骨粗鬆症の疫学 | 野村医院@横浜市のブログ

野村医院@横浜市のブログ

はじめまして!!横浜市栄区にある整形外科医院
”野村医院”のスタッフによるブログです。
皮膚科、耳鼻科、内科の専門医も非常勤勤務しており
周辺地域に根差したクリニックです。

皆さんこんにちは。

今回は【骨粗鬆症の疫学】について記載していきます。

 

疫学という言葉を調べてみると

「集団で発生する病気の要因やその分布などを調査し、

疾病に罹患する法則を探し出す学問のこと」とでてきました。

 

今回のタイトル通り、骨粗鬆症に言い換えると

「骨粗鬆症が発生する要因や年齢分布等を調査して

骨粗鬆症に罹患する法則を探し出していく」となります。

 

※ガイドライン2015年版に順ずる情報を引用します。

 

まず、腰椎(第2腰椎~第4腰椎)と大腿骨近位部における

年代別の骨粗鬆症にかかる割合を表したグラフです

 

 

このグラフから分かることは

・どちらの部位も女性に多い

・年齢が高くなるにつれて発生率が高くなる  となります。

 

 

次に年齢による発生率のグラフです

 

 

このグラフから分かることは

・男性は50歳あたりから少数だが罹患する方が増える

・女性は40歳当たりから年齢を重ねるごとに多くなる

となります。

 

最後に以上を踏まえて大腿骨近位部骨折の

性・年代別発生率とその推移グラフを示します。

 

 

このグラフから分かることは

・男女ともに年齢を重ねると罹患率は増える

・女性の方が罹患率が高い

そして、

1987年に90歳をむかえた方と

2007年に90歳をむかえた方を比較した際に

男女ともに

2007年に生まれた方の方が罹患率が高くなるんですゲッソリ

 

今回のまとめになります

・腰椎、大腿骨と部位により男女差の程度は異なる

・男女差はいずれのグラフも女性が多い

・大腿骨近位部骨折は現在も増え続けている

 

今回の内容は以上になります。

皆さんはこの現状を見て、知ってどう思いましたか?

最近では当院にかかっている方(男性も含め)が

骨密度検査を希望する方が多くなっている印象です。

 

繰り返し言い続けていますが、

自分の現在を把握する。把握していれば対策が出来る。

これが非常に重要だと考えます。

この記事を読んで自分の現状を知らなくて、気になった方は

近隣の施設で骨密度の測定をしてもらうようにしてみてください

もちろん横浜市にお住いの方であれば当院へ来てみてください。

 

終わりになります。 ありがとうございました。

 

早期発見、早期治療(対策)を目指しましょう!