昨日の続きです。
愛子様は22年3月の成年の記者会見で「近年自然災害が増え、またその規模も徐々に大きくなっていることを心配しています。そのような中でボランティアとして被災地で活躍されている方々の様子をテレビなどの報道で目にしまして、自分の住んでいる街であるとかないとかに関係なく、人の役に立とうと懸命に活動される姿に非常に感銘を受けました。
私の親しい友人にも東日本大震災で被災した福島県の復興支援にボランティアとして携わっている友人がおりましたて、私自身、災害ボランティアにも関心を持っています。」とコメントしています。このあたりから、将来をしっかりと見据えていらっしゃったのかもしれません。
赤十字というと、個人的には献血と災害時の募金活動の印象が強いです。しかしながら、活動はそれだけにとどまらず。病院、福祉施設、看護大学の運営、国内外を問わず災害支援等、本当に多岐にわたる活動をされています。赤十字のはじまりはスイスの実業家、アンリー・デュナンがイタリア統一戦争の激戦地で放置されていた負傷者の救護活動にあたり、その様子を「ソルフェリーノの思い出」という本にまとめました。本はヨーロッパ全土で反響を呼び、各地で有力な仲間が出来て赤十字が誕生したということです。
日本赤十字社は1967年に佐賀藩の佐野常民がパリ万博を視察に行った際、赤十字に出会い、1877年に前身の博愛社が設立され、1887年に日本赤十字社に改称しています。組織としてはどんな形態なのかと思ったら、1952年に制定された日本赤十字社法によって設立された認可法人ということでした。若干、外圧っぽいところも感じられなくはありませんが、専用の法律があるのですから、国を挙げた組織だということですね。
全く知らなかったのですが、皇后雅子様が名誉総裁でした。また、名誉副総裁には文仁親王妃紀子様、常陸宮正仁親王様、正仁親王妃華子様、崇仁親王妃百合子様、寛仁親王妃信子様、憲仁親王妃久子様と皇族6名が在任しています。名誉総裁は香淳皇后様、上皇后美智子様、皇后雅子様と昭和以降の歴代皇后が歴任しています。ちなみに、「様」ってつけるべきなのでしょうか。「雅子様」なら必要かもしれませんが「皇后雅子」には不要ではないかなんて考えて、ちょっと調べてみましたが、分かりませんでした。いずれにしても、皇室と関係の深い組織なのですね。愛子様は名誉総裁という立場にはならないかもしれませんが、現場を経て、「名誉」が付かない総裁まで上り詰めて頂くのもよさそうです。