グレッグ・マダックス | 野村孝博のブログ

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 先日、我らがカープの森下投手が達成した「マダックス」ですが、メジャーリーグに明るくない私は、この「マダックス」という指標を耳にするまで、グレッグ・マダックスという投手を知りませんでした。現在、58歳だそうですが、2008年まで現役だったので、名前くらい聞いたことがあっても良さそうですが、残念ながら初耳です。因みに、有名なランディ・ジョンソンは2009年まで、ロジャー・クレメンスは2010年までですから同じくらいの年代でした。

 

 グレッグ・マダックスは1984年のドラフトでカブスから2巡目に指名されています。因みに、メジャーの「2巡目」というのは、日本でいうドラフト2位で良いのかどうかというのもちょっと分かりません。2年の下積みを経て、20歳でメジャーに昇格し、その年に、実兄のマイク・マダックスと投げ合って勝利しています。兄弟がメジャーの試合で投げあうなんて、両親からすれば嬉しいのでしょうが、どちらにも勝ってほしいし、どちらにも負けて欲しくなくて、なんとも複雑な心境だったでしょうね。

 

 2008年まで22年間メジャーで活躍し、通算355227敗防御率3.16、最多勝3回、最優秀防御率4回という凄まじい成績を残しています。先ほど挙げたランディ・ジョンソンが通算303166敗、防御率3.29、最多勝1回、最優秀防御率4回、ロジャー・クレメンスが354184敗、防御率3.12、最多勝4回、最優秀防御率7回とそれぞれ凄まじい記録です。同年代でしのぎを削り、お互いを高めあったなんて言う影響もあったのかもしれません。

 

 さらにこの3人は登板数がマダックス、ランディ・ジョンソン、クレメンスの順にそれぞれ744試合、618試合、709試合、完投数が109100118、完封が353746、無四球が361824、投球回数が5008.14135.14916.2と凄まじいです。そうした中で、グレッグ・マダックスは、「マダックス」と呼ばれる100球以内での完封が13もあるのですから凄いです。ランディ・ジョンソンとクレメンスは、調べた限りではマダックスは達成していないようでした。

 

 これだけすごい投手ですし、実は5000回投球なんて言うのはメジャー記録なのではないかなんて思って調べてみましたが、投球回ではマダックスは13位でした。通算勝利数は8位とこれだけ凄いのにまだまだ上がいます。1位は両方ともサイ・ヤングで511勝、7356回投球でした。サイ・ヤングは1890年~1911年までの選手ですから、記録が正確かどうかは何とも言えないところですが、それにしても凄まじいです。サイ・ヤング賞なんて言うのがあるくらいですからね。そのサイ・ヤング賞の最多受賞はクレメンスの7回、連続受賞記録がマダックスとランディ・ジョンソンの4回だということでした。なんだか色々凄まじいでが、サイ・ヤングと聞くとBLACK SABBATHの「Die young」が頭の中でで流れてしまいます。。