論理学にタテついてみる
「論理学」
孤独な学問。
そらロンリー学やがな。
…( ̄▽ ̄ )
いまいちつまんなかったですね。
芸術専門学校のカリキュラムに
この「論理学」がありましてん。
講師は、こじゃれたスーツ姿の、
しかしどこかチャイニーズマフィアの…
背広を作っている仕立て屋さんみたいな
まことにサエない人やった。
先生は教科書を開くこともなく、
いきなり黒板の左の方に男と亀の絵を描き、
右側に「GOAL」と書かれた旗を描いた。
これがヘタでヘタでσ(^_^;)
そして、「論理学」の授業がついに始まった。
アキレスと亀
韋駄天のアキレスと、のろまな亀の徒競争。
ハンデを貰った亀が、先にスタートする。
「どもー、お先~」
わっせ、わっせ、わっせ…
しばらくしてアキレスが走り出す。
「いくでごわす」
どわわ~~~~!
さてアキレスが亀に追いつくには
まず、先に亀が走った距離の半分の地点を
通らないといけない。
「ふんふん、理屈はそやね。はい、通過~」
次にアキレスは、残り半分の、
さらに半分の地点を通過しないといけない。
「ま、残り1/4地点ってことやね。そりゃそーだ」
残り半分の、半分を通過した後、アキレスは、
さらに残りの半分の地点を通過する必要が…
「おーおー、どんどん迫ってきてるねー」
実は迫ってきてないんだなこれが(^^ゞ
この六つでアキレスは、亀が走った距離の
さらに半分→さらに半分→さらに半分→
これが「無限」に繰り返されていく。
アキレスは、無限に続く半分の地点を、
無限に通過しないといけない。
つまり、アキレスはどんなに頑張っても、
絶対に亀には追いつけないわけ。
…とゆーオハナシやった。
「なんやこれ( ̄_ ̄ i)??」
教室に蔓延する???マークを気にもとめず
怪しい仕立て屋の講義は続く。
「実はもっと分かりやすい話があるの」
矢と的
あなたは、数m先の的に向けて矢を射った。
矢はびゅん!と飛んで的にぐさりと命中!
わーいわーい:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
ところがどっこい、論理学の世界では
そーはいかないらしい( ̄□ ̄;)
もぅ、いけず( ̄ー ̄;
矢は、的までの距離の半分の地点を…
また例のアレですな(-"-;
的までの半分の地点を通過…する前に、
さらに半分の地点、
その前にさらに半分の地点を、
その前にさらにさらに半分の地点を、
通過しないといけない。
┐( ̄ヘ ̄)┌
これが無限に続いていくわけやから、
矢は決して的に刺さることはない。
「うーむ( ̄∩ ̄i)」
これはどーゆーことを示唆してるんでしょ?
弟子は決して師匠を超えることはできない?
植村直己さんは決して山頂には立てない?
あかつきは金星軌道には乗れない?
…これは違うか。 ごめんなさいm(_ _)m
僕は決して毎朝会社には出勤できないし、
その前に自分の車にもたどり着けない。
ベッドから降りることもできへん。
空気は決して僕の肺には届かないし、
目覚まし時計の針は動けないわけだ。
分子のブラウン運動も止まる。
なんかアカデミックになってきたな。
もーちょっと付き合ってくださいm(_ _)m
ロケンローラーの魂の叫びは聞こえへんし、
痴漢の手はスカートの中に入れへんし、
あなたの愛の言葉も愛する人には届かない。
…赤ちゃんも生まれない。
わーお。人類滅亡の危機( ̄0 ̄;
どうでしょう( ̄へ  ̄
ここはひとつ、アキレスさんに頼んでみよう。
論理学上、アキレスが亀に追いつけないのは
自明の理であります。
ではでは( ̄▽+ ̄)
アキレスがどわー!っと走っていって、
「お、そろそろ亀に手が届きそーやがな」
と思った瞬間!
さっと手を前に伸ばし、
亀の甲羅をがっし!と掴み、
おへそに力を入れて踏ん張って、
「とうっ!」
ビューン!と亀を後方に投げ飛ばすっ!
亀は後ろへと飛んでいき、
ついにアキレスが亀を追い越したっ!
人類の勝利!
わーいわーい!
これで未来は僕らのもの。わは、わはわは。
しかし、論理学の先生は静かに言うのです。
「アキレスがいくら手を前に伸ばしたとしても、
その指先は決して亀には届きません。
仮に亀に手が届いて投げられたとしても、
亀がアキレスの後方に飛んでいくには、
飛んでいく距離の半分の、さらに半分の…」