瀬戸大橋を見ると足が痛い男
瀬戸大橋。
岡山県倉敷市と香川県坂出市のあいだ、
およそ10kmの瀬戸内海の上を、
6つの橋とそれらをつなぐ高架橋で結ぶ
世界最大の鉄道道路併用橋です。
レインボーブリッジと違って、
車道の下、鉄骨が縦斜め縦斜めになってる
箱みたいな部分の中に電車が走ってます。
ちなみに、新幹線2車線分の空間があるのも、
意外と県外には知られてない事実(^^)
ふっふっふ。
たまには真面目なことも書くのだ( ̄▽ ̄)
1兆1千300億円以上。工期約10年。
その眺望は、思いっきり見慣れた僕らでも
いまだに「威容」と思えるスケール感!
わーお:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
坂出出身の僕も、休日に時間が空いた時、
車を走らせて坂出市の展望台まで
橋を見るためだけに行ったりしてますねん。
ただ…
この橋を見るたびに、僕の右足がうずく。
正確には右の足の裏がズキスキ痛む。
哀しき青春の記憶(こんなんばっかりやな)
1987年8月12日。
南備讃瀬戸大橋の最終ボルト締結式を
取材するために、僕はバイトさんと一緒に
瀬戸大橋に向かいましてん。
翌年4月の開通に向けて工事は急ピッチで、
当時、地元・坂出市のCATVにいた僕は、
報道担当として毎日のように瀬戸大橋ネタを
取材してましたの。
お天気めちゃめちゃ晴天(^O^)わーお![]()
ターゲットの南備讃瀬戸大橋とゆーのは、
瀬戸大橋の6本ある橋のうち最も四国側の
一番大きなつり橋です。
よくメディアに出る、手前に砂浜のある映像で、
一番手前にどどん!とでっかく写ってる橋。
かつてキングギドラに破壊された経験あり。
この日、両サイドから伸びてきた橋げたが、
ついに中央でドッキングしてボルト止めされ、
南備讃瀬戸大橋だけじゃなくて、
瀬戸大橋全部の海峡部の桁がつながる!
とゆー記念すべき日やったんですo(^▽^)o
朝からなかなか暑いお天気やったもんで、
僕を含めて多くの報道陣が軽装&運動靴。
まず、手前のエレベーターのある橋脚から
橋上(今の車道)に上がりまして、
そこからは、わっせ( ̄ー ̄;わっせ
南備讃瀬戸大橋の中央まで歩いて行く…
まあ、当然と言えばとーぜんやけど、
アスファルト舗装なんて未着工やから
橋の上は延々と続く鋼鉄の道…。
海上約50m。目的地までおよそ1Km。
逃げ場のない状態でひたすら歩け歩け。
ほとんどベンハーの世界( ̄_ ̄ i)
太陽照りつけるわ荷物重いわ風ないわ、
なにより太陽に焼かれた鉄の路面が
熱いのなんの(´_`i)
スニーカーの底が焼けてうにゃうにゃして
鉄の表面にひっつくよーな感じ(T_T)
よーやく汗だくで現地に到着した時は、
ほとんどの報道陣が「ふへへ~~」。
倒れてひっくりかえる人も(´□`。)
ボルト締結式自体は無事に執り行われ、
猛暑の中の取材も、まあなんとか終了。
おつかれさまでしたm(u_u)m
が。
ここから本当の悲劇が待ってましてん![]()
日はさらに昇り、鉄製の路面はもっと焼かれ、
ジリジリジュワジュワ音がしてるよーな感じ。
僕らはそこをまた歩いて帰らないといけない。
「…よ、よいしょ」
最初の一歩からして「ぐにゅ~」と靴がゆがむ。
「おっ、おほっ、よよっ、あちょっ…」
熱さを紛らわす奇声をぶつぶつ言いながら、
100mほど歩いたところで、右の足の裏に
生け花の剣山を刺したようなスルドイ痛み!
しばらく我慢したけど、もー限界(T▽T;)
「えーんえーん」
機材をバイトさんに渡して、靴の裏を見たら、
なぜか自分の足の裏が見えてますねん。
「…( ̄_ ̄)??」
スニーカーの底が溶けて5百円玉ぐらいの穴が
ぽっかりあいて、靴下も溶けちゃってる。
焼けた鉄の上を、自分の足で歩いてましてん。
すでに水ぶくれになってて真っ赤っか。
「どうしよう」
どーしよーもない。
「ううっ…(T_T)」
結局、そこからさらに数100m。
僕は、感覚のなくなりかけた足の裏で
世紀の大事業・瀬戸大橋の「熱い感触」を
必死の思いで感じ取りながら、
完成後は決して歩くことのできない鉄の路面を
感動と激痛の涙を流しながら歩いたのでした。
