しくなるし、めんどくさい。
ここは思い切って専用の簡易タイプでいきます。
(ほんとは時間がなかった! 昨日から1日で作ったので)
構造は写真を見ていただけば一目瞭然です。
工作の実際ですが、
まずさくらちゃんを慎重に立たせて寸法を測ります。
参考に示すと
左右の支柱の間隔は6cm、高さは41cm
ベースは15cm×22cm、3mm厚のシナベニヤ2枚重ね
支柱は1.6mm径の普通の鉄の針金
背あての部分は0.8mmの真鍮板で9cm×3.5cm
簡単な構造なので図面など描かず、あてずっぽうで作りました。
最初にベースを2枚切り出します。
6cm×8cmの間隔で4つ穴を開けコの字型に曲げた針金を
下から通し、後ろの針金を前に曲げてステーとします。
前の支柱と接する位置はベース面から20cmの高さとしました。
ここから背あての下までは針金2本を並べて半田づけします。
背あての下端はベース面から32cm高です。
背あての下端のところで前方に向けてカーブしていますが
これはお尻のふくらみを避けるため。
股関節の都合で妙にお尻がでかいんですよね。
ところで半田ゴテを出してきたのは10年ぶりくらいで
ペーストが古くなっていてうまく半田が流れず苦労しました。
相手が鉄なので塩化亜鉛を使うわけにもいかないし・・・
次に下になる方のベースに、針金をよける溝を掘ります。
針金の太さは1.6mm、ベースの厚さは3mmですから
掘り込みすぎて突き抜けないように気をつけます。
ここまでできたら木工用ボンドで貼りあわせて半日置きます。
待ってる間にブログでも書きましょうか。
ボンドも乾きました。
まずティッシュにシンナーを含ませ、金属部分を拭きとります。
ペーストが残っているときれいに塗装できません。
次にベースのカドに紙やすりをかけてまるめます。
塗装は、最初に金属部分にプライマーを塗ります。
乾いたら全体にねずみ色を塗りますが、
私は先に筆で大雑把に塗りつぶしてから
缶スプレーでつや消しのねずみ色を吹きました。
よく乾かしたら背あての部分にフェルトなどを貼って
ドールに傷が付かないようにします。
はーい、完成しましたー♪
さくらちゃんと並べて大きさを比較してみましょう。
位置関係はこんな感じになります。
見た目、支柱が細いですが、
ドールが転ぶのは前か後ろなので、大丈夫。
こんなものでも実用になります。
もし、写りこんでしまっても細いので消しやすいしね。
(Windowsのペイントしかないので細かい作業はできないんです)
では、実力を検証してみます。
こだまちゃんを抱っこしてみました。
スタンドはとても軽いのですが、
ドール自身の体重がかかるのでびくともしません。
あとは撮影時にいかにベースを隠すか、ですね。
草地や落ち葉があれば簡単ですが、
最初にコンクリの上では、なんて言ったけど工夫が必要ですね。
鎌倉行き、楽しみでーす!
「ワタシたちも連れてってもらえるのー?」
「もらえるのー?」
もちろん!
さあ、朝も早いからさっさと寝ましょう。
おやすみなさーい。
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