◆ニュースから 「意識」まで奪われて…… 恐ろしいカルト! | のむらりんどうのブログ       ~君知るや ふたつの意識~

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2002年9月22日の早朝。目覚めて布団の上に起きあがった瞬間、私は「光の玉(球)」に包まれたのです。以来、「自我」(肉体と時間に限定されたこの世に存在する私)と、「真我」(肉体を超えて永遠に宇宙に実在する私)の、ふたつの意識を持って生きています。

 

 

 

 「カルトマインド」の広がりに

        危機感を示す江川紹子さん

 

 

   今回の安倍晋三元首相の銃撃事件に関連して、容疑者の

  母親と宗教法人「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)

  の関係が、クローズアップされています。また、「統一教

  会」と政界との関係も報道されるようになり、緊張感が

  がってきました。

   けさの朝日新聞(2022年7月21日朝刊)には、『「オウム真

  理教」追跡2200日』の著書がある江川紹子さんが、以下

  のような見解を述べられています。

 

     大きく目を見開いて、記録しておきます。

                                 (引用します)

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  <元首相銃撃 いま問われるもの>

 

       カルト思想の脅威、今も  

 

            ジャーナリスト 江川紹子さん

 安倍晋三元首相の銃撃事件で、容疑者は動機について、母親が多額の献金をした宗教法人への恨みを挙げた。多くの市民を無差別に殺傷し、14人が死亡した地下鉄サリン事件などを起こしたオウム真理教を取材してきたジャーナリストの江川紹子氏(63)は、社会に「カルトマインド」が広がっていると危機感を示す。

 

 容疑者の母親は宗教法人「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)に総額1億円を献金し、自己破産したとみられている。容疑者は「母親が献金して生活が苦しくなり、恨んでいた」と供述したとされる。

 

 江川氏はカルトの特徴として「自分たちの信念を絶対視し、人権を害する反社会的行為をする団体で、巧みに他人の心を支配する」などを挙げる。旧統一教会が、信者の人権を抑圧し、高額な物品を買わせたり高額献金をさせたりしたと弁護士らが指摘していることも踏まえ、今回の事件を「高いカルト性を持つ団体が生んだ悲劇という側面を無視してはいけない」と捉える。

 

 2018年のオウム真理教元代表の死刑執行でカルト問題は一件落着した雰囲気を社会に感じるが、カルト性の高い団体は身近にいるとも指摘。米国の陰謀論集団「Qアノン」の派生団体が日本で誕生していることなどを挙げ、「自分たちが真理で、対立する者は悪という二元論で思考する『カルトマインド』が社会に広がっている危うさを感じる」と語る。

 

 今回の容疑者については「旧統一教会との関係に限れば被害者。その被害が放置されて怨念が膨らみ、ゆがんだ可能性がある」とみる。そのうえで「容疑者も適切な相談者に巡り合えていれば、事件に至らなかったかもしれない」として、強い信仰を持つ親のもとで苦悩する子どもたちを指す「2世」問題への理解や支援の必要性を訴える。

 

               *                                    

 

 ――今回の事件をどう受け止めていますか。

 「犯行はまったく正当化できませんが、旧統一教会との関係に限って言えば、容疑者は被害者でもある。親の多額の献金で一家は経済的な被害を受けた。被害者意識がどんどん膨らんでゆがみ、事件につながった可能性があります」

 「旧統一教会を巡っては、不安をあおることで法外な献金をさせたり、高価な物品を購入させたりして社会問題化してきました。旧統一教会の被害問題に取り組む『全国霊感商法対策弁護士連絡会』も、信者の人権を抑圧し、『献金勧誘行為や信者獲得手法について繰り返し違法である旨の判決が下されている』などと指摘しています。『高いカルト性を持つ団体が生んだ悲劇』という側面を無視してはいけない事件だと感じています」

 

 つかめぬ実態

 ――そもそも江川さんの考える「カルト」とは。

 「ネガティブな意味を含むので簡単に使うべき言葉ではありません。憲法も『思想・良心の自由』『信教の自由』を保障しています。その上でカルトを定義するなら『自分たちの信念を絶対視し、それに基づいて人権侵害そのほか、反社会的な行為をする団体で、巧みに他者の心を支配し、しばしばほかの考え方を敵視する』です」

 「カルトと指摘をうける団体は閉鎖的で不透明なことが多く、実態がなかなか分かりません。それでも二元論的発想を展開したり、人生上の問題に対して安易に“答え”を言い切ったり、正体を隠して勧誘したりする団体や人物に対しては、『カルト性が高い』と判断して距離を置くべきです」

 「カルト性の高い団体は宗教に限らず、過激派などの政治的団体やマルチ商法といった経済的団体にも存在します。日本にも広がる陰謀論集団『Qアノン』なども一例と考えます。敵を作って結束する二元論的な考え方『カルトマインド』が社会に広がっている危うさを感じます」

 

 問題なお存在

 ――なぜカルトに引き寄せられるのでしょうか。

 「オウム真理教の事件で罪に問われた信者たちも、多くは入信前はまじめで優しかった。入信の理由は様々ですが、人生の選択に迷ったり、人間関係に悩んだりと心が弱っているときに引き寄せられやすいとは言えるでしょう。問題に対する答えを見つけたような気持ちにさせられるのです」

 「オウム真理教の元代表の死刑が執行され、カルトを巡る問題は一件落着したような雰囲気を感じます。でも、カルトは古今東西存在します。とりわけ現代はコロナ禍だけではなく、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギーの問題などカルトが好物とする『不安材料』がたくさんあります」

 

 ――事件を機に、信者の子である「2世」問題がクローズアップされています。

 「親に続いて入信した子どもが偏った価値観の中で育ち、脱会できても生きづらさを引きずっている例もあります。以前話を聞いた男性は新興宗教にはまった両親のもとで育ち、脱会しました。『信仰から離れた後の精神的なよりどころがなかった』と言っていたことが印象的でした」

 「容疑者のように信者にならなくても、親の入信で経済的な困窮などを味わった『2世』もいます」

 

 ――事件の再発防止に必要なことは何でしょうか。

 「容疑者は、適切な相談者に巡り合えていれば事件には至らなかったかもしれません。『2世』らが相談しやすい窓口をもっと作るとともに、『この人ならカルトのことでもしっかり聞いてもらえる』と信頼される人が近くにいることが大切ではないでしょうか。まずはカルトの被害や実態に関する理解者を一人でも増やすこと。そこから、行政や弁護士ら専門的な窓口につながれば、救われる人もいるでしょう」

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               *

 

   「意識」までもうばわれてしまう、カルトの恐ろしさ

    ――それは、健全な「自己」の姿を突然、意識する

      ことが出来なくなってしまうのです。

  

                     (記 2022.7.21 令和4)