でぶるまんしゅーじですねん(間もなく閉鎖) -220ページ目

CATV最前線・涙で見えない事件

昨日のブログで、20年前の青春まっただ中!な僕の


CATV時代の哀しい事件のネタ書いたら、


なんかいろいろ思い出しちゃって、その第2弾なのです。






僕は基本的に運動オンチな上に、


取材中でも「気になること」しか見えない男のよねん。





そんな男が起こした、メーワクかけすぎ事件・・・






その日は、坂出市のさぬき浜街道が西運河を超える


「両景橋」の拡幅工事のうち、橋梁部分がかかって


橋がつながったぞわーいわーいな日でしてん。




ゆるい円弧を描く橋の真ん中で、


市長以下関係者が記念式典をやるので、


その取材に僕が行くことになったの。






ギリギリのスタッフで運営するCATVの場合、


通常はカメラマンが撮影と取材を一人でこなす…のが


フツーなんやけど、嬉しいことにちょーどその時は、


会社関係者の息子さんがバイトで手伝ってくれてた。





「いざ、両景橋にいっくぜー( ̄o ̄)/!」


「はい」


「テンション低いなー。仕事はノリやで!いぇ~い!」


「はい」


「…( ̄_ ̄;) えー、出発」





現場近くに車を停めて、橋の上を見上げたら、


ぼちぼちと式典が始まろーとしておる雰囲気。





「わ、やばいやばい。始まりかけてまんがな」


「そですね」


「(^_^;)冷静やな。ま、それはえーこっちゃけど」


「ども( ̄_ ̄)」


「いえ( ̄_ ̄)」





当時はまだカメラはベータカムの一体型…どころか、


Uーマチックとゆーデカい業務用テープで、


今のMacProぐらいある肩懸けVTR(SONY BVU-110)、


ずっしり重い3管式カメラ(SONY BVP-3)…とゆー、


40代の報道経験者なら感動的に懐かしい機材セット。




これが実に重い。




「よいしょ( ̄へ ̄;」




僕はカメラと三脚、バイト君はVTRと機材バッグを担ぎ、


まだ工事中の橋のふもとに一歩を踏み出した…瞬間、





んごきっ…





ちょっと湿った感じのにぶいやーな音。




「うげ( ̄_ ̄;)」





僕の右足首を襲う電撃みたいな激痛。





「あ…あはん…」





もんどりうって熱いコンクリート面の上に転がりましてん。


実は、まだ路面のアスファルトが敷かれてなくて、


排水溝のある両側部と路面部に20cm以上の段差があったの。


知らんと踏み込んで、思い切り右足首をくじいちゃった。





「あぐっ!」





呻くしかできへん僕に、バイト君、意外と冷たく、


「はよ行かんと、間に合いませんよ」


「(T_T)  ←(文句言いたいけど言葉にならない)」




涙うるうるの眼で見上げたら、関係者が整列してますがな。





「あかん…。な、カメラとVTR持って上に行って!」


「は?」


「とりあえず撮影だけし…あたたた…してきてー」


「できません」


「いや、できませんじゃなくて…お願ひ~(T_T)」


「できません」


「あーん(T_T)」




なんとも情けない折衝を橋の下でやっとりますと、


どーも下の様子がおかしいことに、関係者が気付いてくれた。


顔見知りの職員さんが2人、走って降りてきてくれましてん。





「どないしました?」


「す、すみません。足くじいちゃって…あたたたた」


「おっけー!」


なんとまー、職員さん2人が両側から僕の身体を抱え上げて、


足を引きずる僕をわっせわっせと橋の上まで運んでくれたの。




正直、めちゃめちゃ涙が出た。ほんとよ。


だって、引きずる足がめちゃめちゃ痛かったから( ̄^ ̄)




バイト君が機材を運び上げてくれて、やっと現場に到着。





「大丈夫か~^o^」




松浦市長(当時)が半分笑いをこらえながら声をかけてくれた。





とりあえず撮影機材は準備したけど、


カメラマンである僕が歩けんからぜんぜん動けへん。


すると、松浦市長が神サマみたいな英断をしてくれた。




「おーい。○○君(僕のこと)を中心に、会場を組み直せ~」




驚くなかれ、たかがCATVのカメラマンごときを真ん中に、


神事の祭壇、挨拶用のマイクスタンド、テープカットなどが


扇状に並べられましてん( ̄v ̄)




「では、式典を始めます…ね」




司会者が僕に確認してから式典がスタート。


さすがに痛みは引かんからず~っと涙ナミダで、


ファインダーもよく見えない状態やったけど、


僕は式典の進行に合わせて、立ち位置を動くことなく、


三脚の上のカメラを左右に振るだけで撮影出来た。





いやー、ほんと嬉しかったな~(^o^)





15分ほどの式典は、ラストのテープカットで無事終了。


僕はまた捕獲された宇宙人のごとく両脇を抱えられ、


橋の下に降りることに成功したのでした。





「よかったですね」


バイト君は車を運転しながら相変わらずな感じで言った。




「無事に撮影出来て」


「ども。…な、あのままやったらどーするつもりやった?」


「どーする、とは?」


「君が行かないといかんかったら、やっぱり行った(^_^)?」


「いえ、断ります」


「あそ( ̄_ ̄)」








帰社した僕は、編集を同僚に任せて病院に直行。


生放送直前に会社に戻り、ほとんど打ち合わせもリハもなく


大慌てでスタジオのカメラの前に座り、いつもの笑顔に戻って


その日のニュースが始まったのでした。






坂出市役所の皆さま、ほんとーに感謝感謝でしたm(_ _)m








追伸


両景橋のニュースはその日のトップ項目。


「最初はこの話題から。両景橋の拡幅工事が一歩進みました」


僕のフリで、モニターに式典の様子が映った。


「(T_T)」


自分が必死で写した映像を見て、僕はまた涙が出ましてん。






なぜって?






涙ながらに撮影した映像は、大半がピンボケやったのよ。






内緒やで~( ̄_ ̄)