でぶるまんしゅーじですねん(間もなく閉鎖) -171ページ目

夜の渓谷で不届き者に天誅下る

僕、なぜか海外の方と知り合いになる機会が多くて

ま~僕なりにぷちぷち国際コミュニケーション

ビミョーな英語で楽しんでおるわけです。


:*:・( ̄∀ ̄)・:*:やっほー


スペイン出身の男性アルトゥロ(僕と同じ年)とは、

15年前、ある交流イベントに"通訳まがい"として

ボランティ参加した時に初めて会いましてん。


「どもー。しゅーじって呼んでください」

「わたし、アルトゥロです。わたし、男です」

「わはは、見りゃ分かりますわ~(^_^;)」


スペイン語訛りの英語が聞きとりにくかったけど、

とにかく陽気でめちゃめちゃ面白い男性やった。


もう10年会ってないけど、アルトゥロ元気か~!


さて、ある夏の日、アルトゥロを含めた仲間10人で

綾川町の柏原渓谷に遊びに行くことになったのね。


事前に幹事さんから出された参加条件が…

『おやつは350円まで。バナナは含まず』

違う違う(* ̄Oノ ̄*)

『なにか面白い食べ物を持ち寄ること』


「( ̄_ ̄)う~ん」

僕もけっこ~悩んで、結局、ネットで食材を購入。


そーこーしてるうちに柏原渓谷ナイト当日が来た。


みんなで河原でわいわいキャンプの準備をしながら、

それぞれ持ち寄った面白食材ネタを披露なう。


「しゅーじは何持ってきた?」


相変わらずアルトゥロのぶっきらぼーな日本語。


「ふっふっふ…。これだ~!」


マンチェゴ、ムルシア・アルビノ、テティージャ…

これ全部、スペインのチーズですねん。


「どうアルトゥロ(^o^) お国のチーズやでっ(^o^)」


そしたらアルトゥロ、ちょっと苦い顔してこ~言った。


「ぼく、チーズ、食べられないの」

「( ̄_ ̄;)うっ…」


スペイン人がこれじゃ困るのことよ。


「じゃ、アルトゥロは何持ってきたん( ̄_ ̄)??」


アルトゥロは「むふふふ」といやらし~顔して笑うと、

めちゃめちゃ明るいオレンジ色をした小さな果実

嬉しそーに出してきた。


「なにこれ( ̄o ̄)??」

「チレ・アバネロ」

「ちれあばねろ?」

「甘い果実。子どものお菓子」

「ほ~( ゚ ▽ ゚ )」


食べろと勧められたんで「がぶっ」とやった。

その瞬間…口の中で爆竹がはじけた…みたいになった。


「(T▽T;) あびー! おひー! まほー!」


まーアホみたいに辛いんですわ(T_T)


「なにこれー。゚(T^T)゚。」

「スペイン語でチレ・アパネロ(^ε^)♪ 英語では…ハバネロ」

「先に言え先に(ToT)=3」


もちろんハバネロって世界一辛いといわれる唐辛子。

名前は知ってたけど、食べたことなかったのよねー。



やがてあたりも暗くなりまして、いよいよバーベキュー開始!



ただ、ちょっとした手違いがあって、

お肉の量が当初の半分しか用意できてなかったの。

まーそれはそれ、仲良く分け分けして食べることに決定。


とりあえず若い連中に先に分け前分の肉を焼いて食べさせ、

彼らがお酒に移った頃を見計らって僕らが肉を焼き出した。


…と、バーベキューコンロの正面に立って肉を焼いてる

僕とアルトゥロの間に、後方の暗闇からなにかがぬ~っと

出てきましてん。


「?( ; ̄_ ̄)」  V  「( ̄_ ̄; )?」


圧倒的に肉が足りんかった若い連中の一人が、

肉の窃盗を試みよーとしておるわけです(-з-)


網の上をうねうねうろうろ動きまくるトングは、

明らかに肉の塊を探していらっしゃるごよーす。


「V( ̄v ̄)V」  V  「V( ̄o ̄)V」


アルトゥロと2人で、網の上で美味しそうに焼けてた

牛肉のアスパラ巻きをいったんくるくるほどきまして、

中のアスパラやニンジンなどを撤去。

そこに必殺チレ・アバネロを入れて…巻き巻き( ̄* ̄ )


「<( ̄v ̄)>」  V  「<( ̄o ̄)>」


やがて、またまたそ~っとやってきたトングの前に

そのスペシャル肉巻きを置いてやりましてん。


トングは「はみはみ」と感触で肉ってことを確認したらしく、

むんず!とつかんですーっと闇に消えた。


ごそごそ…

はむはむ…


やがて一瞬の沈黙ののち。


「おごぉうふっ…」




今までに聞いたこともないよ~な

激しくも切ない呻き声が、夜の渓谷に響き渡った。