骨強度低下のメカニズム | 野村医院@横浜市のブログ

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はじめまして!!横浜市栄区にある整形外科医院
”野村医院”のスタッフによるブログです。
皮膚科、耳鼻科、内科の専門医も非常勤勤務しており
周辺地域に根差したクリニックです。

こんにちは

GWが終わりましたが、ご気分はどうでしょうか?

当院は変わらず開いておりますので体調等変化あれば

整形、耳鼻科、皮膚科、内科とよろしくお願いします。

 

本日の内容はどうしたら骨強度は低下するのか?

そのメカニズムを知ってもらえたらなと思い記載します。

 

それでは早速ですが、順を追ってみていきましょう!

 

まずは骨が弱くなる流れです

骨リモデリング(骨の生成と破壊)が進みます

そして骨密度低下,骨構造劣化,二次石灰化度低下がおこり

骨が弱くなります。

他には酸化ストレスや糖化の亢進、栄養不足(ビタミンD、K)による骨基質たんぱくの変化によっても骨が弱くなります。

 

ではこの生成と破壊を示す骨リモデリングは採血を行うことで

骨代謝マーカーを数値化し骨の材質劣化を間接的に評価する指標となります。

構造的な骨質を評価するには骨密度検査が行われます。

 

骨強度の低下要因をこちらのモデリング図で見てみましょう。

 

 

 

 

骨強度=骨密度+骨質(構造・材質)で規定されます。

上図は下から見るとメカニズムがわかってくるかと思います。

 

生きていく上で避けることのできない項目は

エストロゲンの欠乏加齢です。

これらは骨吸収を亢進させて骨密度を低下し

最終的に骨密度が低下します。

また、エストロゲン欠乏や加齢に加えて生活習慣病により

酸化ストレスが増大し、骨吸収の亢進を助けるので骨質に対しても悪影響をもたらします。

 

骨質の良し悪しは、骨の新陳代謝機構(骨リモデリング)や

細胞機能の良し悪し、基質周囲の環境(酸化や糖化のレベル)

ビタミンDやビタミンKの補足状態によって制御されます

 

まとめになります。

骨強度の低下は多様な要因によっておこるため

個人の状態ごとに様々な骨折リスク評価が必要になります。

そのためにも何気ない日から食生活を見直したり

定期検診などで自分の身体の状態を把握することは非常に大切だと考えます。

早期発見早期治療を目指して健康寿命を延ばしていきましょう!

以上になります。ありがとうございました。