ゴロのこと
捕獲された犬たちが、保健所で殺処分される
映画の紹介をテレビで見ましてん。
ふと、僕が19歳の頃に実家で飼ってた
ゴロって名のダックスフントを思いだした。
ゴロは茶色い短毛のふとっちょダックスで
しんのすけさんとは見た目は全然違うけど
なんとなくのほほ~んとした性格と雰囲気が
やっぱり共通してますね(^_^;)
ゴロは赤ん坊の時から一緒に生活してたんで、
ご飯の時間も一緒、お風呂も一緒、
寝る時は人間の布団にもぐりこんで…とゆー
ホント、フツー家族のような存在やった。
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お願い…
今日のブログは、いつものおバカ話じゃないです。
今回はごめんしてねm(_ _)m
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僕が高校を出た年の夏、
僕の父親は日本脳炎に倒れて、
あっけなく死んでしまった。
葬式だなんだとめちゃめちゃ慌ただしい間、
今まで一人っきりになったことのないゴロは
近所の獣医さんに預けられることになった。
1週間後、よーやく生活が落ち着いてから
僕がゴロを獣医さんに迎えに行くと、
いくつも檻が並んだ部屋の一番奥で、
ゴロは震えるみたいに小さく丸まってた。
「ゴロ」と呼んでやると、ちょっと戸惑ってから
「わきゃぁん!」
もう必死で飛びついてきて舐める舐める。
:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
父がいなくなった家やけど、ゴロが帰ってきて、
ちょっと明るくなったと思うo(^▽^)o
僕は就活を始め、自動車教習所に通い出した。
ところが、すぐに今度はゴロが体調を崩した。
ご飯全然食べなくなって、息も荒い( ̄_ ̄ i)
何日か様子を見て、また獣医さんへ。
診断結果:重度の急性肝硬変
「どーゆーことです?」
「運動不足と、急激なストレスが原因かと」
「…で?」
「もって、今晩いっぱいでしょう」
もともと家の中で悠々自適にやってた上に、
父親の死と葬儀で、ものすごいストレスを
ゴロに押しつけちゃったのかもしれへん。
「僕ら人間のせいや」
ものすごい罪悪感と後悔に責められながら
ゴロを家に連れて帰った。
暖かい部屋でゴロを毛布の上に寝かせ、
横に一緒に寝ころがった。
ぜっ…ぜっ…ぜっ…ぜっ…ぜっ…
もう息するのもやっとこさって感じで、
時々ぺろりと鼻の頭を舐めるだけ。
意識も混濁してるようで眼もうつろ。
僕はなんかしらんすごく怖くなっちゃって
ずーっとゴロに話しかけてた。
ゴロには聞こえてなかったと思うけど。
ただ、ゴロはおしっこをしたくなった時だけ、
無理に立ち上がってトイレに行こうする。
「もーええ、もーええ。ここでしよ」
何度かそう言ってやると、
やっとその場でちょろちょろと排尿して、
またじっと動かなくなる。
そういうしんどい状況が数時間続いた。
夜8時が過ぎて、
ふと、ゴロがなにか思い出したみたいに
僕の腕の上に顔をちょこんと乗っけた。
「どしたん?」
「ふー…」
その瞬間、さっきまでずっと続いてた
ぜぇぜぇぜぇという呼吸が静かになった。
すー…すー…っと静かな息。
僕はもう泣きながら体をさすってやった。
家族も集まってきて、みんな泣いてた。
家族に見守られる中、ゴロは「ふぅ」と
最後にほっとしたような息をひとつして
僕の腕の中で冷たくなった。
翌日、僕は教習所を休んだ。
次の日、担当の若い教官に理由を訊かれ、
飼い犬が死んだ、という事実を伝えた。
すると、教官は困ったような顔をして
嘲笑するように僕に言った。
「犬が死んだだけで、教習サボったの?
そんなの、まずいっしょー。はは…」
気がついたら僕は教官をぶん殴ってた。
ひっくり返った教官が鼻血を出して、
わけがわからないって顔で僕を見てた。
「さすがにこりゃ退学やな~ ̄v ̄;」
帰る準備してると、
教官の上司のエラいさんがやってきて、
「担当を別の教官に代えます」と言って
僕に謝罪してくれた。
「私も犬を飼ってます。思いは同じです」
教習所からの帰り、自転車をこぎながら、
僕はわあわあ泣いた。
それがなんの涙か分からんかったけど、
港沿いの道を秋の海風に吹かれながら
とにかくわあわあ泣いてましてん。