ヘリコプターは空を飛ぶものなのです
「これに乗るんですか?」
「そのために来たんでしょう?」
「そのために来ました」
「では乗りましょう…」
若い二枚目のオーナーパイロットさんは、
嬉しそ~にヘリコプターのドアを開いた。
「二人乗りなんです(^▽^)」
「でしょーね。椅子が2つしかないですもん」
正しくは椅子が2つあるだけのコクピット。
本体も可愛いぐらいに小さいヘリコプターは
『俺すごいよびゅんびゅん回っちゃうよ』
そんなふうに粋がってるみたいに
ひゅんひゅん頼りなくローターを回してた。
その日、僕はあるテレビ番組のロケ撮影で、
ヘリコプターを個人所有してる男性を
取材してましてん。
「なんでまた自分でヘリを買ったんです?」
「いやね、将来は遊覧ヘリやりたくてね」
「はいはい」
「それには規定の飛行時間を飛ばないと…」
「あ」
ぎゅぎゅぎゅーん!
ローターの回転が突然勢いづいて突風になって、
僕の帽子が飛ばされてっちゃった。
「あ…帽子…」
「飛んでっちゃいましたね(^_^;)」
「海に落ちちゃいましたね」
「沈んでってますね(^o^;)」
「…いやその、そんなことよりもですね」
「はいはい(^-^)」
「急にローターの動きが速くなったのは?」
「さあ、なんででしょう(^_^)」
「-_-; もういいです。 …で?」
「はい。飛行時間を稼ぐためにヘリを買ったんです」
「ほおほお。 …え(- -;)? そのためですか?」
「ヘリを借りて飛ぶのはお金がかかるんですよー」
「ほ~( ̄  ̄ )」 ←いまいち価値観が分からない
まあ、とにかく飛ばんことには仕事にならんので、
僕も腹をくくって助手席へ。
ヘリは、2人の合計体重まで厳しく制限されてる
ほんとーに小さな小さな機体で、
パイロットと僕がきっちりハマった感じで乗る。
「じゃ、行きますよ」
「…よろしくお願いしまふ」
ひゅん…ひゅんひゅん…ひゅ、ひゅん…
「あれー?」
「…? なにか?」
「えー、いえいえ」
ひゅんひゅんひゅんひゅんひゅんひゅん!
「おし(^o^)!」
「おし(-_-)?」
「えー、いえいえ」
ヘリはどっこいしょ…とゆー感じで離陸成功。
「ね、飛んだでしょ?」
「そーですね。まあ、ヘリなわけですし」
「そーなのです。ヘリだから飛ぶはずなのです」
まあ、考えてみればヘリなんだから飛ぶハズで、
僕も開き直って撮影を始めましてん。
ヘリから見える海と山の風景は素晴らしかった!
この感動的な眺めをお茶の間に届けなければ!
…なんてゆー甘っちょろい熱意はすぐに冷めた。
ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ
「あの、赤いランプが点滅してますが?」
「赤いランプ?」
「はい。それに警告音がぴぴぴぴ…と」
「ああ、それ、ダイジョウブなんですよ^_^」
「大丈夫なんですか?」
「ダイジョウブです」
「エマージェンシーって書いてますけど」
「はい。エマージェンシーランプですね」
「で、大丈夫なんですね」
「ダイジョウブです」
ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ
「( ̄_ ̄ ;) 」
約15分間の緊迫した飛行は無事に終了しまして
ひゅるるるるん…どすんどすん…
半分尻モチした感じで、ヘリは桟橋に着陸した。
「ね、ダイジョウブやったでしょ^^」
「はい、大丈夫でしたね」
「わははは。また乗りにきてください」
「…」
「また乗りにきてください」
「…」
後日届いた、その後のヘリコプターの情報。
桟橋のロープに着陸脚を引っ掛けて海に墜落。
( ̄_ ̄ ;)
「そのために来たんでしょう?」
「そのために来ました」
「では乗りましょう…」
若い二枚目のオーナーパイロットさんは、
嬉しそ~にヘリコプターのドアを開いた。
「二人乗りなんです(^▽^)」
「でしょーね。椅子が2つしかないですもん」
正しくは椅子が2つあるだけのコクピット。
本体も可愛いぐらいに小さいヘリコプターは
『俺すごいよびゅんびゅん回っちゃうよ』
そんなふうに粋がってるみたいに
ひゅんひゅん頼りなくローターを回してた。
その日、僕はあるテレビ番組のロケ撮影で、
ヘリコプターを個人所有してる男性を
取材してましてん。
「なんでまた自分でヘリを買ったんです?」
「いやね、将来は遊覧ヘリやりたくてね」
「はいはい」
「それには規定の飛行時間を飛ばないと…」
「あ」
ぎゅぎゅぎゅーん!
ローターの回転が突然勢いづいて突風になって、
僕の帽子が飛ばされてっちゃった。
「あ…帽子…」
「飛んでっちゃいましたね(^_^;)」
「海に落ちちゃいましたね」
「沈んでってますね(^o^;)」
「…いやその、そんなことよりもですね」
「はいはい(^-^)」
「急にローターの動きが速くなったのは?」
「さあ、なんででしょう(^_^)」
「-_-; もういいです。 …で?」
「はい。飛行時間を稼ぐためにヘリを買ったんです」
「ほおほお。 …え(- -;)? そのためですか?」
「ヘリを借りて飛ぶのはお金がかかるんですよー」
「ほ~( ̄  ̄ )」 ←いまいち価値観が分からない
まあ、とにかく飛ばんことには仕事にならんので、
僕も腹をくくって助手席へ。
ヘリは、2人の合計体重まで厳しく制限されてる
ほんとーに小さな小さな機体で、
パイロットと僕がきっちりハマった感じで乗る。
「じゃ、行きますよ」
「…よろしくお願いしまふ」
ひゅん…ひゅんひゅん…ひゅ、ひゅん…
「あれー?」
「…? なにか?」
「えー、いえいえ」
ひゅんひゅんひゅんひゅんひゅんひゅん!
「おし(^o^)!」
「おし(-_-)?」
「えー、いえいえ」
ヘリはどっこいしょ…とゆー感じで離陸成功。
「ね、飛んだでしょ?」
「そーですね。まあ、ヘリなわけですし」
「そーなのです。ヘリだから飛ぶはずなのです」
まあ、考えてみればヘリなんだから飛ぶハズで、
僕も開き直って撮影を始めましてん。
ヘリから見える海と山の風景は素晴らしかった!
この感動的な眺めをお茶の間に届けなければ!
…なんてゆー甘っちょろい熱意はすぐに冷めた。
ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ
「あの、赤いランプが点滅してますが?」
「赤いランプ?」
「はい。それに警告音がぴぴぴぴ…と」
「ああ、それ、ダイジョウブなんですよ^_^」
「大丈夫なんですか?」
「ダイジョウブです」
「エマージェンシーって書いてますけど」
「はい。エマージェンシーランプですね」
「で、大丈夫なんですね」
「ダイジョウブです」
ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ
「( ̄_ ̄ ;) 」
約15分間の緊迫した飛行は無事に終了しまして
ひゅるるるるん…どすんどすん…
半分尻モチした感じで、ヘリは桟橋に着陸した。
「ね、ダイジョウブやったでしょ^^」
「はい、大丈夫でしたね」
「わははは。また乗りにきてください」
「…」
「また乗りにきてください」
「…」
後日届いた、その後のヘリコプターの情報。
桟橋のロープに着陸脚を引っ掛けて海に墜落。
( ̄_ ̄ ;)